ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「っか、自爆用とかえげつないな」

久秀「そうかしら。私と言えば……自爆でしょ」

灯「平蜘蛛釜に火薬を詰めて……というやつですか?」

久秀「まぁ、私自身はこれっぽっちも自爆するつもりはないんだけどね。だから、人形を遠隔操作で爆破させる。」

悠「いってることがほとんどテロ」

寅「マジで性質悪いぞ。掴んで来るわ外れないわで」

雲山「なぜか私も巻き込まれたし」

悠「よく生きてたな」

久秀「火薬の分量くらい考えるわよ。」

悠「ホントかよ…」

久秀「……」

ボンッ!
悠「熱い!?」

久秀「ねっ。火傷するかしないか程度に調整してあるでしょ」

悠「危ないんだけど!!」

久秀「だから?」

悠「……」

吉音「ねぇねぇ悠」

悠「なんだ?」

吉音「晩御飯…」

悠「なんでやねん」

楓子「六時……夕食時には少々速い気がしますやよ」

吉音「そんなことないよ。今食べて足りなかったら、また食べたらいいんだよ!」

楓子「なるほとせ……足りずを補う、ということですねやよ」

吉音「うん!」

悠「違うだろ」

久秀「まぁ仕度なりなんなりしてたら適当にいい時間になるんじゃないの」

悠「つまり……作れと」

寅「それぐらいしかすることないだろ、お前」

悠「あるよ!今日だっていっぱい働いてきたよ!」

吉音「私も!」

悠「それは認めない」

吉音「なんで?!」

悠「何度も何度も何度もいったが……お前寝てただけだから!!」

久秀「無限ループって怖くない?」

寅「知らん」

雲山「ところで灯」

灯「なに?」

雲山「調査というか足取りはつかめたのか?」

灯「あ、うん。全然」

雲山「そうか。やはり忍は身を隠すのが上手いということか」

寅「調べてないって意味で全然何だと思うぞ」

楓子「忍をお探しですかやよ?」

悠「心当たりでもあるのか?」

楓子「心当たりというか、気配を悟られず行動できかつどこにでも忍びこめる……カゲコ殿が」

悠「あれは忍者ではないだろ。忍者だとしたらくの一、くの一に大事な色気が完全に忍んでる」

寅「お前がなにをいってるのか分からん」

悠「くの一っていったらエロ気でしょ!!」

寅「おい、あの自爆人形コイツに使え」

久秀「今日の分はストックが切れてるけど火薬ならいくらでもあるわよ」

悠「むしろ火薬を常備してんな!!」
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