ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【7】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
唯「由真姉、ずっと休憩してたんだから、今度はボクの番」
由真「でも……」
唯「なに?そんなに悠さんと一緒に出かけたいわけ?」
由真「どうしてそういうはなしになるのよ!?」
唯「ならボクが偵察に行ったっていいじゃん。悠さんだって、文句ばっか言う由真姉より、ボクと一緒の方がいいよねっ?」
悠「それは……」
由真「……」
悠「うっ」
この状況で、どう答えろと?
またしても黙りこむとおれを、由真がきつく睨んでくる。だが、やがて大きく息を吐くと、仕方なさそうに由真の方を見た。
由真「わかったわよ。唯に任せるわ。アンタもしっかり調べて来なさいよね。」
悠「……了解」
かくしておれは、唯ちゃんと一緒に出かけることになったわけだ。
ー大江戸学園:大通りー
悠「あの店……なのか?」
唯「うん。そうみたいだね」
大通りまでやってきたおれたちは、すぐに噂の喫茶店を見つけることができた。店先に開店祝の花が飾られ、出入りする客も多く、やたらと賑わっていたからだ。
だが、この店を喫茶店と呼んでいいものなのか……。どちらかというと遊廓のような外観で、妙な雰囲気を醸し出している。
唯「いちごや?」
悠「あー?イチゴがなんだって?」
唯「イチゴじゃなくて、いちごや。お店の名前だよ。そう書いてある。」
悠「いちごやねぇ……」
唯「とにかく入ってみようよ。外から見てるだけじゃわかんないし」
悠「ああ、そうだな」
おれは唯ちゃんに向かって頷き、先に立って店の中へと足を踏み入れた。
ー大江戸学園:いちごやー
女中たち「「おかえりなさいませ、旦那さま!お嬢さま!」」
唯「おぉ~……」
悠「おふぅ……」
出迎えてくれたのは、肌も露な衣装に身を包んだ女の子たちだった。
ひらひらでふわふわな可愛らしい感じの服ではあるのだが、圧倒的に布地が足りていない。襟元なんて胸の谷間が見えてしまうほど深いし……。
股下を覗きこもうものなら、見えてはいけない部分が見えてしまいそうだ。
唯「ねぇねぇ悠さん。すごいね、これ」
あっけに取られて言葉もないおれとは違い、唯ちゃんは楽しそうに笑っている。興味津々とばかりに目を輝かせて女の子たちを観察しているようだ。同性ならではの気安さが、羨ましいというか、なんというか……。
「旦那さま、こちらへどうぞ」
悠「……あ?」
女の子のひとりが、いきなりおれの肘に腕をからみついてきた。ふにゅっとやわらか感触と、ほのかな体温が、薄い布越しにおれの肘へと伝わってくる。
「さあ、お嬢さまも」
唯「は~いっ♪」
まだ理解の追いついてないおれは、女の子に腕を引かれるまま歩く。そして、ゆったりとしたソファーの席を勧められ、唯ちゃんと並んで腰を降ろした。
牡丹「本日、給仕をさせていただく「牡丹」と申します。どうぞお見知りおきを」
恭しく頭を下げて、牡丹と名乗った彼女がメニューを差し出してくる。でもおれは、つい彼女の胸元に気を取られてしまい、反応が遅れてしまった。
だって頭を下げて前のめりになったりするから、深い襟元から胸がこぼれ出てきそうで……。
唯「由真姉、ずっと休憩してたんだから、今度はボクの番」
由真「でも……」
唯「なに?そんなに悠さんと一緒に出かけたいわけ?」
由真「どうしてそういうはなしになるのよ!?」
唯「ならボクが偵察に行ったっていいじゃん。悠さんだって、文句ばっか言う由真姉より、ボクと一緒の方がいいよねっ?」
悠「それは……」
由真「……」
悠「うっ」
この状況で、どう答えろと?
またしても黙りこむとおれを、由真がきつく睨んでくる。だが、やがて大きく息を吐くと、仕方なさそうに由真の方を見た。
由真「わかったわよ。唯に任せるわ。アンタもしっかり調べて来なさいよね。」
悠「……了解」
かくしておれは、唯ちゃんと一緒に出かけることになったわけだ。
ー大江戸学園:大通りー
悠「あの店……なのか?」
唯「うん。そうみたいだね」
大通りまでやってきたおれたちは、すぐに噂の喫茶店を見つけることができた。店先に開店祝の花が飾られ、出入りする客も多く、やたらと賑わっていたからだ。
だが、この店を喫茶店と呼んでいいものなのか……。どちらかというと遊廓のような外観で、妙な雰囲気を醸し出している。
唯「いちごや?」
悠「あー?イチゴがなんだって?」
唯「イチゴじゃなくて、いちごや。お店の名前だよ。そう書いてある。」
悠「いちごやねぇ……」
唯「とにかく入ってみようよ。外から見てるだけじゃわかんないし」
悠「ああ、そうだな」
おれは唯ちゃんに向かって頷き、先に立って店の中へと足を踏み入れた。
ー大江戸学園:いちごやー
女中たち「「おかえりなさいませ、旦那さま!お嬢さま!」」
唯「おぉ~……」
悠「おふぅ……」
出迎えてくれたのは、肌も露な衣装に身を包んだ女の子たちだった。
ひらひらでふわふわな可愛らしい感じの服ではあるのだが、圧倒的に布地が足りていない。襟元なんて胸の谷間が見えてしまうほど深いし……。
股下を覗きこもうものなら、見えてはいけない部分が見えてしまいそうだ。
唯「ねぇねぇ悠さん。すごいね、これ」
あっけに取られて言葉もないおれとは違い、唯ちゃんは楽しそうに笑っている。興味津々とばかりに目を輝かせて女の子たちを観察しているようだ。同性ならではの気安さが、羨ましいというか、なんというか……。
「旦那さま、こちらへどうぞ」
悠「……あ?」
女の子のひとりが、いきなりおれの肘に腕をからみついてきた。ふにゅっとやわらか感触と、ほのかな体温が、薄い布越しにおれの肘へと伝わってくる。
「さあ、お嬢さまも」
唯「は~いっ♪」
まだ理解の追いついてないおれは、女の子に腕を引かれるまま歩く。そして、ゆったりとしたソファーの席を勧められ、唯ちゃんと並んで腰を降ろした。
牡丹「本日、給仕をさせていただく「牡丹」と申します。どうぞお見知りおきを」
恭しく頭を下げて、牡丹と名乗った彼女がメニューを差し出してくる。でもおれは、つい彼女の胸元に気を取られてしまい、反応が遅れてしまった。
だって頭を下げて前のめりになったりするから、深い襟元から胸がこぼれ出てきそうで……。