ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【7】
ー大江戸学園:とある武家屋敷ー
手下A「おらぁぁああっ!」
手下B「死ねやぁぁああっ!」
平良「はあぁぁああぁぁっ!」
手下A「ぐえぇっ」
手下B「ぎあぁぁっ」
左右から襲い掛かるゴロツキを、長谷河はこともなげに切り捨てた。
長谷河もかつては師匠の元で剣を学んでいたという。同門のおれとしても……まぁ、負けられないよな。
手下C「よそ見してんじゃねぇこらぁぁっ!」
悠「むんっ!」
視界の外から飛び込んできた刀を受け止める。驚きはしたが、剣速も重みも話にならない。
おれだって師匠に鍛えられてるんだ、この程度の相手に負けたりはしないっ!
受けていた刀身をはじき返して左アッパーで顎をかち上げてやった。
手下C「ぐあぁぁっ!」
盾がわりにしか使えていない刀をひと振りして、素早く辺りに視線を流す。
手下D「おらぁっ!おらぁっ!どしうしたどうしたぁっ!」
岩見「ぐっ……くそぉっ!」
ごろつきに打ちこまれ、岩見は壁際に追い詰められていた。
悠「岩見っ!今行くっ!」
手下E「そうはさせねぇよ……」
手下F「へへ……お前には俺たちの相手をしてもらうぜ……」
悠「邪魔だぁ!」
目のまえの二人を倒すことは問題ないだろう。しかし、こうして時間を取られているうちに岩見がっ!
カキンッ……!
岩見「うわっ!刀がっ……」
手下D「へっへっへ……これで終わりだっ!」
刀を弾かれ、バランスを崩した岩見に、ごろつきの一撃が迫る。
悠「岩見ぃっ!」
平良「シンゴぉっ!」
シンゴ『グアァァアアァァッ!』
主の呼び声に応じて、黒豹が駆ける。
手下D「ぐはぁっ……嘘だろ……」
シンゴ『グルルル……』
強烈な一撃で敵を倒した黒豹シンゴは、咽を鳴らして辺りのゴロツキたを威嚇する。
しなやかな体躯と鋭い眼光は、主である長谷河同様にごろつきたちを震え上がらせた。
そうして、おれたち三人と剣魂一匹はごろつきたちを打倒し、日波屋へと迫った。
日波屋「ひ、ひぃぃ……ど、どうかお許しをっ……この通りでございますっ!」
自分を守ってくれる者を失った日波屋は、土下座をしておれ達に詫びた。
長谷河は蔑むような一瞥を落したあと、日波屋に背を向けた。
平良「火盗の者をここによこす、大人しくお縄に付け」
日波屋「は、はい!仰せのままに……」
長谷河が背を向けたことを気配で感じた日波屋が、伏せていた身体を起こす。その手には抜き身の刀が握られていた。
悠「長谷河っ!!」
日波屋「くたばれぇっ!」
平良「……ちっ」
シンゴ『!』
日波屋「ぅっ……ぎゃあぁぁぁっ!」
シンゴ『グルルルル……』
日波屋が刀を振り下ろすよりも早く、シンゴがその腕にくらいついていた。
日波屋「あ、あがぁっ……ひいぃぃいいっ!喰われるっ……誰かっ、誰か助けてぇッ!」
平良「日波屋、お前には私がなぜ鬼と呼ばれるのか、よくよく説いて聞かせる必要がありそうだな……」
冷たく言い放つその姿は、おれのよく知っている長谷河ではなかった。味方であるおれすらも震えあがるほどの威圧感。これが火盗を仕切り、悪党どもを震え上がらせる学園の鬼なんだ……。
手下A「おらぁぁああっ!」
手下B「死ねやぁぁああっ!」
平良「はあぁぁああぁぁっ!」
手下A「ぐえぇっ」
手下B「ぎあぁぁっ」
左右から襲い掛かるゴロツキを、長谷河はこともなげに切り捨てた。
長谷河もかつては師匠の元で剣を学んでいたという。同門のおれとしても……まぁ、負けられないよな。
手下C「よそ見してんじゃねぇこらぁぁっ!」
悠「むんっ!」
視界の外から飛び込んできた刀を受け止める。驚きはしたが、剣速も重みも話にならない。
おれだって師匠に鍛えられてるんだ、この程度の相手に負けたりはしないっ!
受けていた刀身をはじき返して左アッパーで顎をかち上げてやった。
手下C「ぐあぁぁっ!」
盾がわりにしか使えていない刀をひと振りして、素早く辺りに視線を流す。
手下D「おらぁっ!おらぁっ!どしうしたどうしたぁっ!」
岩見「ぐっ……くそぉっ!」
ごろつきに打ちこまれ、岩見は壁際に追い詰められていた。
悠「岩見っ!今行くっ!」
手下E「そうはさせねぇよ……」
手下F「へへ……お前には俺たちの相手をしてもらうぜ……」
悠「邪魔だぁ!」
目のまえの二人を倒すことは問題ないだろう。しかし、こうして時間を取られているうちに岩見がっ!
カキンッ……!
岩見「うわっ!刀がっ……」
手下D「へっへっへ……これで終わりだっ!」
刀を弾かれ、バランスを崩した岩見に、ごろつきの一撃が迫る。
悠「岩見ぃっ!」
平良「シンゴぉっ!」
シンゴ『グアァァアアァァッ!』
主の呼び声に応じて、黒豹が駆ける。
手下D「ぐはぁっ……嘘だろ……」
シンゴ『グルルル……』
強烈な一撃で敵を倒した黒豹シンゴは、咽を鳴らして辺りのゴロツキたを威嚇する。
しなやかな体躯と鋭い眼光は、主である長谷河同様にごろつきたちを震え上がらせた。
そうして、おれたち三人と剣魂一匹はごろつきたちを打倒し、日波屋へと迫った。
日波屋「ひ、ひぃぃ……ど、どうかお許しをっ……この通りでございますっ!」
自分を守ってくれる者を失った日波屋は、土下座をしておれ達に詫びた。
長谷河は蔑むような一瞥を落したあと、日波屋に背を向けた。
平良「火盗の者をここによこす、大人しくお縄に付け」
日波屋「は、はい!仰せのままに……」
長谷河が背を向けたことを気配で感じた日波屋が、伏せていた身体を起こす。その手には抜き身の刀が握られていた。
悠「長谷河っ!!」
日波屋「くたばれぇっ!」
平良「……ちっ」
シンゴ『!』
日波屋「ぅっ……ぎゃあぁぁぁっ!」
シンゴ『グルルルル……』
日波屋が刀を振り下ろすよりも早く、シンゴがその腕にくらいついていた。
日波屋「あ、あがぁっ……ひいぃぃいいっ!喰われるっ……誰かっ、誰か助けてぇッ!」
平良「日波屋、お前には私がなぜ鬼と呼ばれるのか、よくよく説いて聞かせる必要がありそうだな……」
冷たく言い放つその姿は、おれのよく知っている長谷河ではなかった。味方であるおれすらも震えあがるほどの威圧感。これが火盗を仕切り、悪党どもを震え上がらせる学園の鬼なんだ……。