ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【6】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
つばめ「うぅん……あまり面白そうではありませんけど、他に比べたら、まだ可能性がうりますかしら」
つばめの口ぶりが気になって、おれも投書を何枚か手に取ってみた。
悠「他の投書は、どんなのだったんだ?どれどれ……えー、ゴミ出しを変わってくれ?バイト探しを手伝ってくれ?なんだよ、これは……」
苦情どころか、便利屋扱いかよ……。
つばめ「そういうわけですから、今回はこの事件で手を打つといたしましょ~」
悠「これにしたって、事件といえるか微妙だけどな」
つばめ「事件なのかどうか、それを調べるのも調査のうちです。それに、探偵の勘がいってています。この事件の裏には、不思議で怪奇で切ない真実が潜んでいると!」
悠「そーかぁ?……まあ、なんにせよ、現場にいってみる必要があるな」
投書の内容が本当だとしたら、逢岡さんに報告して、夜廻りの巡回ルートにいれてもらう必要があるし。
つばめ「あっ、河原に行くのでしたら、わたくしもご一緒してかまいません?」
悠「駄目といっても、ついてくるつもりなんだろ」
つばめ「はい」
悠「一発こつきあげてやってもいいがその即答に免じて許してやる。いまからなら、日が落ちる前に調べて帰って来れるか」
つばめ「あら?夜まで隠れて見張るんじゃないんですか?」
悠「まずは下調べするだけだよ。いくらなんでも、乙級の子を夜中に連れ回すわけにはいかないだろ」
つばめ「そんなこと、気にしなくてもよろしいですのに」
悠「おれが気にするの。ほら、行くの?行かないの?」
つばめ「あっ、待ってください。行きます、行きます~っ」
吉音「ずずー……すぴー……っは、はれ?ごめん、悠。寝ちゃって……ぁ、あれ?悠?悠?え、えっ!?悠どこーっ!?」
ーとある武家屋敷街ー
平和「この辺りだよね、比良賀さんが言ってたのって」
マミヤ『ミィ』
平和「何にも聞こえないけど……マミヤ、聞こえる?」
マミヤ『ムー……ミィ!ミミィー!』
平和「あっ、マミヤ?待ってよぉ!……はぁはぁ……もう、急に走っちゃダメでしょ……」
マミヤ『フミーッ』
平和「聞いてるの、マミヤ!……って、ん?んん?これ……お祭りの音……あっちから?」
マミヤ『ミィ』
平和「あ、待ってー!」
マミヤ『ムー……』
平和「はぁっ、ふぁー、やっと追い付いたぁ……ん?あれ?お祭りの音、聞こえなくなっちゃった?」
マミヤ『ミ!』
平和「あっ、今度は向こうから!?はぁっ……ふぁ、うぁ……もっ、疲れたぁ……それに……っはぁ、聞こえなく、なっちゃったしっ。ええぇーっ!また反対側からぁ!?」
マミヤ『ミィ』
平和「うぅー……分かったよォ、行けばいいんでしょーっ!……御囃子、聞こえなくなっちゃったね」
マミヤ『ミィー……』
平和「待っていれば、また別方向から聞こえてくるのかとも思ったんだけど……聞こえてこないねぇ。」
マミヤ『フミっ』
平和「うん、そだね。結構奥まで来ちゃったし、帰ろっか」
マミヤ『ミィミィ』
「……」
平和「ふっふ~ん、ふっふふ~……ん?」
マミヤ『フミ?』
平和「あ、ううん、なんでもないの。気のせいだったみたい。さーいこいこーっ」
「……」
平和「や……やっぱり気のせいじゃないよ……足音、二人分してるよ……って、私とマミヤとで二人分よね。って、マミヤは足音しないよ!わあぁ!増えたぁ!!」
マミヤ『ミィ!フミーッ!』
つばめ「うぅん……あまり面白そうではありませんけど、他に比べたら、まだ可能性がうりますかしら」
つばめの口ぶりが気になって、おれも投書を何枚か手に取ってみた。
悠「他の投書は、どんなのだったんだ?どれどれ……えー、ゴミ出しを変わってくれ?バイト探しを手伝ってくれ?なんだよ、これは……」
苦情どころか、便利屋扱いかよ……。
つばめ「そういうわけですから、今回はこの事件で手を打つといたしましょ~」
悠「これにしたって、事件といえるか微妙だけどな」
つばめ「事件なのかどうか、それを調べるのも調査のうちです。それに、探偵の勘がいってています。この事件の裏には、不思議で怪奇で切ない真実が潜んでいると!」
悠「そーかぁ?……まあ、なんにせよ、現場にいってみる必要があるな」
投書の内容が本当だとしたら、逢岡さんに報告して、夜廻りの巡回ルートにいれてもらう必要があるし。
つばめ「あっ、河原に行くのでしたら、わたくしもご一緒してかまいません?」
悠「駄目といっても、ついてくるつもりなんだろ」
つばめ「はい」
悠「一発こつきあげてやってもいいがその即答に免じて許してやる。いまからなら、日が落ちる前に調べて帰って来れるか」
つばめ「あら?夜まで隠れて見張るんじゃないんですか?」
悠「まずは下調べするだけだよ。いくらなんでも、乙級の子を夜中に連れ回すわけにはいかないだろ」
つばめ「そんなこと、気にしなくてもよろしいですのに」
悠「おれが気にするの。ほら、行くの?行かないの?」
つばめ「あっ、待ってください。行きます、行きます~っ」
吉音「ずずー……すぴー……っは、はれ?ごめん、悠。寝ちゃって……ぁ、あれ?悠?悠?え、えっ!?悠どこーっ!?」
ーとある武家屋敷街ー
平和「この辺りだよね、比良賀さんが言ってたのって」
マミヤ『ミィ』
平和「何にも聞こえないけど……マミヤ、聞こえる?」
マミヤ『ムー……ミィ!ミミィー!』
平和「あっ、マミヤ?待ってよぉ!……はぁはぁ……もう、急に走っちゃダメでしょ……」
マミヤ『フミーッ』
平和「聞いてるの、マミヤ!……って、ん?んん?これ……お祭りの音……あっちから?」
マミヤ『ミィ』
平和「あ、待ってー!」
マミヤ『ムー……』
平和「はぁっ、ふぁー、やっと追い付いたぁ……ん?あれ?お祭りの音、聞こえなくなっちゃった?」
マミヤ『ミ!』
平和「あっ、今度は向こうから!?はぁっ……ふぁ、うぁ……もっ、疲れたぁ……それに……っはぁ、聞こえなく、なっちゃったしっ。ええぇーっ!また反対側からぁ!?」
マミヤ『ミィ』
平和「うぅー……分かったよォ、行けばいいんでしょーっ!……御囃子、聞こえなくなっちゃったね」
マミヤ『ミィー……』
平和「待っていれば、また別方向から聞こえてくるのかとも思ったんだけど……聞こえてこないねぇ。」
マミヤ『フミっ』
平和「うん、そだね。結構奥まで来ちゃったし、帰ろっか」
マミヤ『ミィミィ』
「……」
平和「ふっふ~ん、ふっふふ~……ん?」
マミヤ『フミ?』
平和「あ、ううん、なんでもないの。気のせいだったみたい。さーいこいこーっ」
「……」
平和「や……やっぱり気のせいじゃないよ……足音、二人分してるよ……って、私とマミヤとで二人分よね。って、マミヤは足音しないよ!わあぁ!増えたぁ!!」
マミヤ『ミィ!フミーッ!』