ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【5】
ー露天風呂ー
悠「これはお兄さんのため、こりはお兄さんのため……」
呪文のように繰り返しつつ、必死に尻を目で追いかける。だが場所が場所だけに、なかなか難しい。湯船につかっていたら見えないじゃないか……早く身体を洗ってくれないかな……おっ、洗い場に向かったぞ!よーしよし、いい子だ。ああぁ、そんな風に座られたら、こっちから見えないじゃないか。見たいのは尻なんだ!その控えめなちっぱいじゃない!
なんだか尻フェチみたいになってないか、おれ。いや決してそういうことでは……。っか、あれ、なんかおかしくないか?尻よりも胸が好きなんだとか、そういう主張じゃなくて……。あ、それだ……。
文「……」
悠「おい……文!聞こえるか!」
文「ちょっ……見張りはどうしたんですか!」
悠「人影なんて全然なかったから安心しろ。それより、大事なことに気付いたぞ」
文「臀部のアザよりも大事なことですか?」
悠「残念ながら大事なことだ。……彼女たちの胸を見ろ。」
文「……貴方という人は、見張りもせずアザも確かめず、のうのうと胸を観覧なさっていらしたのですね」
悠「人を胸フェチみたいにいうな!おれはまずは髪から楽しむ……って、そうじゃなくて、サイズだ大きさだふくらみだ!」
文「彼女たちのような膨らみかけが好みですか!幼い方がいいですかっ!」
悠「小さいのが良いんじゃなくて、小さいからダメなんだっ!」
文「ちちち小さくてもいいじゃないですか!」
悠「おれはまな板からスイカまで大好きだよ……って、そーじゃなくて!例の女は、アザ以外にも特徴があるんだろ!腕が立つに加えて、胸が大きいって特徴が!そしてあの三人は、揃って控えめ仕様だ!ウチにいる幼女サイズ!」
文「!?あ……っ」
悠「腕はともかく、あの三人を指して巨乳って言ったら、広告機構に怒られるぞ」
文「確かに、うそ・おおげさ・まぎらわしいですね……」
案外ノリのいい文の意外な一面を見つつ、おれは言葉を続けた。
悠「とにかく、残念ながらはずれってことだ。他に腕が立つヤツがここに来るメドはあるのか?」
文「いえ、あの三人だけです。胸の件を見落としていたのは手抜かりでした……」
悠「なら、もう撤退したほうがよくないか?誰かに見つかる前に」
文「……いえ、無理です」
悠「無理?だってもう、ここに残っていても意味ないんだろ?」
文「…………無理なのは、そちらではなく」
悠「は?」
慌ててふり返って見るが、そこにはやはり人影はない。確認した通り、無人のままだ。そう、人は、いなかった。
マミヤ『…………ミィ?』
悠「………」
ナイゼン『…………カメ~?』
文「…………」
キラ『キシャーっ!!』
見つかったーっ!!
悠「しまった、剣魂のことはノーチェックだった!」
文「て、撤退します!」
悠「ガッテン承知!!」
おれたちが方針を固めると同時に、剣魂たちの泣き声に反応した三人の気配が近づいてくる。
平和「急に泣きだしたりして、どうしたでござる?」
信乃「……もしや、不逞の輩が覗きでも!?」
つばめ「ふとめのやがらがのろい?ふちいから遅いんですよきっと~かわいいですねぇ~」
信乃「どういう聞き間違いなのよっ!」
悠「よし、今のうちだ!どこでもいいからとにかく走るぞ!」
忠義に厚い剣魂たちに見つかったものの、主人らの間抜……もとい、おおらかさに救われた。
文「り、了解です!」
足音を忍ばせる余裕もないまま、おれと文は月明かりから逃げ出して、闇夜にその身を滑り込ませていく。
キラ『シャッ!キシャァァァァ!』
しかし、剣魂に追い払われるおれ達って一体……くぅ、切ないなぁ……。
悠「これはお兄さんのため、こりはお兄さんのため……」
呪文のように繰り返しつつ、必死に尻を目で追いかける。だが場所が場所だけに、なかなか難しい。湯船につかっていたら見えないじゃないか……早く身体を洗ってくれないかな……おっ、洗い場に向かったぞ!よーしよし、いい子だ。ああぁ、そんな風に座られたら、こっちから見えないじゃないか。見たいのは尻なんだ!その控えめなちっぱいじゃない!
