ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
ガチムチの男「ヘイ、そろそろ落ち着いたかい?」
おれと男、そしてけものは、今、ちゃぶ台を挟んで座っていた。
悠「はぁ…」
ガチムチの男「おいおい、そうため息ばかりつくなよ」
けだもの『クーマー』
悠「いったい誰のせいで…いや、いいや、まずはことを整理しよう」
ガチムチの男「ずいぶんと段取りを踏むんだなぁ、べいびー」
悠「いやいやいやいや。不法侵入だぞ?すぐに奉行所に連絡してもいいところを話を聞いてやってるんだぞ」
ガチムチの男「不法侵入とは穏やかじゃないねぇ。ちょっと風呂を借りてただけじゃないか」
悠「無断で人の家の風呂に入るのが不法侵入じゃなかったら、不法侵入の定義が根本からかわるっーの!」
ガチムチの男「俺ァ、風呂が好きでねぇ。いい風呂を見つけるとついムラムラっとしちまう性分でね」
悠「何て迷惑な性分だ…。まぁいい、で、まずあなたたちは何者なんだ。」
銀次「俺は銀次、じごろう銀次さ。そして、そいつがヤシチ。俺の剣魂さ」
ヤシチ『……クマ』
悠「なんだか納得いかないって顔してるように見えるんだが」
銀次「おっといけねぇ。こいつは椿姫(つばき)って呼んでやらねぇと返事をしないんだ」
悠「…オカマ?」
ヤシチ『グマー!』
悠「うわっ、怒ってる!」
銀次「どうどう、椿姫。不機嫌にしてるとかわいい顔が台無しだぜ」
ヤシチ『クマ☆』
銀次「…な?」
悠「はは、ははは…はぁ。二人の名前はわかったよ。それで目的はなんだ?まさか風呂に入りに来たわけじゃないよな。」
銀次「もちろんだぜ。うちのお嬢から大事な用事を仰せつかってきたんだぜ」
悠「お嬢?」
銀次「ああ。数日前にこの店に光姫お嬢と八の字が来ただろう?」
悠「ああ、ミッキ…光姫さんのところの人か?」
銀次「まぁボディガードみたいなもんだな。光姫のお嬢は随分あんたの淹れる茶が気に入ったらしくてな」
悠「そうなんだ。それはありがたい」
銀次「それであんたに是非こいつを届けてくれと頼まれてね。椿姫、アレ出してくれ」
ヤシチ『クマ』
悠「…届け物については礼をいうけど、そのついでに風呂に入るってのはやっぱり理解できん。」
銀次「意外に小さいことをきにするんだなぁ、お前さんは」
悠「小さくない、小さくない。っと、結構ずっしりだな。中身はなんだ?」
銀次「そいつは自分で開けて確かめてみな?」
【茶処 小鳥遊堂】
藍色の布地に白く屋号が染められていた。
のれんは表にかける一枚だけでなく、店内用のものや座敷席の方にかける日除けになる大きなものもあった。
悠「のれんか…何からなにまで…」
銀次「仕事は果たしたぜ?」
悠「ありがとう!光姫さんにもよくお礼をいっておいてください。」
銀次「ああ、またお嬢が店に来たときにもいってやってくれ」
悠「そうさせてもらう。明日からかけさせてもらうよ。」
銀次「さて、そんじゃ一仕事終えたところでひとっ風呂といくか」
悠「帰れ。」
銀次「ケチ臭いこというなよ。もちろん一緒に入ってもいいんだぜ。」
悠「帰れ!!うちは茶屋で銭湯じゃねぇ!」
銀次「わかったよ。その代わり今度は俺にも茶をごちそうしてくれよ」
悠「それなら喜んで。」
銀次「よし、約束したぜ、べいびー」
ダキッ!
