ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

楓子「し、師匠！どういうことですかやよ！私ではボディガードは役不足ですかやよ！私は役立たずですかやよ！お払い箱ですかやよ！」

悠「だあぁ、落ち着け。」

楓子「えぐえぐっ…」

悠「泣くなよ？！」

はな「最低…」

新「うわぁ～悠、それはダメだよ」

悠「見てたよね！？おれ、なんにもしてなかったよね！！」

楓子「えぐえぐっ…えぐえぐっ…」

悠「だぁもぅ…泣くな！」
ｻｯ…ベシッ！！

楓子「あうっ！？」

はな「おデコ叩いた…」

新「おデコ叩いたね…」

楓子「っ～…はっ！？」

悠「落ち着いたか」

楓子「は、はいやよ。」

はな「落ち着くの！？」

悠「説明するから茶でも飲みながら聞け」

楓子「はいやよ」



～経緯説明中～



悠「…って、訳だ。別にお前を役立たずとか思ってない。」

楓子「そうでしたかやよ。早とちりでしたやよ」

悠「ったく、わかったら二人に謝る。」

楓子「徳田さん、夏目さん申し訳ありませんでしたやよ」

はな「全然気にしてないですよ」

新「うんうん。デコちゃんは一生懸命だったんだよね」

悠「やれやれ」

楓子「ですけど、師匠。教えてくれたらいいじゃないですかやよ。」

悠「話すほどのネタでもないと思ったんだよ。」

楓子「なるほど」

はな「納得って聞き分けよすぎ…」

楓子「では、師匠。どうでしょうか私もこちらで働くというのは」

悠「却下。うちは今そんなに人手はいらない。」

楓子「ガーンやよ」

悠「口でガーンいうなよ。」

はな「デコさんはそこまで悠さんが大事なんですか？」

楓子「大事というより大切な人ですやよ」

悠「本人を前にしてこっぱずかしい事をいいなさんな。」

新「モテるね～」

悠「やかましいよ」

ﾑｷﾞｭ

新「いひゃいよ。つねらひゃいで(痛いよ。つねらないで)」

楓子「う～ん。弱りましたやよ。師匠の側に居る方法はやはり影ながら…」

悠「いや、普通にしてろよ」

はな「雇ってあげたらどうです？」

悠「余裕ないっての」

楓子「あ！」

悠「今度はなんだよ。」

楓子「良いこと思い付きましたやよ。私ここの常連になりますやよ！そうしたら師匠の側にいれるし、お店にも貢献できますやよ！」

悠「なにをいっとるんだ…」

はな「じゃあ、ご注文は？」

楓子「お団子とお茶をくださいやよ」

はな「わかりました。悠さん、オーダーですよ」

悠「え～…」

新「わたしもお団子食べたいな」

悠「いや、新は食うな。」

新「ぶ～」

楓子「よかったらご馳走しましょうかやよ」

悠「止めとけ新は底無しだ。胃のなかにブラックホールがあるから食い潰されるぞ」

楓子「なんと…やよ」