ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「……」

はな「こ、こんにちわっ!」

悠「お、来たな。」

はな「は、はい。よろしゅうどす!」

悠「うん。落ち着こうか、なんか京都弁みたくなってるし」

はな「あぅ…」

悠「っか、あれほど今日は時間どおりに来いっていったのに…あいつは。」

はな「?」

パカラッ!パカラッ!パカラッ!

新「ギリギリセーフッ!」

悠「全力でアウトだよ!あと銀シャリ号で全力疾走するな!ひとはねたら大惨事だぞ!」

新「だいじょうぶだよ。私小さい頃から馬に乗ってたし」

悠「どれだけ自信があるかしらんが…とりあえず、銀シャリ号を置いてこい」

新「ほーい」

悠「ったく…またパンツ丸見えだし。今日はピンクか。ローテ的に明日は白かな…」

はな「じっ…」

悠「コホン。」

新「よしっと…あれ?悠その娘は?」

悠「あぁ、ちょっとバイトで入ってもらった夏目はなちゃんだ。」

はな「夏目はなです。」

新「そうなんだ。あたしは徳が……徳田新。よろしくねはなちゃん。」

はな「(とくが…?)よろしくお願いしますです。徳田さん」

新「新(あらた)でいいよ。ほかの人には新(しん)て呼ばれたりもするけどね」

はな「じゃあ、新さんで」

新「うん♪はなちゃんは…大江戸学園の生徒じゃ無いんだよね?」

はな「はい。悠さんと同じ学校です」

新「え!じゃあ高校生?!」

はな「……」

悠「見かけは中坊でも中身は高校生だよ。ミッキーだってそうだろ。」

新「あ、そっか。ミッキーもちっちゃいけど私より年上だもんね。」

悠「あと、おれもな。」

新「そだね。」

悠「おれがいうのも何だが年功序列って言葉を學べ」

新「難しいことは想ちゃんに任せてるから」

悠「そんなだから…まぁ、いいや。とにかく、はなちゃんと仲良くやってくれ。基本的にはおれのサポートや接客をしてもらうから、大飯くらいにはならないようにな」

はな「頑張ります!」

新「むぅ~なんか失礼しちゃうな」

悠「今日は芋羊羮を作ってきからこれをメインに…」

新「じゅるり…」

悠「……食べたい?」

新「コクコク!」

悠「しゃあねぇなぁ。お茶入れるから待ってろ。ったく、来て早々休憩かよ…」

新「芋羊羮たのしみ~♪」

はな「え、えと…いつもこんな感じですか?」

新「いつもかな?ほらまだまだガラガラでしょ。のんびり悠のお茶とお菓子を楽しまないと」

悠「食い潰すなよ。」

新「わ、わかってよ!」

悠「ならいいけどな。はい、はなちゃんも今日はおれの動きを見て仕事を覚えてくだけでいいから。」

はな「わかりました。」

悠「新は…」

新「もぎゅ?」

悠「一気に食うな!」
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