なんだか尻フェチみたいになってないか、おれ。いや決してそういうことでは……。っか、あれ、なんかおかしくないか?尻よりも胸が好きなんだとか、そういう主張じゃなくて……。あ、それだ……。
文「……」
悠「おい……文!聞こえるか!」
文「ちょっ……見張りはどうしたんですか!」
悠「人影なんて全然なかったから安心しろ。それより、大事なことに気付いたぞ」
文「臀部のアザよりも大事なことですか?」
悠「残念ながら大事なことだ。……彼女たちの胸を見ろ。」
文「……貴方という人は、見張りもせずアザも確かめず、のうのうと胸を観覧なさっていらしたのですね」
悠「人を胸フェチみたいにいうな!おれはまずは髪から楽しむ……って、そうじゃなくて、サイズだ大きさだふくらみだ!」
文「彼女たちのような膨らみかけが好みですか!幼い方がいいですかっ!」
悠「小さいのが良いんじゃなくて、小さいからダメなんだっ!」
文「ちちち小さくてもいいじゃないですか!」
悠「おれはまな板からスイカまで大好きだよ……って、そーじゃなくて!例の女は、アザ以外にも特徴があるんだろ!腕が立つに加えて、胸が大きいって特徴が!そしてあの三人は、揃って控えめ仕様だ!ウチにいる幼女サイズ!」
文「!?あ……っ」
悠「腕はともかく、あの三人を指して巨乳って言ったら、広告機構に怒られるぞ」
文「確かに、うそ・おおげさ・まぎらわしいですね……」
案外ノリのいい文の意外な一面を見つつ、おれは言葉を続けた。
悠「とにかく、残念ながらはずれってことだ。他に腕が立つヤツがここに来るメドはあるのか?」
文「いえ、あの三人だけです。胸の件を見落としていたのは手抜かりでした……」
悠「なら、もう撤退したほうがよくないか?誰かに見つかる前に」
文「……いえ、無理です」
悠「無理?だってもう、ここに残っていても意味ないんだろ?」
文「…………無理なのは、そちらではなく」
悠「は?」
慌ててふり返って見るが、そこにはやはり人影はない。確認した通り、無人のままだ。そう、人は、いなかった。
マミヤ『…………ミィ?』
悠「………」
ナイゼン『…………カメ~?』
文「…………」
キラ『キシャーっ!!』
見つかったーっ!!
悠「しまった、剣魂のことはノーチェックだった!」
文「て、撤退します!」
悠「ガッテン承知!!」
おれたちが方針を固めると同時に、剣魂たちの泣き声に反応した三人の気配が近づいてくる。
平和「急に泣きだしたりして、どうしたでござる?」
信乃「……もしや、不逞の輩が覗きでも!?」
つばめ「ふとめのやがらがのろい?ふちいから遅いんですよきっと~かわいいですねぇ~」
信乃「どういう聞き間違いなのよっ!」
悠「よし、今のうちだ!どこでもいいからとにかく走るぞ!」
忠義に厚い剣魂たちに見つかったものの、主人らの間抜……もとい、おおらかさに救われた。
文「り、了解です!」
足音を忍ばせる余裕もないまま、おれと文は月明かりから逃げ出して、闇夜にその身を滑り込ませていく。
キラ『シャッ!キシャァァァァ!』
しかし、剣魂に追い払われるおれ達って一体……くぅ、切ないなぁ……。