ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【9】

ー大江戸学園:???ー

大御所「……それで、お前たちは私になんの話しがある?」

白フード「単刀直入に……我々はこの学園に居るある男を狙っている」

大御所「男?誰ぞ?」

黒フード「小鳥遊悠」

大御所「あぁ……あの徳河吉音の雇い主か」

白フード「そちらでも手が余っているのだろう?だったら小鳥遊悠は我々がどうにかしてやろう」

大御所「あのようなものおそるるに足らぬわ。」

白フード「その言葉の真意は?」

大御所「真意もなにも事実。眼中にないと言ってもいい」

黒フード「だったらこちらで好きにさせてもらってもええわけだな」

大御所「好き勝手されるのも困るのだがな」

白フード「勘違いをしないでいただこうか」

大御所「なに?」

白フード「好き勝手するつもりならばとっくにこの島を沈めている。」

大御所「……」

黒フード「まぁまぁ、島ひとつ沈めるなんてのは冗談としてこうやって会話をしているんだ。手を組もうじゃないか、こっちはこの遊び場で玩具で遊びたいだけ。ついでに、剣魂なんて言う特殊技術の情報も欲しいかな」

大御所「こちらには何のメリットもない」

黒フード「小鳥遊悠をこの舞台から降ろせる。それに、こっちが勝手して騒いでる間はオタクらも良からぬことをやりやすいんじゃない?」

大御所「なんとも安い餌だな。そもそもその男は舞台にすら上がっていない」

黒フード「そう思っていると引きずり下ろされるぞ、アンタ」

大御所「下らんが……まぁ、勝手にするがいい。ただし、目障りとなればそのときは……」

白フード「それは問題ない。我々は何もしないからな」

大御所「なに?」

白フード「……」
パチン

死の面『……』

黒フード「言ったはずやで、ここの遊び場で玩具と玩具で遊ぶって」

白フード「この男のテストを兼ねて小鳥遊悠を襲わせる。結果が分かればすぐにでもこの島から出る」

大御所「その者は?」

死の面『…………』

黒フード「ちょっとした仮面ライダー……ってヤツかな。ショッカーに捕まって改造された」

大御所「……」

白フード「改造人間という意味では嘘ではない。おおざっぱではあるが」

大御所「ほう……ならば、ソレは意のままに操れるのか?」

白フード「理想通り……とまではいかないにしても命令には忠実な兵だ」

黒フード「もし、そちらが剣魂の情報を提供してくれるっていうんだったら、こっちもほんの少しこういうのの情報を提供してもいい」

大御所「……少し考えておこう」

白フード「……」

死の面『……』

黒フード「それじゃ……」

大御所「待て」

黒フード「ん?」

大御所「名をなんといった?」

天「天(あまつ)、天と書いてあまつや。」

白フード「天様、いきましょう」

天「あぁ、それじゃ失礼しますわ。行くで」

死の面『…………』

大御所「……」
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