ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー大江戸学園:とある施設内部ー

悠「やれやれ、随分と散らかっちゃったな」

道玄「木偶な分柔軟性がある人形だが……やはり脆いな」
グシャ!

久秀「ふぁぁ……」

悠「久秀さんよぉ、自分だけなに椅子に座ってあくびしちゃってんの!」

久秀「だって、そんな人形遊びは興味ないもの」

道玄「はっはっ、人形遊びは卒業済みか」
ごしゃ!

悠「笑いながら叩き潰してやがる…」

想「しかし、粗方動いている木偶人形は破壊しましたね。」

悠「おっさんがほぼひとりでな。」

道玄「なら、第二波が来たらお前ひとりに任せるとしよう」

悠「きゃー、おじ様素敵。頑張って!」

道玄「……」
ゴンッ!
悠「んぎゃん!」

久秀「ほんと、悠は人を怒らせる天才ね。久秀なんて足元にも及ばないわ」

想「あはは……。さ、さて、次の部屋を調べましょう。」

道玄「うむ。」

ギィィ…


ーとある施設:中枢ー

想「ここは……」

道玄「どうやら、ここで木偶を製作していたようだな。」

悠「普通に機械に電源が入ったままだな。っか、今の今まで使ってたみたいな感じだ……」

想「少し調べてみましょう」

久秀「ようやく久秀の出番のようね。おじ様、そこの木偶をこの机に置いてもらえるかしら」

道玄「うむ」
ドザッ

久秀「……ひとつでいいから、それと壊れてない綺麗な奴」

道玄「おお、それはスマン。」
ドザザ

久秀「さて、解剖解剖。」
ガチャガチャ

想「解体出来そうなんですか?」

久秀「まぁね。店に襲撃に来たのも何体か分解して調べてたんだけど、容赦なく壊すもんだからちゃんとは調べれてないのよ。これはちゃんとしてるから調べがいがあるわね。よっと……」

想「中身は思っていた以上に機械ですね」

道玄「これが動力源か?」

久秀「そのようね。どうやら、この動力源は剣魂のコアシステムを使っているらしいわ。」

想「動きが硬くないのは剣魂をベースにしているからということでしょうか」

久秀「あら、コレは何かしら。結晶?」

道玄「むっ……それは。」

久秀「何か分かるの?」

道玄「龍晶」

想「なんですかそれは?」

道玄「特殊な固有振動を持つ結晶体なのだが、とけうやらコレはそれを模して人工的に作ったものりようだが……。なるほど、剣魂とやらのエネルギーをこの結晶に送っていたのか……」

想「つまり小型エネルギーパックということですか?」

道玄「そう捕えてもらった方が分かりやすいな」

久秀「単純な木偶ボディと剣魂コア、それにこの人工結晶さえあればいくつでも木偶人形を創れるわね。軍事利用につかえるわ」

想「これは、早々に処理した方がよさそうですね。」

道玄「……ところで、小僧はどこへいった?」

想「え?」

久秀「あら?」
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