ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【9】
ー大江戸学園:南町奉行所前ー
想「集まっていただけましたね、ありがとうございます」
南町奉行所前には、おれと吉音、鬼島、猫目の三人、それに久秀と寅と大神と南町奉行所の精鋭、あわせて二十人が勢ぞろいしていた。
悠「お前来たんだな」
寅「金のためだ。」
悠「お前はなんか欲望に素直だな……」
寅「ただでさえ今はごちゃごちゃして金が入らない。だったら、この騒動の原因を排除できて金が入る……この依頼を受けない理由がないだろ。」
久秀「説得は簡単だったわ。奉行所から金を巻き上げられるって」
悠「どんな説得だ……。」
想「大神さんも来ていただけたのですね。」
伊都「なぁに?来ないと思ってたワケ?」
想「いえそうではなく、単純にありがとうと。心強いです」
伊都「ま、考えるのなんてメンドくさいし、早く行きませんこと?」
想「他の皆さんの準備はどうでしょう?」
吉音「もちろん!バッチリ☆」
桃子「ああ!身体はしっかり温まってるぜ!」
結花「室内と撹乱は私たちにお任せください」
他のみんなも力強く頷く。
今日は由比雪那の本陣を、地下道から急襲する作戦の決行日。緊張は十分に高まっているし、案内はあるものの、一応渡された地図も頭に入れてある。
いつでも出撃可能だ!
想「了解です。それでは、ここで戦いを決めるつもりで参りましょう!」
「「「おー!」」」
~~
結花「ここをあければ……」
ルイ『ニャオ!』
南町奉行所からさほど離れていない、路地の一角。
そこにあった扉の鍵穴に、結花さんの剣魂のルイの尻尾が差し込まれる。
そして数秒モゾモゾと動かされたと思ったら、なんの警報も鳴ることなく、滑らかに鍵が開かれた。
ー大江戸学園:地下通路ー
桃子「おおすげぇ……ホントにこんなところに地下通路があった」
吉音「ねぇねぇ今何したの?ルイちゃんの尻尾が入ったら扉が開いたよ」
結花「この子たちの尻尾は自由に形を変えることができるの。例えば電子キーにでもね」
悠「そうか……この剣魂の能力も、猫目の活動に役だっていたんだな」
由真「ルイだけじゃないわ。私のヒトミにも唯のアイにも同じ能力がある。まぁそれぞれ得手不得手はあるけどね」
う~ん、みんなそれぞれ全然違う得意分野を持ってるんだな。
最初からこうして協力し合っていれば、いろいろ楽だったのに。
おれには剣魂も得意技もないけど、せめてこうやってみんなをつなげられるように頑張っていこう。
久秀「みんなとつなげるって言う、繋がるように頑張ってるんじゃない?性的かつ肉体的な意味で」
悠「何の話しじゃい!あと心の中を平然と読むな!特殊能力か!」
久秀「別に」
悠「なんでそこでお前が冷めるんだよ……」
想「これだけ広ければもう少し人数が多くても良かったかもしれませんが……まぁ気づかれたり、パイプを傷つけてしまったりしてもいけませんし、この数で頑張りましょう」
桃子「ああ。もともと敵のど真ん中に頭を出す覚悟をしてきたんだ。今さらビビったりするかよ」
悠「コホン、よし!行こう!」
寅「急に仕切ってもカッコつかねぇぞ」
悠「うっせーよ!」
頷き合って、少し早足に通路を進む。
地上の喧騒から隔絶された地下道はとても静かで、自分たちの足音、衣擦れ、呼吸の音しか聞こえない。
いつもはうるさい大神のカートまでが、なぜか宙を滑るように音を立てていない……。
想「集まっていただけましたね、ありがとうございます」
南町奉行所前には、おれと吉音、鬼島、猫目の三人、それに久秀と寅と大神と南町奉行所の精鋭、あわせて二十人が勢ぞろいしていた。
悠「お前来たんだな」
寅「金のためだ。」
悠「お前はなんか欲望に素直だな……」
寅「ただでさえ今はごちゃごちゃして金が入らない。だったら、この騒動の原因を排除できて金が入る……この依頼を受けない理由がないだろ。」
久秀「説得は簡単だったわ。奉行所から金を巻き上げられるって」
悠「どんな説得だ……。」
想「大神さんも来ていただけたのですね。」
伊都「なぁに?来ないと思ってたワケ?」
想「いえそうではなく、単純にありがとうと。心強いです」
伊都「ま、考えるのなんてメンドくさいし、早く行きませんこと?」
想「他の皆さんの準備はどうでしょう?」
吉音「もちろん!バッチリ☆」
桃子「ああ!身体はしっかり温まってるぜ!」
結花「室内と撹乱は私たちにお任せください」
他のみんなも力強く頷く。
今日は由比雪那の本陣を、地下道から急襲する作戦の決行日。緊張は十分に高まっているし、案内はあるものの、一応渡された地図も頭に入れてある。
いつでも出撃可能だ!
想「了解です。それでは、ここで戦いを決めるつもりで参りましょう!」
「「「おー!」」」
~~
結花「ここをあければ……」
ルイ『ニャオ!』
南町奉行所からさほど離れていない、路地の一角。
そこにあった扉の鍵穴に、結花さんの剣魂のルイの尻尾が差し込まれる。
そして数秒モゾモゾと動かされたと思ったら、なんの警報も鳴ることなく、滑らかに鍵が開かれた。
ー大江戸学園:地下通路ー
桃子「おおすげぇ……ホントにこんなところに地下通路があった」
吉音「ねぇねぇ今何したの?ルイちゃんの尻尾が入ったら扉が開いたよ」
結花「この子たちの尻尾は自由に形を変えることができるの。例えば電子キーにでもね」
悠「そうか……この剣魂の能力も、猫目の活動に役だっていたんだな」
由真「ルイだけじゃないわ。私のヒトミにも唯のアイにも同じ能力がある。まぁそれぞれ得手不得手はあるけどね」
う~ん、みんなそれぞれ全然違う得意分野を持ってるんだな。
最初からこうして協力し合っていれば、いろいろ楽だったのに。
おれには剣魂も得意技もないけど、せめてこうやってみんなをつなげられるように頑張っていこう。
久秀「みんなとつなげるって言う、繋がるように頑張ってるんじゃない?性的かつ肉体的な意味で」
悠「何の話しじゃい!あと心の中を平然と読むな!特殊能力か!」
久秀「別に」
悠「なんでそこでお前が冷めるんだよ……」
想「これだけ広ければもう少し人数が多くても良かったかもしれませんが……まぁ気づかれたり、パイプを傷つけてしまったりしてもいけませんし、この数で頑張りましょう」
桃子「ああ。もともと敵のど真ん中に頭を出す覚悟をしてきたんだ。今さらビビったりするかよ」
悠「コホン、よし!行こう!」
寅「急に仕切ってもカッコつかねぇぞ」
悠「うっせーよ!」
頷き合って、少し早足に通路を進む。
地上の喧騒から隔絶された地下道はとても静かで、自分たちの足音、衣擦れ、呼吸の音しか聞こえない。
いつもはうるさい大神のカートまでが、なぜか宙を滑るように音を立てていない……。