ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【6】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
輝『乱取り二日目開始でーす!皆さま張りきって参りましょ~~う!』
上空から輝の声が響く。アイツも元気だなぁ……。
悠「……」
輝『残り人数は投書の三分の一程度になりました。これかせは遭遇戦の確率を低下してきます。積極的に前に出て、敵が居そうな場所へ移動することをオススメいたしまーす!!』
なるほど。今日は血に飢えた獣のように敵を探しまわる奴と、なんとか逃げ回って三日目を目指す奴らにわかれそうだな。
さておれはどうしようか……。
輝『やや、今日も最初から酉居さんが飛ばしていますね!手下を散開させて索敵していますよ!ちなみに一日目切り裂きランキング第一位は、酉居切り込み隊長の本条繋、第二位は越後屋用心棒の佐東はじめ、第三位は悪徳役人の御伽ヶ島左近となっております!』
……輝、情報を明かし過ぎなんじゃないのか?
まぁ激突を早めるための煽りだというのはわかるけど。
悠「っか、ノーマークだったけど左近がいやがったのか!?」
輝『ちなみに、カウントはされていませんが総合撃破数一位は右京山寅!ただし殴り倒していっているので斬撃数はゼロ!どうやら御伽ヶ島左近はこの倒した奴を斬ってカウントを稼いでいるみたいだぁー!なんとも卑怯!』
なるほど、納得した。しかし、ここにいてもあまり進展はなさそうだし、おれも移動するか。
ー大江戸学園:日本橋近くー
悠「おっ、いるいる……」
さすがに交通の要所、日本橋周辺には数人の生徒の姿が見えた。互いにその存在を察知しているはずなのに、けん制し合っているのか、ほとんど動けずにいる。昨日の熱狂に比べると、かなりピリピリと張り詰めた空気だ。
ようやく本当の戦場になってきたのだと感じさせられる。
輝『はいはい皆さん!乱取りはお見合いパーティではありません!生きるか死ぬかのサバイバルです!』
悠「げ、輝がこっちに来やがった。」
輝『その日本橋の近くにえ~とひのふの……十五人くらいがいますよ!そこのたもとに隠れている人!屋根の上に登ってるひと!いやー上からだとよく見えますねー!』
悠「あ、あのヤロウ……!」
輝『このままだとみんなまとめて酉居さんにやられてしまいますよ!さぁファイトファイト!』
男子生徒C「この比良賀ァァ!乱取り終わったら覚えてろよおおお!」
輝に隠れ場所を暴かれた参加者が、バタバタと姿を現し、手近な敵に斬りかかっていく。
男子生徒D「そっちに構ってる暇があんのかよおらぁ!」
始まった。あっちからもこっちからも剣士が沸いてくる。
一騎打ちが始まったかと思えば、また新手がやってきてそこに背後から襲いかかる。ひとりが倒されるも、その隙に不意打ちを喰らわせたヤツも斬り倒され……さらにそこへ別のひとが刀を振るう。瞬く間に輝が煽り立てた橋の周囲は乱戦となった。
悠「どうすっかなぁ……おれの位置も輝にはバレてるだろうけど……参戦してくるか?」
複数人の戦いの中に躍り込めば、斬る確率は高いが斬られる確率も高い。かといって最後に乗りこんでいっても、勝ち残った強敵と接することになって……。
ええい、迷うならいくかっ!他の連中に混じり、おれも飛び出して手近な生徒に斬りかかる。
男子生徒C「なっ、ぐぁああっ!」
男子生徒D「今度はお前かっ!」
ヒュンっ!
