ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「痛っっ……酷い目にあうなぁ」

寅「大丈夫か?」

悠「心配してくれるのか?」

寅「俺は完全なお前を壊したいからな。怪我でもされたら困る」

悠「……」

弩躬「なんていうか、完璧主義だね」

左近「寅さんはどんな時も手を抜かないんですよねぇ」

悠「そういうことじゃねーよ!!おれへの配慮はなしか!」

伊万里「……」

悠「それとなんでさっきから睨んでるのアンタ」

伊万里「睨んでねーよ」

悠「睨んでるだろ。」

伊万里「あぁん?!」

悠「うるさっ……」

神姫「本当にうるさいんだけど」

伊万里「す、すんません…」

弩躬「んー……来ないな」

悠「なんだ?誰か待ってるのか?」

弩躬「ちょっとな」

風太郎「こっちです」

雷太郎「この先の店がそうです。」

「へぇ、大繁盛してるじゃない。」

「人が並んでるな。」

風太郎「あぁ、そっちじゃなくて」

雷太郎「反対の寂びれてるほう」

悠「聞こえてんぞコラ!!営業妨害で金とるぞ!!」

雷太郎「アレが小鳥遊悠です」

「ほう、彼がか…」

「聞いてた通り貞子みたいすな髪してるね」

風太郎「でしょ」

悠「なんだぁ?いきなりひとのことを貞子とか言いやがって」

寅「その通りだろ」

弩躬「確かに」

悠「うっさいよ!」

「初めまして。小鳥遊悠さん。」
グッ
グッ
悠「え、あ、はい。初めまして……」

「父がいつもお世話になっています」

悠「父?えーと……失礼だけど」

雲山「百目鬼雲山。父は百目鬼雲水。息子です」

悠「……えぇっ!?おっさんの息子!言われてみればタッパは似てるけど、顔とか違うじゃん。鬼とイケメンじゃん」

雲山「はは……。」

「こんにちは、私も父がお世話になっています」
グッ
グッ
悠「どうも。こっちは誰だ?一見女に見えるけど男だな」

雷太郎「一発で」

風太郎「見抜いた」

灯「猿渡灯。お父さんは猿渡東です。」

悠「…………えぇぇぇえ!?ちょっとまて、雲水のおっさんと雲山さんはまだわかる。骨格的に、でも、生物学的に違うじゃん!東のおっさんとアンタは!」

灯「そんなことないですよ。そっくりですよ」

雷太郎「似てない、似てない」
風太郎「似てない、似てない」

雲山「ノーコメント」

神姫「なに?百目鬼家の長男と猿渡家の長男が雁首そろえて。こんなところまで来て」

雲山「神姫殿」

灯「あ、神姫ちゃん」

弩躬「俺も居たりして」

灯「わぁ、弩躬君久しぶり!」

悠「龍、鬼、猿、鳥……十神将の約半分の子供が集まってるよ」

弩躬「正確に言うと俺は先生の子供じゃないけどな」
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