ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【7】
ー大江戸学園:廊下ー
翌日、すぐさま朱金のいる後者へと駆けこんだ。
朱金「ふーむ。思いこんだら一直線な奴だからなぁ真留は。冗談が通じねーし、達成すれば手柄になって認められる、なんて考えてるのかもな」
悠「なんとかしてくれ、本当。どうも真留自身の仕事がおろそかになってて、おれのところまでイヤミの手紙が来るんだよ」
朱金「ああ、そうなるとさすがにまずいな。しったかねーか。オレが頭下げて収まるんならな……おい、真留!」
真留「ビクッ」
朱金がおれの後方へと声をかけると、動物的なものがビクリとみじろいだ。
いうまでもなく、朝からここまでも狙われ続けている。
朱金「放課後、お前も奉行所へ来いよな!」
……………真留からの返事はない。まだここにいない風を装っているのか……。ともかく確実に聞こえては居るはずだ。おれも放課後を待つとしよう。
ー大江戸学園:北町奉行所ー
キングクリムゾン!!……というわけで放課後。
おれと真留は、奉行所の朱金の部屋で並んで座っている。
悠「……」
真留「……」
朱金「あー、真留よ。あれから随分頑張ってるようだが、調子はどうだ?」
真留「まだ一本は、取れていません……それより遠山さまからもいってください!小鳥遊さん、たまにわざと当たろうとするんですよ!」
朱金「おお、それはイカンな。特訓にならねぇ」
悠「朱金ぇ……」
朱金「ではなくてだな!」
もともと勝手に決められたことなのに、なんでおれが真留に怒られなきゃならないんだと。
悠「……」
朱金「軽率なことをいって悪かった。一本取れって言うアレはもう撤回させてもらう。真留はいつも真面目にやってくれてる、あのときはこう、ちょいとカッとなっていっちまっただけなんだよ」
真留「しかし、私が小鳥遊さんから一本を取れていないという事実は変わりません。仮に意味のない命令だったとしても、私は自分の未熟さを克服できていないのです」
そりゃ四六時中わかりやすく貼り付かれたらだれだって対処できるだろう。
しかも失敗したら、回を重ねる毎にムキに、強引になってくるんだから……。
悠「真留は厚くなってるからわかりやすいんだよ。それに来るって分かってたら警戒もするだろ?まい゛身体を鍛えるとか、見つからないように気をつけるとか、その辺からにした方が良くないか?」
真留「ふむ……一理ありますね。」
朱金「そうだぞ。焦るばっかりじゃ空回りして、いいことなんてねーんだ」
悠「それに真留には、これ以外にもやらないといけな……」
真留「隙アリ」
…………
悠「は」
朱金「あん?」
頭に……真留の十手が。
真留「やったーっ!やりました!小鳥遊さんから一本を取りましたよ!」
悠「な……ぁ、ちょっと待て!それは有りなのか!?」
真留「ふふん、おしゃべりに夢中になって、気を逸らしているのが悪いのです。敵はいつどこから襲ってくるのかわかりませんよっ!」
まさか、というよりない。
これを油断だというのなら、確かにその通りなんだろう。
でもまさかこんな場所で仕掛けてくるなんて……。
翌日、すぐさま朱金のいる後者へと駆けこんだ。
朱金「ふーむ。思いこんだら一直線な奴だからなぁ真留は。冗談が通じねーし、達成すれば手柄になって認められる、なんて考えてるのかもな」
悠「なんとかしてくれ、本当。どうも真留自身の仕事がおろそかになってて、おれのところまでイヤミの手紙が来るんだよ」
朱金「ああ、そうなるとさすがにまずいな。しったかねーか。オレが頭下げて収まるんならな……おい、真留!」
真留「ビクッ」
朱金がおれの後方へと声をかけると、動物的なものがビクリとみじろいだ。
いうまでもなく、朝からここまでも狙われ続けている。
朱金「放課後、お前も奉行所へ来いよな!」
……………真留からの返事はない。まだここにいない風を装っているのか……。ともかく確実に聞こえては居るはずだ。おれも放課後を待つとしよう。
ー大江戸学園:北町奉行所ー
キングクリムゾン!!……というわけで放課後。
おれと真留は、奉行所の朱金の部屋で並んで座っている。
悠「……」
真留「……」
朱金「あー、真留よ。あれから随分頑張ってるようだが、調子はどうだ?」
真留「まだ一本は、取れていません……それより遠山さまからもいってください!小鳥遊さん、たまにわざと当たろうとするんですよ!」
朱金「おお、それはイカンな。特訓にならねぇ」
悠「朱金ぇ……」
朱金「ではなくてだな!」
もともと勝手に決められたことなのに、なんでおれが真留に怒られなきゃならないんだと。
悠「……」
朱金「軽率なことをいって悪かった。一本取れって言うアレはもう撤回させてもらう。真留はいつも真面目にやってくれてる、あのときはこう、ちょいとカッとなっていっちまっただけなんだよ」
真留「しかし、私が小鳥遊さんから一本を取れていないという事実は変わりません。仮に意味のない命令だったとしても、私は自分の未熟さを克服できていないのです」
そりゃ四六時中わかりやすく貼り付かれたらだれだって対処できるだろう。
しかも失敗したら、回を重ねる毎にムキに、強引になってくるんだから……。
悠「真留は厚くなってるからわかりやすいんだよ。それに来るって分かってたら警戒もするだろ?まい゛身体を鍛えるとか、見つからないように気をつけるとか、その辺からにした方が良くないか?」
真留「ふむ……一理ありますね。」
朱金「そうだぞ。焦るばっかりじゃ空回りして、いいことなんてねーんだ」
悠「それに真留には、これ以外にもやらないといけな……」
真留「隙アリ」
…………
悠「は」
朱金「あん?」
頭に……真留の十手が。
真留「やったーっ!やりました!小鳥遊さんから一本を取りましたよ!」
悠「な……ぁ、ちょっと待て!それは有りなのか!?」
真留「ふふん、おしゃべりに夢中になって、気を逸らしているのが悪いのです。敵はいつどこから襲ってくるのかわかりませんよっ!」
まさか、というよりない。
これを油断だというのなら、確かにその通りなんだろう。
でもまさかこんな場所で仕掛けてくるなんて……。