ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「えーと、みなさん、何かお飲みになりますか?」

神姫「濃いめのお茶」

雲山「同じものを」

弩躬「俺は冷たいので」

灯「コーヒーありますか?」

悠「おれがいつも飲んでる缶コーヒーかインスタントのなら」

灯「じゃあ、缶コーヒーの冷たいのを」

弩躬「ついでに茶菓子も適当に頼みますよ。お代は……左近宛で」

左近「すいません、弩躬さん。そろそろ泣きますよ私ゃ」

雲山「ここは私が出そう。急に来て店を貸し切らせたのは我々が原因だ」

寅「気にすんなよ。この店はだいたい営業か知り状態だ」

悠「うるせーよ!はい、お茶とお茶菓子どうぞ!!」

雲山「ありがとう。」

悠「うーん……雲山のおっさんの息子とは思えないな」

雲山「親父殿は少々無骨ですからね。その点の方は私の方も少々困っている限りだ。」

神姫「いい父親よ。悠を容赦なく殴るし」

悠「それで良いって判断どうよ」

神姫「なに?」

悠「お口チャックノリス…」

灯「話に聞いていた以上に面白い人だね。悠君て」

神姫「数日したらイライラしてくるわよ」

悠「言い過ぎじゃない?」

神姫「私目線の話しよ」

悠「イライラされてるんだおれ……」

雲山「その話しは置いといて……我々がここに来たことを話していいか?」

悠「どうぞ。ただ、出来たら分かりやすく短くまとめてくれたらありがたいな」

雲山「ふむ……ここにいる灯、いや猿渡家の忍のひとりが裏切り寝返った。その相手は九頭竜天。そして、どういう訳か裏切った風魔がこの地、大江戸学園に向かい小鳥遊悠を狙っている。」

悠「……え?」

雷太郎「お前が悪い」
風太郎「お前が悪い」

悠「なんでや!」

寅「なんでお前はまったく関係ないところから余計なのを引っ張ってくる」

悠「だからおれ関係ないよ!おれが何したっていうの!!」

灯「さぁ」

雲山「分からない」

悠「えぇ…」

灯「そもそも悠君と風魔君って知り合い?」

悠「知らんがな。」

神姫「どこにでも敵を作ってるわね。」

悠「だから身に覚えがないっての…」

雲山「おそらくは天の指示だと思われるが」

神姫「チッ」

悠「神姫は神姫で怖い顔するなよ。眉間に皺寄ってるぞ」

神姫「五月蠅い黙れ」

悠「アッハイ…」

寅「ビビり過ぎだろ」

悠「普通に怖いです。」

雲山「それで我々は風魔を捕え、天の情報を掴みに来た……ということだ」

悠「なるほど……でも、アンタら超目立つぞ」