ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

灯「おはようございます」

悠「おはよう」

吉音「おっはよー!」

灯「吉音さんはあさから元気ですね。」

吉音「えっへん」

久秀「ふぁぁ……久秀は低血圧気味だわ」

悠「もうナチュラルにみんな朝飯食いに来るよな」

吉音「うん!」

灯「お世話になります」

久秀「ワンコインでいいわよ」

悠「お前は……」

灯「もちろん、支払いますよ」

久秀「まいどあり」

悠「……」

吉音「わ、私はいいよね?」

久秀「悠に聞きなさい」

吉音「悠……」

悠「いいから、そんな子犬みたいな目でおれをみるな」

吉音「えへへっ。やった!」

灯「ふふっ。あ、そうだ、悠くん」

悠「なにー?」

灯「摩耶さんてどんな方ですか?」

悠「摩耶?摩耶は……可愛い系だな。アンタは綺麗系だけど」

久秀「男もイケる口になったの?」

悠「まだ試したことはない」

久秀「それ、否定してないからね。」

吉音「確かに摩耶君て可愛いよね。ぎゅってしたくなる」

灯「本当に小柄なんですか?」

悠「小柄で華奢だよ。」

灯「ふんふん」

悠「まぁ、でも、見た目に反して中身は達人だけどな。八極拳を始め多種多様の中国武術を使いこなせるのは摩耶ぐらいしか見たことない」

灯「悠くんは摩耶さんの事を良く知ってるんですよ。」

悠「知り合いの中では多分一番付き合いが長いかな。摩耶と金剛は」

久秀「随分と御執心ね」

灯「えぇ、噂を聞いていてから一度会ってみたいと思ってるんです」

悠「だったら連絡してやろうか?」

灯「え?」

悠「向こうが暇だったら、多分呼んだらすぐ来るぞ」

灯「え、でもそんな……迷惑なんじゃ」

悠「まぁ、迷惑かどうかは聞いてみないとな。んで、電話する?しない?」

灯「…………それじゃあ、お願いしても?」

悠「あいよ。ちょっと待ってろ。電話してみる」

久秀「……何を考えてるの?」

灯「いえ、本当にただお会いして話してみたいだけですよ」

久秀「ふぅん……。」

吉音「うぅ……」

灯「あれ、吉音さんどうしました?!」

吉音「お……」

灯「お?」

吉音「お腹すいた…」

灯「あらら……」

久秀「悠、速くご飯の準備しないと死人が出るわよ」

悠「なんでやねん」