ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【6】
ー輝の瓦版屋ー
輝「業炎噴出車輪長靴ー!」
吉音「おおおおかっこいい!」
輝が取り出したのは、どうみてもヤバげなエンジン付きのローラースケートだった。
輝「戦いでは早さが重要!敵が体勢を整える前に接近し、反撃される前に離脱する。例え剣妓で劣っていても、一瞬で届かないところまで逃げてしまえば問題なしさ!じゃあこの……なんだっけ……火炎爆撃シューズは姫様ちゃんに使ってもらおうかな」
平和「かしこまったでござる!」
平和はみんなに見守られるなか、いそいそと靴を履き替え、ナントカシューズを足に固定していく。
輝「このロケットブーツは、内側に加速と減速、噴射方向のペダルがあるから……」
平和「ふむふむ……なるほど、素晴らしいでござる」
自分でいっちゃてるよ。最初にカッコつけたのはなんだったんだ。
輝「よし!じゃあやってみよう!相手は……とりあえずこれで」
と、輝は近くにあった看板を引っ張ってきた。お前はそれを叩き斬られてもいいのか……。
平和「それでは……いざ、参るっ!わぁぁぁあああああ………」
平和がブーツを起動させた瞬間、その姿は遥かかなたで豆粒のように小さくなっていた。もちろん看板に斬りつけるどころか刀を振り下ろすことすらできていなかった。
吉音「すごーい!はやーい!」
信乃「ああああ姫様ぁぁあああああ!!」
……激突音が聞こえてないところをみると、上手く角を曲がれたのかな。
つばめ「まぁ予想通りの展開ですわね~」
悠「……そうだな。怪我をしなけりゃいいけど」
輝「うーん、ちょっと出力が高すぎたかな。この調整が難しくてねぇ」
悠「未完成品だったのか。平和を実験台にするなよ」
輝「大丈夫!他のブツも未完成だからさ!」
悠「だからなんでそんなに自信満々なんだよ!」
輝「さて次なる挑戦者には~」
信乃「ええ~、姫様を探しには行かないんですかっ?」
輝「そのうち戻ってくるんじゃない?どのみち追いかけたって追いつけるスピードじゃないし」
つばめ「毎回そうやって慌てていては物語が進みませんからね。まとめて終わらせてからにしましょう」
悠「……つばめは落ちつきすぎだと思うな」
吉音「いーから次は?次は何が出るのっ!?」
キミははしゃぎすぎだ。カオスっぷりにもほどがあるだろこの集団。
輝「気を取り直して、次は!いなずまのかたなだっ!」
悠「……」
中サイズの箱から取り出したのは、一見普通の刀。ただよく見ると柄の鍔に近いあたりにボタンがついていて、刀身の切っ先あたりにもなにやら突起がある。……で、極めつけはその名前だ。これも本当に悪い予感しかしないんだが。
輝「この刀は名前の通り、スイッチを押すと電撃が飛びます。以上!じゃあこれは天国ちゃんに使ってもらおうか」
信乃「わ、私ですかぁ~」
輝「つばめちゃんは槍使いだからね。はいこれ」
信乃「ひいぃ~どうしてこんなことに……」
信乃の強気(なフリ)はなりを潜め、今はただのお嬢様になってしまっている。おれが信乃でも同じ反応になった自信があるけど……。
吉音「頑張って、天国ちゃん!」
信乃「といってもボタンを押すだけなんですけど……」
輝「刀を受け止めることはできても、電気を受け止めることは不可能!この最強の攻撃力の前に立ってられる敵はいない!さぁカモン!」
信乃「うぅ……それじゃ、やってみます」
及び腰ながら、信乃が大きく刀を振りかぶる。そして半ばヤケになったかのように、勢いよくその刀を振り下ろした。
輝「業炎噴出車輪長靴ー!」
吉音「おおおおかっこいい!」
輝が取り出したのは、どうみてもヤバげなエンジン付きのローラースケートだった。
輝「戦いでは早さが重要!敵が体勢を整える前に接近し、反撃される前に離脱する。例え剣妓で劣っていても、一瞬で届かないところまで逃げてしまえば問題なしさ!じゃあこの……なんだっけ……火炎爆撃シューズは姫様ちゃんに使ってもらおうかな」
平和「かしこまったでござる!」
平和はみんなに見守られるなか、いそいそと靴を履き替え、ナントカシューズを足に固定していく。
輝「このロケットブーツは、内側に加速と減速、噴射方向のペダルがあるから……」
平和「ふむふむ……なるほど、素晴らしいでござる」
自分でいっちゃてるよ。最初にカッコつけたのはなんだったんだ。
輝「よし!じゃあやってみよう!相手は……とりあえずこれで」
と、輝は近くにあった看板を引っ張ってきた。お前はそれを叩き斬られてもいいのか……。
平和「それでは……いざ、参るっ!わぁぁぁあああああ………」
平和がブーツを起動させた瞬間、その姿は遥かかなたで豆粒のように小さくなっていた。もちろん看板に斬りつけるどころか刀を振り下ろすことすらできていなかった。
吉音「すごーい!はやーい!」
信乃「ああああ姫様ぁぁあああああ!!」
……激突音が聞こえてないところをみると、上手く角を曲がれたのかな。
つばめ「まぁ予想通りの展開ですわね~」
悠「……そうだな。怪我をしなけりゃいいけど」
輝「うーん、ちょっと出力が高すぎたかな。この調整が難しくてねぇ」
悠「未完成品だったのか。平和を実験台にするなよ」
輝「大丈夫!他のブツも未完成だからさ!」
悠「だからなんでそんなに自信満々なんだよ!」
輝「さて次なる挑戦者には~」
信乃「ええ~、姫様を探しには行かないんですかっ?」
輝「そのうち戻ってくるんじゃない?どのみち追いかけたって追いつけるスピードじゃないし」
つばめ「毎回そうやって慌てていては物語が進みませんからね。まとめて終わらせてからにしましょう」
悠「……つばめは落ちつきすぎだと思うな」
吉音「いーから次は?次は何が出るのっ!?」
キミははしゃぎすぎだ。カオスっぷりにもほどがあるだろこの集団。
輝「気を取り直して、次は!いなずまのかたなだっ!」
悠「……」
中サイズの箱から取り出したのは、一見普通の刀。ただよく見ると柄の鍔に近いあたりにボタンがついていて、刀身の切っ先あたりにもなにやら突起がある。……で、極めつけはその名前だ。これも本当に悪い予感しかしないんだが。
輝「この刀は名前の通り、スイッチを押すと電撃が飛びます。以上!じゃあこれは天国ちゃんに使ってもらおうか」
信乃「わ、私ですかぁ~」
輝「つばめちゃんは槍使いだからね。はいこれ」
信乃「ひいぃ~どうしてこんなことに……」
信乃の強気(なフリ)はなりを潜め、今はただのお嬢様になってしまっている。おれが信乃でも同じ反応になった自信があるけど……。
吉音「頑張って、天国ちゃん!」
信乃「といってもボタンを押すだけなんですけど……」
輝「刀を受け止めることはできても、電気を受け止めることは不可能!この最強の攻撃力の前に立ってられる敵はいない!さぁカモン!」
信乃「うぅ……それじゃ、やってみます」
及び腰ながら、信乃が大きく刀を振りかぶる。そして半ばヤケになったかのように、勢いよくその刀を振り下ろした。