ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「ふんふーん…ン?なんで店の電気が……?」

寅「……」

魁人「ふぅん……これがコアか。コレだけで制御管理ができるんだからすごい。」

久秀「これは私たちが使っているものとはちょっと違うわね。改良がくわえられてるわ」

悠「……あのぉ」

寅「……」
プィ

悠「いやいや、今完全に目があってたよね。しかも、こんな近くて声が聞こえてないわけ無いよね!説明プリーズ!」

寅「お前が……」

悠「おれが?」

寅「……」

悠「そこで黙る?!」

久秀「悠が徳河詠美とヤッてる間に其処にいるお面男がこの木偶人形を見つけてきたのよ」

悠「ヤッてるっていうな!」

久秀「ヤッてなかったの?」

悠「……お面男って?」

魁人「誤魔化した」

生の面「……」

悠「げぇ!お前は!」

生の面「…………」

魁人「紹介が遅れたね。彼が連保伊万里。九頭竜さんから悠君の護衛に選ばれた男だよ」

悠「でも、めっちゃ襲われたんだけど?」

魁人「それは……置いといて」

悠「置いとけないよね?!」

伊万里「チッ」

悠「舌打ち!今舌打ちしただろ!それになんで面つけたままなんだよ」

寅「お前と顔を合わせるのが嫌らしいぞ」

悠「何もしてないのにこの嫌われよう…」

伊万里「何もしてない……だと?」

魁人「はい、黙れ。それで小鳥遊くん、この木偶人形を見てくれないか?」

悠「悪趣味だな」

久秀「そう?久秀は嫌いじゃないわ。火薬仕込んで時限爆弾にしたい」

寅「発想がエゲツねぇ」

悠「……で、コレがなんだ?」

魁人「悠君は私より剣魂について詳しいと思いますが、この木偶の胸を見てください。埋め込まれてるこのコア。これは剣魂システムに流用されているものに類似していますよね。」

悠「え、あっはい…」

久秀「悠は剣魂についてスブの素人よ。剣徒のくせに個人剣魂持ってないし」

悠「そんなの寅もだろ…」

寅「俺は必要ねぇからな。それに剣徒のつもりもねぇし」

悠「……」

魁人「それはとりあえず置いといて……このコアを使って剣魂を操るようにこの木偶を操作できるようになっているらしいんだ。」

悠「どでかいラジコンみたいなもんか」

魁人「そういっても間違いじゃないね。操れなくても近くにいる者に攻撃するって入力しておけば戦闘マシーンにもなるし……ね。どうやら、天の狙いは小鳥遊くんじゃなくて剣魂のコアシステムだったんじゃないかと思う」

悠「なるほどな…。だけど、この木偶人形が天の作った物だって証拠は?」

魁人「それは……どうなの?」

伊万里「間違いない。あの施設には赤使いが出入りしたのを見た。」

悠「赤龍……死の面か。っで、死の面は?」

伊万里「……」

魁人「罠だったらしくてね。もぬけの殻でこの木偶に襲われた」

伊万里「こうして現物は持って来てやっただろうが!」

魁人「うるさい」

久秀「さて…そうなると明日どうなるかしらねぇ。くすくす」

悠「笑いごっちゃねぇよ」