ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕

ー大江戸学園:大通りー

悠「いい天気だなぁ。こんな日はどっかで大の字になって昼寝したい……お?よう。」

平和「あ、悠さんでござる!」

信乃「こんにちは……なんだぜ!」

つばめ「こんにちはですぅ~」

悠「三人で散歩か?」

平和「パトロールでござるよ」

信乃「これも大江戸探偵団の仕事です、だぜ!」

つばめ「このあと何処かでおやつにするんですよ~」

悠「ふーん……あ、じゃあ、うち来るか?コレから帰って店開けるんだけど」

「「「いくでござる(んだぜ、ます~)!」」」

悠「んっ、そんじゃ行くか」

「「「はーい」」」



ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「はい、お茶とお団子のセット」

平和「いただきますでござる」

つばめ「はむはむ」

信乃「そういえば今日は悠さんひとりなんですか?」

悠「あぁ、吉音は大江戸城にいってるし、久秀は気分屋だし…。」

つばめ「悠さんも十分気まぐれな気がしますけどねぇ~」

悠「そそ、そんなことないよ。おれはいつだって真面目で……」

平和「真面目…」

信乃「真面目、ですか…」

つばめ「ふふふ~」

悠「あぁ、この視線が痛い!!」

つばめ「味はいいんですけどね~」

悠「だろう」

信乃「だけど、お客さんこないですね。」

悠「……」

平和「天国、本当のこと言っちゃ駄目だよ!」

信乃「あぁ、ご、ごめんなさい」

悠「謝られると余計に辛い…」

つばめ「チラシなどを作って配ったらいかがですか~」

悠「いい案なんだけどな。チラシ配りをしつつ店主をやろうとしたら身体が二つ居るんだよ」

平和「そういう時こそ、松永さん達に手伝ってもらうべきなんじゃ……」

悠「久秀がそんなことをしてくれるわけがない!」

信乃「言い切りましたね…」

久秀「あら、久秀だってその行動に意味でも有るのならしてあげるわよ」

悠「うぉ……いつのまに」

久秀「仕事が片付いたからこっちに来てあげたら随分なことを話してるわね」

悠「えー……じゃあ、チラシ配りと化してくれる?」

久秀「嫌よ。めんどくさい」

悠「ほらな……」

久秀「この店に必要なのはチラシ配りじゃなくてキチンと店を開けて対応の出来る店主の存在よ」

悠「なんか耳が痛い……。あ、おかわりいかが?」

平和「それじゃあ、いただきますでござる」

信乃「お願いします」

つばめ「私はモナカでお願いします~」

悠「はーい」

久秀「……逃げたわね。」
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