ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

吉音「ごちそうさまー!」

灯「本当に食べきっちゃいましたね…」

悠「いっただろ。吉音の胃袋は銀河だ」

吉音「えっへん!」

灯「褒めたのですか?」

悠「褒めたって捕えられてるから、褒めたってことでいいよ…」

灯「なるほど。分かりました。」

吉音「さぁーて、お城いってこようかな!」

悠「おう、いってら」

吉音「へ?」

悠「は?」

吉音「悠も一緒に行くんだよ?」

悠「なんで?!」

吉音「なんか書類がどうのこうのって想ちゃんがいってたよ。悠も連れてくるようにって」

悠「なんやかんやらのところスゲー大事なんだけど……」

吉音「とにかく行くよ!」

悠「ちょっと待て……アンタどうする?」

灯「そうですね……。よかったらご一緒していいですか?」

悠「おれにか?」

灯「はい、悠くんにです」

悠「あー、じゃあ、いく?」

灯「はい。」




ｰ大江戸城:執務室ｰ

悠「失礼します」

灯「失礼します」

吉音「おっはよー!」

詠美「おはよう。悠と吉音……と?」

悠「あぁ、えーと、おれの友達。ちょっと見学したいってことで連れて来た。」

灯「お初にお目にかかります。徳河詠美さま、甲級二年の猿渡灯です。」

悠「……(スゲー経った一日で偽造の立場とか色々決め込んでる)」

詠美「……そう。あまり大したことはしないけど見学なら自由にしていっていいわ」

灯「ありがとうございます」

悠「それで……急におれを呼びだした理由は何か問題が?」

詠美「えぇ、大問題よ」

吉音「えぇっ!?そうなの!私聞いてないよ!」

悠「もしかして……風魔の件で?」

詠美「風魔?なんのことかわからないけど、大問題なのは……吉音の仕事っぷりよ」

吉音「ほへ?」

悠「はい?」

詠美「元々書類仕事が得意ではないと思っていたけど……さぼるわ。飽きるのは早いわ。酷い時には書類の上で寝る……全然っ仕事が進まないの。」

悠「……吉音さん?」

吉音「えへへ」

詠美「はぁぁ…。それで、ほんと申し訳ないのだけど書類仕事を手伝ってもらいたいの……。アナタの役職はこういう時のためのものじゃないっていうのは重々承知しているのだけど」

悠「いや、いいよ。手伝うよ。むしろ詠美に頼られるなんて光栄だし」

詠美「なっ///」

吉音「よかったね!詠美ちゃん」

悠「お前は少し反省しなさい」
ベシッ
吉音「あうっ」

灯「ふふっ」

詠美「こほん、そ、それじゃあ、早速なんだけど手伝ってもらうわ」

悠「あいよ。任せてくれ。ほら、吉音も仕事しろ仕事」

吉音「ふぁーい……」