ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー大江戸学園:とある施設ー

想「だ、大丈夫ですか?お怪我は?」

悠「えぇ、ちょっと髪の毛数十本と皮膚がすれただけです。っか、想さんマジ天使」

想「は、はい?」

悠「っか、悪ふざけはそこそこに忍者みたいなのに襲われたぞ。おっさん」

道玄「なぜ儂に問う?」

悠「どう考えてもアンタ関係だろ」

道玄「忍者の知り合いはいるな、猿渡という奴が。そうなると、儂関係ではなく猿渡関係だろ」

悠「どっちにしろお前に関係するだろ!痛っ……」

久秀「あら、首に擦り傷が出来てるわよ」

悠「首吊るされたんだよ!」

久秀「あらあら」

悠「あらあらって……」

想「敵がいるのですね。そう考えたら、こうして施設が動いているのも納得できます。」

久秀「施設の何かを探りに来たのか、何かを回収したにきたのか、それとも……」

道玄「……それで仕留めたのか小僧?」

悠「首吊るされたっていっただろ!抜けだすので精いっぱいだよ!」

道玄「……あと、施設はいくつある?」

想「少なくとも三つは確認しています」

道玄「少し急ぐとしよう。時期に日が暮れる。忍び相手に夜は厄介だ。」

想「分かりました。」

久秀「ちょっとまって、三つでしょ?三チームに分かれましょう。私と逢岡奉行、九頭竜殿、そして悠」

悠「えー……」

道玄「それがいいな。案内人を用意してもらえるか」

想「……わかりました。部隊を分けましょう。」

悠「あぁ、分けちゃうんだ。」

久秀「えぇ」

道玄「うむ」

悠「はぁ……」




ー大江戸学園:とある施設・弐ー

悠「ここか、さっきのに比べたら小さいな」

同心「はっ、どうしましょうか?」

悠「しゃーないわな。おれが先行する。五分して出てこなかったら突っこんで来てくれ。」

同心「了解いたしました。お気をつけて」

悠「へいへい」



ー大江戸学園:とある施設・参ー

道玄「ここか……ふむ、既に出迎えが出てきているな」

木偶人形【……】
木偶人形【……】
木偶人形【……】

同心「戦闘体…」

道玄「否、必要ない。諸君らは後始末を頼む」

同心「は、はい?」

道玄「一分で済む」
ゴオォォォ



ー大江戸学園:とある施設・肆ー

久秀「ここはハズレみたいね。」

想「そうですね。一応残っているパソコン調べてみましょう。」

久秀「何か面白いものでもないかしら」

想「そもそも敵の狙いは何なのでしょうか。」

久秀「残していったものの回収っていうのがベターだけどね。」

想「それだけでしょうか」

久秀「さぁねぇ、まっ、何にしても木偶人形のシステムは優秀ね……。はい、データなし」

想「こちらもデリート済みのようです」
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