ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー大江戸学園:喫茶店ー

摩耶「ふぅ」

灯「疲れましたか?」

摩耶「ちょっとね。基本長距離移動には金剛君を使うから」

灯「長距離移動に使う?」

摩耶「金剛君って言って巨人がいるんだけどね。普段は肩とかに乗せてもらってるんだ」

灯「へぇ、そんなに大きいんですか」

摩耶「悠くんより大きいから相当大きいよ」

灯「お友達ですか?」

摩耶「悠くんと同じくらい古い友達」

灯「へぇー」

摩耶「あれ、っていうか、金剛君のことは知らないんだね」

灯「ええ。悠くんのまわりの人で私が知っているのは雲山くん、神姫ちゃん、風君、雷君、寅君……ぐらいでしょうか」

摩耶「普通に十神将関係だね。」

灯「そうなりますね。あとは吉音さんとかもごく最近知り合った感じです」

摩耶「じゃあ、まだ僕の方が大江戸学園組も知り合い多いんだね。」

灯「そうなりますね。摩耶くんはこちらに知り合いが?」

摩耶「僕の知り合いっていうより、悠くんから知り合った感じだけどね。女の人ばっかり」

灯「さすが悠くんですね。」

摩耶「そのあたりはもう御察しとしかいいようがないね。」

光姫「おや?そこにおるのは……」

摩耶「あ、こんにちは」

灯「こんにちは。……こちらは?」

摩耶「水都光姫さん。悠くんのちょっとした深い知り合い」

光姫「かっかっか。ちょっとした深いしりあいか。」

由佳里「こんにちは~。初めまして八辺由佳里です。」

灯「初めまして、猿渡灯です」

由佳里「……」

灯「どうかしましたか?」

由佳里「あ、いえ……猿渡灯さんって、生徒いましたっけ?」

灯「え?」

摩耶「由佳里ちゃんは凄い記憶力の持ち主でこの島の生徒のほとんどを暗記してるんだよ」

灯「それは凄い!!」

由佳里「そ、そんなことないですよぉ~。えへへ」

光姫「しかし、由佳里が覚えて居らんということは……」

摩耶「悠くんの友達でちょっと遊びに来てるんですよ」

灯「はい。」

光姫「ほほう。悠のの……しかし、その制服は?」

灯「親切な左近さんに用意していただきました」

光姫「また、アヤツか…」

摩耶「まぁまぁ、いいじゃないですか。それより一緒にお茶しません?」

由佳里「えぇ、でもデートのお邪魔なんじゃ……」

摩耶「デートって言っても男同士ですから」

灯「そうですね。女性がいてくれた方が楽しいですよ。」

由佳里「男同士……え?男?」

摩耶「灯君は男の子ですよ。僕と同じ」

灯「はい、男ですよ。」

由佳里「えぇぇっぇ?!」

光姫「こりゃ、ハチ、驚き過ぎじゃ。失礼じゃろ」

由佳里「ご、ごめんなさい…」
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