悠「やられるかっ!」
ひとりめを倒すと同時に、即座に飛び退る。そこへ鋭い斬撃が繰り出され、間一髪回避。
輝『おお!やりますねぇ小鳥遊さん!よっ、さすがは指南役の愛弟子!』
悠「輝ゥゥゥ!余計なことを言うなぁぁ!!」
そんなことを宣伝されたら目の仇にされるだろうが!思わずさっきの誰かと同じような反応をしてしまった。
輝『乱取り二日目開始でーす!皆さま張りきって参りましょ~~う!』
上空から輝の声が響く。アイツも元気だなぁ……。
悠「……」
輝『残り人数は投書の三分の一程度になりました。これかせは遭遇戦の確率を低下してきます。積極的に前に出て、敵が居そうな場所へ移動することをオススメいたしまーす!!』
なるほど。今日は血に飢えた獣のように敵を探しまわる奴と、なんとか逃げ回って三日目を目指す奴らにわかれそうだな。
さておれはどうしようか……。
輝『やや、今日も最初から酉居さんが飛ばしていますね!手下を散開させて索敵していますよ!ちなみに一日目切り裂きランキング第一位は、酉居切り込み隊長の本条繋、第二位は越後屋用心棒の佐東はじめ、第三位は悪徳役人の御伽ヶ島左近となっております!』
……輝、情報を明かし過ぎなんじゃないのか?
まぁ激突を早めるための煽りだというのはわかるけど。
悠「っか、ノーマークだったけど左近がいやがったのか!?」
輝『ちなみに、カウントはされていませんが総合撃破数一位は右京山寅!ただし殴り倒していっているので斬撃数はゼロ!どうやら御伽ヶ島左近はこの倒した奴を斬ってカウントを稼いでいるみたいだぁー!なんとも卑怯!』
なるほど、納得した。しかし、ここにいてもあまり進展はなさそうだし、おれも移動するか。
ー大江戸学園:日本橋近くー
悠「おっ、いるいる……」
さすがに交通の要所、日本橋周辺には数人の生徒の姿が見えた。互いにその存在を察知しているはずなのに、けん制し合っているのか、ほとんど動けずにいる。昨日の熱狂に比べると、かなりピリピリと張り詰めた空気だ。
ようやく本当の戦場になってきたのだと感じさせられる。
輝『はいはい皆さん!乱取りはお見合いパーティではありません!生きるか死ぬかのサバイバルです!』
悠「げ、輝がこっちに来やがった。」
輝『その日本橋の近くにえ~とひのふの……十五人くらいがいますよ!そこのたもとに隠れている人!屋根の上に登ってるひと!いやー上からだとよく見えますねー!』
悠「あ、あのヤロウ……!」
輝『このままだとみんなまとめて酉居さんにやられてしまいますよ!さぁファイトファイト!』
男子生徒C「この比良賀ァァ!乱取り終わったら覚えてろよおおお!」
輝に隠れ場所を暴かれた参加者が、バタバタと姿を現し、手近な敵に斬りかかっていく。
男子生徒D「そっちに構ってる暇があんのかよおらぁ!」
始まった。あっちからもこっちからも剣士が沸いてくる。
一騎打ちが始まったかと思えば、また新手がやってきてそこに背後から襲いかかる。ひとりが倒されるも、その隙に不意打ちを喰らわせたヤツも斬り倒され……さらにそこへ別のひとが刀を振るう。瞬く間に輝が煽り立てた橋の周囲は乱戦となった。
悠「どうすっかなぁ……おれの位置も輝にはバレてるだろうけど……参戦してくるか?」
複数人の戦いの中に躍り込めば、斬る確率は高いが斬られる確率も高い。かといって最後に乗りこんでいっても、勝ち残った強敵と接することになって……。
ええい、迷うならいくかっ!他の連中に混じり、おれも飛び出して手近な生徒に斬りかかる。
男子生徒C「なっ、ぐぁああっ!」
男子生徒D「今度はお前かっ!」
ヒュンっ!
悠「やられるかっ!」
ひとりめを倒すと同時に、即座に飛び退る。そこへ鋭い斬撃が繰り出され、間一髪回避。
輝『おお!やりますねぇ小鳥遊さん!よっ、さすがは指南役の愛弟子!』
悠「輝ゥゥゥ!余計なことを言うなぁぁ!!」
そんなことを宣伝されたら目の仇にされるだろうが!思わずさっきの誰かと同じような反応をしてしまった。