ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂裏ー

金剛「ここか」

悠「おう。悪いな。」

金剛「いいよ。…ていうか、こんな事してるなら教えろよ。」

悠「いってなかったけ?」
金剛「全然。」

悠「実は店をやってるんだ。よし、いったぞ」

金剛「事後処理みたいな終わらせかたすんなよ…」

悠「いっひっひ。まぁ、こまけぇこたぁいいじゃねぇか。軽トラ裏につけてくれ。

金剛「ったく。」

悠「オーライ、オーライ、ストーップ。はい、おっけーね。」

金剛「よいしょ。ここに畑つくるのか。」

悠「そのつもり。とりあえずまずは地面ならさないとな」

金剛「ついでだから、手伝ってってやるよ。」

悠「愛してるぜぇ。」

金剛「うっせぇよ」

悠「Bまでならいいよ。」

金剛「お前を畑の肥やしにしてやろうか…」

悠「半分は冗談だ」

金剛「半分は本気なのが怖いんだよ!」

悠「とりあえず、メジャー持って引っ張っててくれないか?」

金剛「急に冷めんな…。」


~一時間後~



悠「うっし、範囲はこれでいいな。金剛、ヒモ張ってくれ。」

金剛「よーし、いいぞ。」

悠「おっけ。溝つけてってくれるか。おれは中、耕してくから」

金剛「おう。」



~更に二時間後~



悠「大分固いな。」

金剛「機械通すか?」

悠「中はまだ無理だな。溝できた?」

金剛「こっちはいけるぞ。」

悠「仕事が早いなぁ。煉瓦積めてってくれ。んで、終わったら耕すの手伝ってくれ。」

金剛「人使い荒いやつだな。」

悠「金剛さん、すてきー!愛してるー!」

金剛「……」

ビュッ!

悠「危な!砂利を投げるな!」



~更に数時間後~



金剛「ふぅ……出来たな。」

悠「よっしゃ……じゃあ苦土石灰撒くぞ」

金剛「何本?」

悠「えーと、面積が……四十~五十キロだな。二本撒いとけば十分だろ。」

金剛「じゃ、一本づつな」

悠「いや、おれはオール14撒くから。苦土石灰頼む」



~数十分後~



金剛「終わったな。」

悠「じゃ、機械通してくから、あと追いで金剛は畝作ってくれ。畝幅とかはこのメモ通りに頼むな」

金剛「わかった、わかった。」



~数時間後~



悠「あーー…できたぁ」

金剛「できたなぁ…」

はな「……畑ができてるです」

悠「おー…はなちゃん。悪いけど冷たいお茶二つ頼む」

はな「あ、はーい」

金剛「今何時だ?」

悠「うわ…もう昼過ぎだ。」

金剛「早朝から動きっぱなしか…どうりで腹減るわけだ。」

悠「休憩して飯食ったら植え付けするか。」

金剛「あ、まだ付き合わされるのか…」
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