ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

想「はい、一応この施設に関しては悠君も同行してもらった方がいいと思いまして、立ち寄ったんですが……」

悠「んー……まぁ、直接ではないけどおれに関係する相手だしな」

久秀「ていうか、原因は悠にあるんでしょ?」

悠「ないと思いたい」

久秀「有るんでしょ?」

悠「ありますん!」

久秀「どっちよ」

想「あの、それで同行していただけるでしょうか?」

悠「あっはい。だけど、おれだけじゃあれなんで詳しいのをひとり連れて行きたいんですけど」

想「はい。構いませんよ。」

悠「じゃあ、ちょっと連絡してみますね。えーと、携帯携帯……携帯…………携帯………………。」

想「よかったら、私のをお使いください」

悠「これは、すいません。」

久秀「携帯って何なのかを問いたくなるわね。」

悠「……あ、もしもし?」

魁人『そのこえは……小鳥遊くんかな。私に電話をくれるなんて珍しいね』

悠「あのさ、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

魁人『んー……ちょっと難しいかもしれないですね。』

悠「なんで?」

魁人『ちょっと今訳あって九州に居てね』

悠「……きゅうしゅう?」

魁人『九州』

悠「えー、じやあ、誰に龍剄のこと聞いたらいいかな」

魁人『それこそ伊万里かな』

悠「電話番号も知らないし、アイツおれのことなんか知らんが目の仇にしてるじゃん」

魁人『なら、神姫お嬢さんか道玄さんかな。』

悠「……その二択になるか」

魁人『だろうね。ていうか、百目鬼武門の私に聞くのはちょっと違うでしょ』

悠「それでもアンタはまだ話し聞いてくれる方じゃん」

魁人『伊万里よりはね。ってことで、悪いけど他を当たってくれるかな』

悠「わかったよ。それじゃあ」

魁人『ああ。バイバイ』

ぴっ!
悠「……あ、もしもし?」

道玄『……その声は小僧か?』

悠「ちょっと大江戸学園まで来てくれ。天に関す…」

道玄『すぐ行く。』
ブッ……つーつー…

悠「返事早?!」

想「連絡はつきましたか?」

悠「あ、はい。専門家がひとりくるんでその時に一緒に行きましょう」

想「分かりました」

久秀「久秀も付いて行ってあげるわ。暇だし」

悠「なら店番しててくれよ…」

久秀「それは結局暇ってことじゃない」

悠「(´・ω・`)」

想「あ、あの、お茶のおかわりとお団子もいただきますね」

悠「あ、ありがとう……ございますっ……うぅっ…」

久秀「泣く暇があるなら働きなさい」

悠「鬼!」
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