ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「う~む…」

はな「難しい顔して何かありましたか?」

悠「いや…」

新「お客さん少なかったかしね」

悠「そうじゃなくて……いや、それもあるんだけど」

はな「なんですか?」

悠「逢岡さん来ないな。」

新「想ちゃん?」

悠「あぁ。ちょっと話したいことが有るんだよ。」

新「おやや~」

悠「なんだよ。」

新「もしかして想ちゃんに大事な話し?」

はな「……」

悠「アホか…っか、はなちゃんさっきからめっさ視線が痛いんですけど…なにか私粗相をやらかしましたでしょうか。」

はな「別にぃ…」

想「こんばんわ。まだ、やってますか?」

悠「うぉ…」

新「おー」

はな「わぁ…」

想「え?え?なんですか?」

悠「いやぁ、噂をすればなんとやらだな。」

想「は、はぁ?」

新「なんか、悠がね~想ちゃんに大事な話があるんだってー」

想「大事な話?」

悠「大事では無いけど話しはあるんですが……まぁ、先にお茶いかがですか?今日はおごりますから。」

想「いいんですか?」

悠「構いませんよ」

新「じゃあ、あたしお団子五人前」

悠「なんでお前が頼んでんだよ…。」

新「なんとなく!」

はな「はーい、お団子十人前です。」

悠「倍プッシュしちゃったよ!?」

はな「どうせなら全部消費したほうがいいじゃないですか。」

悠「……そだな。」

想「えと…」

悠「気にしないで食ってください。新が全てを食い潰す前におれはお茶淹れて来ますから」

想「では、遠慮なく」

新「あたしもお茶ー!」

悠「センブリ茶か和布蕪茶かを選ばしてやる」

新「ごめんなさい…」

悠「よろしい。」

はな「どうぞ、番茶です」

想「ありがとうございます。それで、小鳥遊君、お話というのは?」

悠「あぁ、大したことじゃねぇんですけどね。逢岡さんは「戦闘仲裁機関」についてなにかご存じじゃないですか?」

想「戦闘仲裁機関?いえ、それは天狗党の…」

悠「一味では無いです。その件は朱金とやりました。」

想「そ、そうですか」

悠「じゃあ、質問を変えます。ここ最近、天狗党抜きで喧嘩や荒事が解決されたりしてませんか?」

想「それは……確かにあります。」

悠「あっちゃったかぁ…。」

想「はい。小鳥遊君はどこでこんな情報を?」

悠「ジグソーパズルみたいなもんですね」

想「はい?」

悠「あっちこっちに話のパーツが散らばってて、それをはめ込んだら……いや、まだ絵は出来てないか。」

新「えと…つまり?」

はな「大江戸学園を騒がせているのが天狗党。そのせいで治安が悪くなっている。そんな中に別に勢力の戦闘仲裁機関が存在している可能性が濃く出てきた……ですか?」

悠「そういう事だな…。しかし、ちっとめんどくさいなぁ……」
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