ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー北町奉行所ー

朱金「坂下英恵」

英恵「はい…」

朱金「城島永太に対する沙汰だが、天狗党に与して学園の治安を乱した罪はやはり許しがたい。奉仕労働三ヶ月を申し渡す」

英恵「お奉行様、永太さんは…」

朱金「と、いいたいところではあるが、このたびの捜査に協力的であったことなどを加味して二週間に減刑。またケガの完治までの期間はそれを労働の期間から引くこととする」

英恵「あ、ありがとうございます!」

朱金「永太に伝えてくれ、大声で正義を叫ぶ者には気を付けろと。旗を振ってる逆の手で何をしているのかをよっく見るんだってな。」

英恵「はい、必ず」

朱金「これにて一件落着!」






新「ふええ…金ちゃんがお奉行様だったなんて」

朱金「へっ、驚いただろ」

悠「これがいってた、別の一面てやつだったんだな」

真留「はい」

朱金「まぁオレが奉行だったとしても、これまでとかわりなく付き合ってくれよ」

悠「ま、おれは人によって付き合いかたを変えれるほど器用じゃないんでね。っか、なんでまたあんな遊び人の格好なんてしてるんだ?」

朱金「奉行所にお上品に座っているだけじゃ、見えねぇこともたくさんあるんだぜ。」

真留「遠山様はどちらかというと遊び人の方が本職ですけどね」

朱金「おい、真留!」

真留「でしたら、公務ももう少し真面目にしていただきたいです」

朱金「うえぇ」

悠「それにしても天狗党のけんだけど…」

朱金「わかってる」

新「ボスの天狗御前も逃がしちゃったしね」

朱金「ああ。今回みたいに下っ端ばかり捕まえててもらちが明かねぇ。どっかで一気にケリをつけないとな」

真留「天狗党は全校集会にあわせて何か大きな騒動を起こすという情報があります」

朱金「天狗御前はその日まで泳がせておく」

悠「頑張ってくださいませ。」

朱金「なんだよ、その他人行儀な態度は。」

悠「だぁ~っておれは役人じゃないですもーん」

朱金「冷たいこといわないでまた今回みたいに力を貸してくれよ」

悠「そういわれてもおれに出来るのはお茶を出すか、胸を観察するくらいだぞ」

朱金「よくいうぜ。けど、あっちはもうすでに盛り上がってそうだぞ?」

悠「あー?」

新「まるる、あたしがんばるよ!」

真留「は、はぁ…」

見ると新が真留の手をとってぶんぶんと振り回している

悠「あいつはあいつだ。おれは関係ないからな。」

新「金ちゃん、まるる、みんなで悪い天狗党をやっつけるぞ!」

朱金「おーっ!」

真留「おぉ!」

新「ゆーうーもー!」

悠「あー?」

新「やっつけるぞー!」

悠「お、おぉ……」
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