悠「ぎゃあ!」
銀次「じゃあな」
ヤシチ『クーマー』
悠「悪ふざけが過ぎる…」
ガチムチの男「ヘイ、そろそろ落ち着いたかい?」
おれと男、そしてけものは、今、ちゃぶ台を挟んで座っていた。
悠「はぁ…」
ガチムチの男「おいおい、そうため息ばかりつくなよ」
けだもの『クーマー』
悠「いったい誰のせいで…いや、いいや、まずはことを整理しよう」
ガチムチの男「ずいぶんと段取りを踏むんだなぁ、べいびー」
悠「いやいやいやいや。不法侵入だぞ?すぐに奉行所に連絡してもいいところを話を聞いてやってるんだぞ」
ガチムチの男「不法侵入とは穏やかじゃないねぇ。ちょっと風呂を借りてただけじゃないか」
悠「無断で人の家の風呂に入るのが不法侵入じゃなかったら、不法侵入の定義が根本からかわるっーの!」
ガチムチの男「俺ァ、風呂が好きでねぇ。いい風呂を見つけるとついムラムラっとしちまう性分でね」
悠「何て迷惑な性分だ…。まぁいい、で、まずあなたたちは何者なんだ。」
銀次「俺は銀次、じごろう銀次さ。そして、そいつがヤシチ。俺の剣魂さ」
ヤシチ『……クマ』
悠「なんだか納得いかないって顔してるように見えるんだが」
銀次「おっといけねぇ。こいつは椿姫(つばき)って呼んでやらねぇと返事をしないんだ」
悠「…オカマ?」
ヤシチ『グマー!』
悠「うわっ、怒ってる!」
銀次「どうどう、椿姫。不機嫌にしてるとかわいい顔が台無しだぜ」
ヤシチ『クマ☆』
銀次「…な?」
悠「はは、ははは…はぁ。二人の名前はわかったよ。それで目的はなんだ?まさか風呂に入りに来たわけじゃないよな。」
銀次「もちろんだぜ。うちのお嬢から大事な用事を仰せつかってきたんだぜ」
悠「お嬢?」
銀次「ああ。数日前にこの店に光姫お嬢と八の字が来ただろう?」
悠「ああ、ミッキ…光姫さんのところの人か?」
銀次「まぁボディガードみたいなもんだな。光姫のお嬢は随分あんたの淹れる茶が気に入ったらしくてな」
悠「そうなんだ。それはありがたい」
銀次「それであんたに是非こいつを届けてくれと頼まれてね。椿姫、アレ出してくれ」
ヤシチ『クマ』
悠「…届け物については礼をいうけど、そのついでに風呂に入るってのはやっぱり理解できん。」
銀次「意外に小さいことをきにするんだなぁ、お前さんは」
悠「小さくない、小さくない。っと、結構ずっしりだな。中身はなんだ?」
銀次「そいつは自分で開けて確かめてみな?」
【茶処 小鳥遊堂】
藍色の布地に白く屋号が染められていた。
のれんは表にかける一枚だけでなく、店内用のものや座敷席の方にかける日除けになる大きなものもあった。
悠「のれんか…何からなにまで…」
銀次「仕事は果たしたぜ?」
悠「ありがとう!光姫さんにもよくお礼をいっておいてください。」
銀次「ああ、またお嬢が店に来たときにもいってやってくれ」
悠「そうさせてもらう。明日からかけさせてもらうよ。」
銀次「さて、そんじゃ一仕事終えたところでひとっ風呂といくか」
悠「帰れ。」
銀次「ケチ臭いこというなよ。もちろん一緒に入ってもいいんだぜ。」
悠「帰れ!!うちは茶屋で銭湯じゃねぇ!」
銀次「わかったよ。その代わり今度は俺にも茶をごちそうしてくれよ」
悠「それなら喜んで。」
銀次「よし、約束したぜ、べいびー」
ダキッ!
悠「ぎゃあ!」
銀次「じゃあな」
ヤシチ『クーマー』
悠「悪ふざけが過ぎる…」