ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「うっし。そろそろ店閉めるか。」

新「はーい。じゃあ縁台片付けるね」

はな「こっち持ちますよ。」

新「うん、じゃせーの。」

悠「……(一応、町のなか散歩していくか。どこに王の目があるかわからないし)」

新「どうかした?」

悠「いや、お疲れさん。」

新「じゃ、また明日ね。」

悠「はなちゃんもお疲れさん。」

はな「はい。じゃあいきますか」

悠「あー?」

はな「パトロールいくんですよね?」

悠「パトロールなんていいもんじゃないさ。ただの散歩」

はな「じゃあ私もお散歩です。」

悠「おれといっしょに?」

はな「はい」

悠「……」

はな「……」

悠「(どうせなんも起きないか…)わかったよ。じゃ、いきますか。珈琲くらいは奢るよ」

はな「はい。」






ー大江戸学園内ー

はな「ここって広いですよね」

悠「そうだな。第二の東京って言われるくらいだしな。人の数もけた違いだ。」

はな「その分、トラブルがある……ですね」

悠「ま、そうだろうな。金と人が集まるところには何でもよってくるだろうし。」

はな「悠さんはいっつもそれに関わるんですね。」

悠「いやいや。っか、はなちゃん勘違いしてるぞ。おれは何にも関わってないし何もしてない。ただ、話を聞いたり伝えたりしただけだ。少なくとも正義の味方みたいなのじゃないよ」

はな「道化ですよね」

悠「いってくれるなぁ…」

はな「あ、悠さん、あれ!」

悠「うん?」

「おら、この野郎!」

「なにびびってんだよ!」
「うっ…うっ…」

悠「なんだ、いじめか?」

はな「揉め事ですよ。」

悠「……え、まさかアレを止めて来いと?」

はな「そういう目的じゃ無いんですか?」

悠「いや、おれの目的は揉め事を止めるんじゃなくて、揉め事を止めようとしてる奴を調べるのが目的だから」

はな「じゃあ、このまま見てるんですか?」

悠「……わかったよ。おい、アンタら。」

「あぁん?なんだ!」

悠「なによって集ってるんだよ。」

「はは~、コイツは俺らのオモチャなんだよ。邪魔するならお前もオモチャにしてやるよ!」

悠「はぁ、怪我しても後悔するなよ」



~五分後~



「「くっ…お、おぼえてろよ!」」

悠「そろって三下みたいな台詞吐いていったよ…」

「あ、あの、ありがとうございました!」

悠「いいよ。っか、お前も逃げるとか少しは頭使えよな。ほら、もう行けよ。」

「は、はい…」

はな「ご苦労様です」

悠「全くだよ。仲裁に入ろうとする奴らも現れないし。」

はな「すぐには結果は出ませんよ。」

悠「それもそうだな。今日はこのくらいにしとくか…」
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