ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました弐幕
ー大江戸学園上空:ヘリ内ー
秀忠「我々が予想していたよりほんの僅かに早かったようですね。」
兜馬「そのようですな…。」
男「…………」
秀忠「あなたの剣を抜いた彼……悠も。吉音と詠美の二人の仲立ちとして見事な働きぶりでした。」
兜馬「いえ、愚息を引っ張ってくれた、お嬢さん方のおかげでしょう。」
男「…………」
秀忠「もちろんまだまだ未熟な点も多いが、あの三人なら必ず新たな学園秩序を創りだすことができるでしょう。そして……これから起こるさらに大きな試練に対しても、彼らなら必ずや……。詠美、お前はもう私の娘ではなく、ひとりの人間としてその成長を見守らせてもらうぞ」
兜馬「ははっ、立派ですな。」
男「…………」
ー大江戸学園:ねずみ屋ー
越後屋「ほなみなさん、遠慮のぉ、好きなだけ飲み食いしてくださいな」
越後屋の宣言に、うおぉぉっ、と歓声の声があがる。
吉音「ここから~ここまで~あたしの~っ!」
桃子「ナニィ!?んじゃあたいはこの列全部だ!負けてられっか!」
由佳里「ああ、独り占めはずるいですよぉ!」
早速大食らいたちがナワバリ争いを始めた。
久秀「愚かだわ。」
想「そんなに慌てなくても料理は逃げませんよ、無くなったらまた注文すれば。ですよね?」
逢岡さんの問いかけに越後屋も頷く。
吉音「甘いよ想ちゃん!勝つためには最初から全力でいかないと!後のことは後で考えなきゃ!」
悠「勝つって、お前は一体何と戦っているんだ」
文「わ……私なんか読んでいただいてもよろしかったんでしょうか」
かなう「なぁに、お前だって勝利の立役者のひとりだ、胸を張れ」
文「は、はい」
かなう「光臣のことなら気にするな、すぐに謹慎も解ける。ま、このご馳走はお預けだがな」
文「ふふ、ちょっと気の毒な気もしますが。でも少しは反省してもらわないとダメですからね。」
平和「もうすごかったんだよ!詠美さまがひとりでキュウビの攻撃を受け止めて!」
由乃「悠さんと新さんの息もぴったりあっていました。ああいうのを合体技っていうんですね!」
真留「うぐぐ……み、見たかったなぁ……。でも、こっちだって、襲ってくる剣魂をちぎっては投げちぎっては投げ、大活躍だったんだからね!」
つばめ「へぇ~。すごいですねぇ~」
唯「こらこらつばめ!ボクたちだってキュウビの封印を成功させたじゃん!」
平和「そうだよ!拙者たち大江戸探偵団と怪盗猫目の見事なコンビネーションでね!」
つばめ「あ、そうでした~。あのときはもう無我夢中で~」
真留「すごいすごい~!」
乙級の子たちはかしましく武勇伝を語り合っている。普段は肩ひじ張って背伸びしている子たちでも、同年代で集まれば賑やかになる。ほほえましい光景だ。
朱金「おら食え食え!なんだ、オレのメシが食えねぇってのか!?」
平良「やれやれ、どれだけ食えば満足してもらえるのか。それにオレのメシって、別にお前のおごりなわけでもないだろう」
朱金「あいっ変わらず細けぇことを気にする奴だなぁ。お前も火盗もちぃ~~とばかしは役に立ったんだから遠慮するなっつってんだよ」
平良「はぁ。騒々しいのは苦手な方なんだが……」
朱金「ったく、相変わらずノリが悪ィなぁ」
朱金もテンション高めで、長谷河に絡みまくっている。
長谷河の返しは素っ気ないが、振り払ったりしないあたり、本気で嫌がってはいないんだろう。
秀忠「我々が予想していたよりほんの僅かに早かったようですね。」
兜馬「そのようですな…。」
男「…………」
秀忠「あなたの剣を抜いた彼……悠も。吉音と詠美の二人の仲立ちとして見事な働きぶりでした。」
兜馬「いえ、愚息を引っ張ってくれた、お嬢さん方のおかげでしょう。」
男「…………」
秀忠「もちろんまだまだ未熟な点も多いが、あの三人なら必ず新たな学園秩序を創りだすことができるでしょう。そして……これから起こるさらに大きな試練に対しても、彼らなら必ずや……。詠美、お前はもう私の娘ではなく、ひとりの人間としてその成長を見守らせてもらうぞ」
兜馬「ははっ、立派ですな。」
男「…………」
ー大江戸学園:ねずみ屋ー
越後屋「ほなみなさん、遠慮のぉ、好きなだけ飲み食いしてくださいな」
越後屋の宣言に、うおぉぉっ、と歓声の声があがる。
吉音「ここから~ここまで~あたしの~っ!」
桃子「ナニィ!?んじゃあたいはこの列全部だ!負けてられっか!」
由佳里「ああ、独り占めはずるいですよぉ!」
早速大食らいたちがナワバリ争いを始めた。
久秀「愚かだわ。」
想「そんなに慌てなくても料理は逃げませんよ、無くなったらまた注文すれば。ですよね?」
逢岡さんの問いかけに越後屋も頷く。
吉音「甘いよ想ちゃん!勝つためには最初から全力でいかないと!後のことは後で考えなきゃ!」
悠「勝つって、お前は一体何と戦っているんだ」
文「わ……私なんか読んでいただいてもよろしかったんでしょうか」
かなう「なぁに、お前だって勝利の立役者のひとりだ、胸を張れ」
文「は、はい」
かなう「光臣のことなら気にするな、すぐに謹慎も解ける。ま、このご馳走はお預けだがな」
文「ふふ、ちょっと気の毒な気もしますが。でも少しは反省してもらわないとダメですからね。」
平和「もうすごかったんだよ!詠美さまがひとりでキュウビの攻撃を受け止めて!」
由乃「悠さんと新さんの息もぴったりあっていました。ああいうのを合体技っていうんですね!」
真留「うぐぐ……み、見たかったなぁ……。でも、こっちだって、襲ってくる剣魂をちぎっては投げちぎっては投げ、大活躍だったんだからね!」
つばめ「へぇ~。すごいですねぇ~」
唯「こらこらつばめ!ボクたちだってキュウビの封印を成功させたじゃん!」
平和「そうだよ!拙者たち大江戸探偵団と怪盗猫目の見事なコンビネーションでね!」
つばめ「あ、そうでした~。あのときはもう無我夢中で~」
真留「すごいすごい~!」
乙級の子たちはかしましく武勇伝を語り合っている。普段は肩ひじ張って背伸びしている子たちでも、同年代で集まれば賑やかになる。ほほえましい光景だ。
朱金「おら食え食え!なんだ、オレのメシが食えねぇってのか!?」
平良「やれやれ、どれだけ食えば満足してもらえるのか。それにオレのメシって、別にお前のおごりなわけでもないだろう」
朱金「あいっ変わらず細けぇことを気にする奴だなぁ。お前も火盗もちぃ~~とばかしは役に立ったんだから遠慮するなっつってんだよ」
平良「はぁ。騒々しいのは苦手な方なんだが……」
朱金「ったく、相変わらずノリが悪ィなぁ」
朱金もテンション高めで、長谷河に絡みまくっている。
長谷河の返しは素っ気ないが、振り払ったりしないあたり、本気で嫌がってはいないんだろう。