ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【6】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
想「小鳥遊君!徳田さん!」
珍しく慌てた様子の逢岡さんが駆け込んでくる。
吉音「あれ、想ちゃんだ。あはは、残念だったね悠」
とはいえ、道も尋常では無い様子だ。
悠「もしかして、なにかあったとか?」
想「ん……まああったにはあったのですが……」
吉音「ほら、やっぱり!ね、どんな事件なの?」
想「う、いや……それは……なんというか」
なぜか吉音を見て言葉を逃がす逢岡さん。
吉音「ほらほら、ねえってば!教えてよ!ね?」
悠「まあ落ち着けって……はい、逢岡さんもこれ飲んで落ちついて」
ひとまず、逢岡さんにお茶を出す。
想「か、かたじけない……ふう」
悠「何か言いづらい事でもあるんスか?なんだったらおれ席を外しますけど」
想「違、そうじゃなくて……ああ、もういいです。はっきり言うとですね。徳田さん、あなたが、流出してます!」
吉音「な、なんだってぇーーーー!?」
驚愕の声のあとに、沈黙。
悠「……あー?」
吉音「……で、流出ってどういうこと?」
悠「分からないで驚いてたのかよ!」
想「すみません、私の説明不足ですね。その、写真が流出してしまったのです。徳田さんの」
悠「それって、個人情報とかですか?」
……吉音の本名がばれたか?
想「いえ、まあ徳田さんはそれなりに有名人ですし、そんなプライベートの情報が出たとかではないです。いえ、まあプライベートではあるんですが」
吉音「それがなにか困るの?」
想「その、破廉恥に隠し撮りの画像が、流出してたのです」
悠「え、どんな?」
想「小鳥遊君?」
反射的に聞いたものの逢岡さんは冷たい視線をおれに返す。
悠「い、いやみたいとかじゃなくて単純に疑問に思っただけですって!」
想「そうですよね……しかたありません」
そういって、逢岡さんは携帯電話を取り出しておれたちに見せる。そこに張りつけられていたのは……パンツ、正確に言うと馬にまたがって大股開いている画像だった。
吉音「あ、あたしだ」
写っていたのは間違いなく吉音だった。しかも複数。
想「小鳥遊君、あまりじろじろは……」
悠「え、あ……いや、すみません」
いろんな角度で撮られた、吉音のぱんつ写真。馬上を振り仰ぐようなあおりの構図から、水たまりに綺麗に反射している写真。
吉音「あはは、きれいに撮れてるね~!」
想「ええ、盗撮です。こんな破廉恥な……って、徳田さん?」
盗撮されたというのに、吉音はあっけらかんとしている。
悠「……」
想「徳田さん!こんな写真を取られて、あまつさえ流出までして……恥ずかしくないんですか?」
吉音「なんで?」
逆にあっけらかんと聞き返されて言葉を失う逢岡さん。
想「なんでって……」
吉音「うわ、綺麗に撮れてるねえ」
悠「だから、そういう問題じゃなくてだな……」
実際、写真はかなり綺麗に取られていた。
吉音「別に減るものじゃないんだし。ねえねえ、悠はこの写真欲しい?」
悠「……あー?」
吉音「そのままの意味じゃなくて、男の子なら一般的に」
悠「そういう意味なら、まう、一般的にはほしい、かな?」
隣で剣吞な視線を送ってくる逢岡さんを視界の外に追いやりつつ答える。
想「小鳥遊君!徳田さん!」
珍しく慌てた様子の逢岡さんが駆け込んでくる。
吉音「あれ、想ちゃんだ。あはは、残念だったね悠」
とはいえ、道も尋常では無い様子だ。
悠「もしかして、なにかあったとか?」
想「ん……まああったにはあったのですが……」
吉音「ほら、やっぱり!ね、どんな事件なの?」
想「う、いや……それは……なんというか」
なぜか吉音を見て言葉を逃がす逢岡さん。
吉音「ほらほら、ねえってば!教えてよ!ね?」
悠「まあ落ち着けって……はい、逢岡さんもこれ飲んで落ちついて」
ひとまず、逢岡さんにお茶を出す。
想「か、かたじけない……ふう」
悠「何か言いづらい事でもあるんスか?なんだったらおれ席を外しますけど」
想「違、そうじゃなくて……ああ、もういいです。はっきり言うとですね。徳田さん、あなたが、流出してます!」
吉音「な、なんだってぇーーーー!?」
驚愕の声のあとに、沈黙。
悠「……あー?」
吉音「……で、流出ってどういうこと?」
悠「分からないで驚いてたのかよ!」
想「すみません、私の説明不足ですね。その、写真が流出してしまったのです。徳田さんの」
悠「それって、個人情報とかですか?」
……吉音の本名がばれたか?
想「いえ、まあ徳田さんはそれなりに有名人ですし、そんなプライベートの情報が出たとかではないです。いえ、まあプライベートではあるんですが」
吉音「それがなにか困るの?」
想「その、破廉恥に隠し撮りの画像が、流出してたのです」
悠「え、どんな?」
想「小鳥遊君?」
反射的に聞いたものの逢岡さんは冷たい視線をおれに返す。
悠「い、いやみたいとかじゃなくて単純に疑問に思っただけですって!」
想「そうですよね……しかたありません」
そういって、逢岡さんは携帯電話を取り出しておれたちに見せる。そこに張りつけられていたのは……パンツ、正確に言うと馬にまたがって大股開いている画像だった。
吉音「あ、あたしだ」
写っていたのは間違いなく吉音だった。しかも複数。
想「小鳥遊君、あまりじろじろは……」
悠「え、あ……いや、すみません」
いろんな角度で撮られた、吉音のぱんつ写真。馬上を振り仰ぐようなあおりの構図から、水たまりに綺麗に反射している写真。
吉音「あはは、きれいに撮れてるね~!」
想「ええ、盗撮です。こんな破廉恥な……って、徳田さん?」
盗撮されたというのに、吉音はあっけらかんとしている。
悠「……」
想「徳田さん!こんな写真を取られて、あまつさえ流出までして……恥ずかしくないんですか?」
吉音「なんで?」
逆にあっけらかんと聞き返されて言葉を失う逢岡さん。
想「なんでって……」
吉音「うわ、綺麗に撮れてるねえ」
悠「だから、そういう問題じゃなくてだな……」
実際、写真はかなり綺麗に取られていた。
吉音「別に減るものじゃないんだし。ねえねえ、悠はこの写真欲しい?」
悠「……あー?」
吉音「そのままの意味じゃなくて、男の子なら一般的に」
悠「そういう意味なら、まう、一般的にはほしい、かな?」
隣で剣吞な視線を送ってくる逢岡さんを視界の外に追いやりつつ答える。