ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「食器とかは問題ないな……あとは、ちゃんとしたメニューの作成と…」

新「ねぇねぇ~」

悠「あー、なんだ?」

新「悠って免許とか持ってるの?」

悠「免許?車のか?」

新「車もあるの?」

悠「普通と大型、あと特殊なら持ってる」

新「そうなんだ。じゃなくて、こーゆーお店をやるのに免許とかいらないの?」
悠「食品衛生管理者の資格が必要だな。」

新「しょくひんえーせーかんりしゃ?」

悠「飲食店をしても良いですよの免許。食品衛生管理者の資格を取得するんだったら講習会に参加して、講習修了試験に合格したら貰えるぞ。」

新「?」

悠「あ、けど調理師、栄養士、管理栄養士、製菓衛生士の資格取得者は食品衛生管理者と同じかそれ以上の知識があるとみなされて、講習会への参加と、試験の受験が免除されるけどな。」

新「??」

悠「……わかってないだろ。」

新「うん。」

悠「はぁ。言わないつもりだったけど、新ってバカだよな。」

新「ひどーい!」

悠「頬を膨らますなよ。ただでさえ胸が膨らんでるのに」

新「スケベ」

悠「そんな身体つきの奴が悪い。っか、どうせ今日も店は開けないから帰ってもいいぞ。」

新「え~」

悠「なんだよ。その「え~」は」

新「まだ、お茶とお茶菓子出してもらってないよ」

悠「働いても無いくせに…」

新「掃除とか手伝ったよ。」

悠「店の前をちょっと掃いただけだろ!」

新「じゃあ他何したら良い?」

悠「……。」

新「なぁに?」

悠「いや、やることはあるんだけど…新にやらせるのはなぁ。」

新「なんでもやるよ?」

悠「じゃあ、メニューの作成してくれるか。こっちのメモに書いてあるのをこの紙に見やすく書き写してくれ」

新「簡単、簡単。まかせなさーい」

悠「じゃあちょっと頼むは、その間にお茶の準備するから」

新「はいよ」

悠「……なんっか不安だな」



~数分後~



悠「書けたか?」

新「はい。どうぞ」

悠「……」

新「どう?どう?」

悠「ミミズがのたうちまわった後みたいだな。」

新「なんですと!」

悠「はあぁ…」

新「ため息まで!?」

悠「いいんだよ。新まかせた俺が間違いなんだ。はい、お茶とみたらし団子をお食べ」

新「わーい!」

悠「少しはイヤミを気にしろや!」

新「むぐむぐむぐぐ?」

悠「口の中にものを入れたまま話さない。食べるか話すかにしなさい。」

新「……パクっ、むぐむぐ」

悠「そっちか!食べる方とっちゃったか!」

新「んっ…~~!?」

悠「あーもー喉詰めたな。ほら、お茶飲め、お茶。」

新「ゴクッゴクッ…ぷはっ…お団子おかわり」

悠「第一声がおかわりの要求かよ…。なんか店開く前に赤字が出てきだしたぞ。」
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