ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【10】
ー大江戸学園:とある武家屋敷ー
唯「ところで次は何をすればいいんですか?」
「うむ。以前にも説明したが義光の剣は、それぞれ優れ武具、剣魂の召喚器であると同時に鍵でもある。剣魂システムを完成させた君たちのお父上は剣魂が悪用されたときに備えて、カウンターを用意していたのだ。本来学園内の剣魂には一定の制限がかけられている。しかし先の雪那の乱に大暴れしたヨリノブのような規定外の剣魂が現れた。違法に強化された剣魂の恐ろしさはヨリノブと対峙した君らなら分かるだろう」
「「「……」」」
三姉妹は頷く。
「しかもヨリノブ以上に強力な剣魂が開発されているという情報がある」
由真「ヨリノブより強力な剣魂……考えただけでゾッとする」
「残念ながら確かな情報だ。しかもツリーの剣魂システムコアにまで入りこんでいる上、特別な仕様も組み込まれていると聞く。」
結花「何てこと……」
「そして、そいつは必ず邪悪の手先として君たちの前に現れる」
唯「ごくり……」
「未曾有の邪悪が学園を飲みこまんとしている。そして我々は備えなくてはならない。邪悪を打ち払うたるには強力な剣魂の力を抑え込む必要がある。いつかこのような事態が来るようなことを予期していたお父上は、学園に封印システムを残した。島内に点在する12ヶ所の祠が剣に対応する鍵穴となっている。そして私は各祠に正しく拳を収めてもらうよう、君たちに依頼をしたな?」
由真「はい。全て完了しています」
唯「でも、剣魂は止まってないよ?」
確かにその通りだった。
三姉妹の剣魂であるルイ、ヒトミ、アイがすぐそこでいつものようにじゃれている。
「まだ封印の第一段階が終了しただけだからな。君らの持つ三振りの剣の力を解放するための準備段階になる。」
結花「私達の剣の力ですか?」
「そうだ。君たちの剣には剣魂の緊急リミッタープログラムが三分割されて登録されている。既に祠には剣が収められているため、セキュリティは突破されている状態だ。しかしプログラムを走らせるためには、最後に君たちの腱を使用する必要がある。彼は自ら生み出した剣魂の未来を、同じく愛する三人の娘、君たちに託したのだ」
唯「お父さん……」
剣を胸に抱きしめる唯。
「君たちにはいずれ現れる異形の剣魂をその剣の力によって抑え込んでもらうことになる。非常に強力な剣魂と直接対峙することになる。とても危険だが君たち三人にしか頼むことができない任務だ。」
結花「はい……」
由真「任せてください!剣魂の血の娘の名にかけて私たちが悪い剣魂はやっつけます!」
「いや、そいつにトドメをさすのは君たちではない」
結花「え?どういうことですか?」
「実は義光殿はもうひと振りの刀を残している。」
結花「初耳です。それはいったい?」
「お父上が初代将軍徳川出雲に送った剣だ。剣魂の開発は徳河グループが全面支援していた。その中でも義光殿の姿勢に共鳴したのが初代将軍出雲だ。同年代だったこともあり二人は意気投合した。そして出雲のために特別に作り上げた剣と剣魂があるのだ。しかも将軍にふさわしいものだけに抜くことができるという念の入りようだ。そして、もう想像はついていると思うが、システムコアを止めるにはその剣の力が必要なのだ」
結花「その剣は今一体どこに?」
由真「取り返しに行かなきゃ!」
「ソレは君たちの役目ではない」
由真「どうしてですか!?」
「今、刀は学園でもっとも邪悪な存在の手の内にある」
由真「それは……」
「その剣を取りかえすのは私の役目だ……」
唯「ところで次は何をすればいいんですか?」
「うむ。以前にも説明したが義光の剣は、それぞれ優れ武具、剣魂の召喚器であると同時に鍵でもある。剣魂システムを完成させた君たちのお父上は剣魂が悪用されたときに備えて、カウンターを用意していたのだ。本来学園内の剣魂には一定の制限がかけられている。しかし先の雪那の乱に大暴れしたヨリノブのような規定外の剣魂が現れた。違法に強化された剣魂の恐ろしさはヨリノブと対峙した君らなら分かるだろう」
「「「……」」」
三姉妹は頷く。
「しかもヨリノブ以上に強力な剣魂が開発されているという情報がある」
由真「ヨリノブより強力な剣魂……考えただけでゾッとする」
「残念ながら確かな情報だ。しかもツリーの剣魂システムコアにまで入りこんでいる上、特別な仕様も組み込まれていると聞く。」
結花「何てこと……」
「そして、そいつは必ず邪悪の手先として君たちの前に現れる」
唯「ごくり……」
「未曾有の邪悪が学園を飲みこまんとしている。そして我々は備えなくてはならない。邪悪を打ち払うたるには強力な剣魂の力を抑え込む必要がある。いつかこのような事態が来るようなことを予期していたお父上は、学園に封印システムを残した。島内に点在する12ヶ所の祠が剣に対応する鍵穴となっている。そして私は各祠に正しく拳を収めてもらうよう、君たちに依頼をしたな?」
由真「はい。全て完了しています」
唯「でも、剣魂は止まってないよ?」
確かにその通りだった。
三姉妹の剣魂であるルイ、ヒトミ、アイがすぐそこでいつものようにじゃれている。
「まだ封印の第一段階が終了しただけだからな。君らの持つ三振りの剣の力を解放するための準備段階になる。」
結花「私達の剣の力ですか?」
「そうだ。君たちの剣には剣魂の緊急リミッタープログラムが三分割されて登録されている。既に祠には剣が収められているため、セキュリティは突破されている状態だ。しかしプログラムを走らせるためには、最後に君たちの腱を使用する必要がある。彼は自ら生み出した剣魂の未来を、同じく愛する三人の娘、君たちに託したのだ」
唯「お父さん……」
剣を胸に抱きしめる唯。
「君たちにはいずれ現れる異形の剣魂をその剣の力によって抑え込んでもらうことになる。非常に強力な剣魂と直接対峙することになる。とても危険だが君たち三人にしか頼むことができない任務だ。」
結花「はい……」
由真「任せてください!剣魂の血の娘の名にかけて私たちが悪い剣魂はやっつけます!」
「いや、そいつにトドメをさすのは君たちではない」
結花「え?どういうことですか?」
「実は義光殿はもうひと振りの刀を残している。」
結花「初耳です。それはいったい?」
「お父上が初代将軍徳川出雲に送った剣だ。剣魂の開発は徳河グループが全面支援していた。その中でも義光殿の姿勢に共鳴したのが初代将軍出雲だ。同年代だったこともあり二人は意気投合した。そして出雲のために特別に作り上げた剣と剣魂があるのだ。しかも将軍にふさわしいものだけに抜くことができるという念の入りようだ。そして、もう想像はついていると思うが、システムコアを止めるにはその剣の力が必要なのだ」
結花「その剣は今一体どこに?」
由真「取り返しに行かなきゃ!」
「ソレは君たちの役目ではない」
由真「どうしてですか!?」
「今、刀は学園でもっとも邪悪な存在の手の内にある」
由真「それは……」
「その剣を取りかえすのは私の役目だ……」