ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【9】
ー大江戸学園:武道場ー
平和「夜さま!続きをお願いしますでござる!」
信乃「今はお稽古の時間です!」
伊都「あら、はいはいごめんなさいね。じゃあもう一度。さんはい」
平和「めーん!」
信乃「めーん!」
つばめ「つきー!」
~~
平和「ありがとうございましたっ!」
信乃「ありがとうございましたっ!」
つばめ「ありがとうございましたっ!」
伊都「は~いおつかれさまー」
ふぅ……終わったか。こうして道場でまともに剣を振るのは久しぶりだな。
悠「みんなはどうしてここで稽古を?」
平和「それはもちろん、拙者たちもこの騒動の解決に、役立ちたいからでござるよ」
信乃「探偵団の活動は禁止されてしまいましたが、何があるかわかりません、からなっ!」
つばめ「活動を再開するためにも、がんばりませんとね~」
そうか……輝の瓦版なんかと同じで、三人組の探偵団活動も止められてしまったんだな。
悠「でも三人とも由比の塾に通ってただろ?由比の味方をしなくていいのか?」
つばめ「あら。雪那先生は先生ですけど、ご主人様ではないですから。」
平和「先生でも、良くないときは良くないと言わなければならないのでござるよ」
悠「うん……三人ともすごいなぁ。みんながこうだったら、つまらない事件ばかり起きないだろうに」
つばめ「面白い事件なら、大歓迎です」
悠「ははは、そうだな。新も輝も喜ぶし」
伊都「最後までよく頑張ったわね、悠くん」
そんな会話をしていると、大神がやってきて声をかけてくれた。
悠「いや、良い運動になったよ。ありがとう」
信乃「あ、夜さま。今日はありがとうございました」
伊都「いいのよ。わたくしも楽しかったわ」
平和「それでは拙者たちはこれで失礼いたしますのでござる!」
信乃「また機会がございましたら、よろしくお願いいたします」
伊都「は~い。またねぇ~」
三人組は丁寧なお辞儀を。大神は気さくにヒラヒラと手を振る。
他の練習生も、皆稽古を終えてぞろぞろと退出していった。
悠「……大神、剣術師範なんてしてたのか?」
伊都「いいえ。今日が初めてですわよ。最近柳宮が道場を開いていないというから、わたくしが代わりをして差し上げたの」
へぇ……大神って師匠とそんな仲だっけ?まぁ気まぐれなんで良く分からないひとだけど。
悠「それで今日来た本題なんだけど、大神。おれ達は近々由比雪那の本陣へ奇襲をかける。それに力を貸してくれないか?」
伊都「OK」
悠「…………え?」
伊都「わたくし、可愛い子が大好きなの」
悠「はぁ」
伊都「でもそんな子たちが傷つけあうなんて……それはそれでチョッと来るものがありますけれど……うふふ」
悠「おい」
伊都「まぁ、そんなところを見たくはありませんもの」
悠「……」
もしかしたらさっきの話し、聞いていたのかな。もし平和たちが戦場に向かえば、由比の所の門下生と乙級対決になってしまう。
確かにそれは歓迎できないことだ。
伊都「今日はわたくしも疲れちゃったので帰りますわ。これが連絡先ね。はいピッピ」
大神は勝手におれの携帯に自分の番号を打ちこんで返してきた……あれ、なんでこの人がおれの携帯持ってるんだ?おれは持ってなかったのに……深く考えるのはやめよう。
悠「どうも、ありがとうございます」
伊都「いいのよー。わたくしが好きですることですもの。でも好きじゃなくなったらやめるから、そのつもりでね?」
悠「りょ、了解です」
伊都「それじゃ、またね~」
大神もまた、他の子たちと同様に道場から出ていった。そして残ったのはおれひとり。
大神があっさり承諾してくれたのは良かったけど……この道場、おれが閉めるの?
平和「夜さま!続きをお願いしますでござる!」
信乃「今はお稽古の時間です!」
伊都「あら、はいはいごめんなさいね。じゃあもう一度。さんはい」
平和「めーん!」
信乃「めーん!」
つばめ「つきー!」
~~
平和「ありがとうございましたっ!」
信乃「ありがとうございましたっ!」
つばめ「ありがとうございましたっ!」
伊都「は~いおつかれさまー」
ふぅ……終わったか。こうして道場でまともに剣を振るのは久しぶりだな。
悠「みんなはどうしてここで稽古を?」
平和「それはもちろん、拙者たちもこの騒動の解決に、役立ちたいからでござるよ」
信乃「探偵団の活動は禁止されてしまいましたが、何があるかわかりません、からなっ!」
つばめ「活動を再開するためにも、がんばりませんとね~」
そうか……輝の瓦版なんかと同じで、三人組の探偵団活動も止められてしまったんだな。
悠「でも三人とも由比の塾に通ってただろ?由比の味方をしなくていいのか?」
つばめ「あら。雪那先生は先生ですけど、ご主人様ではないですから。」
平和「先生でも、良くないときは良くないと言わなければならないのでござるよ」
悠「うん……三人ともすごいなぁ。みんながこうだったら、つまらない事件ばかり起きないだろうに」
つばめ「面白い事件なら、大歓迎です」
悠「ははは、そうだな。新も輝も喜ぶし」
伊都「最後までよく頑張ったわね、悠くん」
そんな会話をしていると、大神がやってきて声をかけてくれた。
悠「いや、良い運動になったよ。ありがとう」
信乃「あ、夜さま。今日はありがとうございました」
伊都「いいのよ。わたくしも楽しかったわ」
平和「それでは拙者たちはこれで失礼いたしますのでござる!」
信乃「また機会がございましたら、よろしくお願いいたします」
伊都「は~い。またねぇ~」
三人組は丁寧なお辞儀を。大神は気さくにヒラヒラと手を振る。
他の練習生も、皆稽古を終えてぞろぞろと退出していった。
悠「……大神、剣術師範なんてしてたのか?」
伊都「いいえ。今日が初めてですわよ。最近柳宮が道場を開いていないというから、わたくしが代わりをして差し上げたの」
へぇ……大神って師匠とそんな仲だっけ?まぁ気まぐれなんで良く分からないひとだけど。
悠「それで今日来た本題なんだけど、大神。おれ達は近々由比雪那の本陣へ奇襲をかける。それに力を貸してくれないか?」
伊都「OK」
悠「…………え?」
伊都「わたくし、可愛い子が大好きなの」
悠「はぁ」
伊都「でもそんな子たちが傷つけあうなんて……それはそれでチョッと来るものがありますけれど……うふふ」
悠「おい」
伊都「まぁ、そんなところを見たくはありませんもの」
悠「……」
もしかしたらさっきの話し、聞いていたのかな。もし平和たちが戦場に向かえば、由比の所の門下生と乙級対決になってしまう。
確かにそれは歓迎できないことだ。
伊都「今日はわたくしも疲れちゃったので帰りますわ。これが連絡先ね。はいピッピ」
大神は勝手におれの携帯に自分の番号を打ちこんで返してきた……あれ、なんでこの人がおれの携帯持ってるんだ?おれは持ってなかったのに……深く考えるのはやめよう。
悠「どうも、ありがとうございます」
伊都「いいのよー。わたくしが好きですることですもの。でも好きじゃなくなったらやめるから、そのつもりでね?」
悠「りょ、了解です」
伊都「それじゃ、またね~」
大神もまた、他の子たちと同様に道場から出ていった。そして残ったのはおれひとり。
大神があっさり承諾してくれたのは良かったけど……この道場、おれが閉めるの?