ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】
ー新宿:小鳥遊堂(半修理)ー
唯「学校でカノジョとかいる?」
悠「……あー?」
唯「ねぇ、どうなの?誰かと付き合ったりしてた?」
悠「ははっ……そりゃもうより取り見取りの女が……おれの上を過ぎ去っていったよ。っか、なんでそんなこと聞くんだよ?」
唯「だって気になるじゃん。ねぇ~っ?」
吉音「ねぇ~っ?」
悠「よしっ……新、お前まで……」
すっかり食べることに夢中になっているかと思いきや、いきなり吉音が口を挟んできた。軽く睨んでやったが気にした様子もなく、吉音まで唯ちゃんと一緒になっておれに顔を近づけてくる。
唯「ねぇ、教えてよ~っ」
吉音「素直に白状しちゃいなって」
悠「はぁ~……今いっただろ過ぎ去っていったって」
吉音「過ぎ去っていったってのは~」
唯「居たってこと~?」
これだから女の子ってのは……。まあ、知られて困るわけでもないし、変に疑われるのも嫌だからな。素直に答えておくが。
悠「カノジョなんていないよ」
唯「え~っ?なんか意外。悠さんカッコいいのに」
悠「カッコいいって……お団子たべるか?」
吉音「食べる」
悠「お前じゃない!」
唯「じやぁ今は?」
悠「あー?」
唯「今もカノジョはいないの?」
悠「……ふっふふ……いませんよ。残念ながらね。はぁ……」
唯「だったらさ、うちの由真姉と……」
由真「私がなんだって?」
唯「んにゃっ!?」
突然、横から顔を覗かせた由真に驚き、唯ちゃんがへんてこな悲鳴を上げてのけぞった。そんな唯ちゃんを、由真が半眼で軽く睨みつける。
由真「あんた、いつまで休憩してるつもりなのよ。ここからならお客が増えてきてるの見えるでしょうが」
唯「あっ……」
ねずみやの方に目をやると、確かに座席を埋めている客の数が増えてきているようだった。
由真「ほら、早く戻りなさいよ」
唯「ちょっと待って。今いいとこ……」
由真「うっさい。早く戻れっていってんの!」
唯「あぁ~んっ。由真姉のバカ~っ」
由真に引きずられ、ねずみやへと連れ戻されていく唯ちゃん。あの……お代がまだなんだけど……。まあ、店が終わったころにもらいに行けばいいか。
想「こんにちは」
悠「あ、逢岡さん。」
吉音「想ちゃん、いらっしゃーい。」
想「あの、最近のご依頼で穴の苦情は来ていませんか?」
悠「穴の苦情?……配管工的なことをしろってことですか?」
想「いえ……最近、至るところで穴を掘っている団体がいるという報告が来ているので」
悠「至るところに穴を掘る……やべぇ、今ドピンポイントで思いあたる節が……」
吉音「はにゃ?」
悠「結構大きい問題ですか?」
想「いえ、今はまだそこまでではありませんけど、奇行といわれているので少々気になって」
悠「ほむ……いや、ふむ。とりあえず、満足すれば収まると思うんで……もうしばらく様子見てやってくれますか。おれの方で見つけてもちょっとそれなりに対応しておきますんで」
想「そうですか……では、分かりました。悠君にお任せします」
唯「学校でカノジョとかいる?」
悠「……あー?」
唯「ねぇ、どうなの?誰かと付き合ったりしてた?」
悠「ははっ……そりゃもうより取り見取りの女が……おれの上を過ぎ去っていったよ。っか、なんでそんなこと聞くんだよ?」
唯「だって気になるじゃん。ねぇ~っ?」
吉音「ねぇ~っ?」
悠「よしっ……新、お前まで……」
すっかり食べることに夢中になっているかと思いきや、いきなり吉音が口を挟んできた。軽く睨んでやったが気にした様子もなく、吉音まで唯ちゃんと一緒になっておれに顔を近づけてくる。
唯「ねぇ、教えてよ~っ」
吉音「素直に白状しちゃいなって」
悠「はぁ~……今いっただろ過ぎ去っていったって」
吉音「過ぎ去っていったってのは~」
唯「居たってこと~?」
これだから女の子ってのは……。まあ、知られて困るわけでもないし、変に疑われるのも嫌だからな。素直に答えておくが。
悠「カノジョなんていないよ」
唯「え~っ?なんか意外。悠さんカッコいいのに」
悠「カッコいいって……お団子たべるか?」
吉音「食べる」
悠「お前じゃない!」
唯「じやぁ今は?」
悠「あー?」
唯「今もカノジョはいないの?」
悠「……ふっふふ……いませんよ。残念ながらね。はぁ……」
唯「だったらさ、うちの由真姉と……」
由真「私がなんだって?」
唯「んにゃっ!?」
突然、横から顔を覗かせた由真に驚き、唯ちゃんがへんてこな悲鳴を上げてのけぞった。そんな唯ちゃんを、由真が半眼で軽く睨みつける。
由真「あんた、いつまで休憩してるつもりなのよ。ここからならお客が増えてきてるの見えるでしょうが」
唯「あっ……」
ねずみやの方に目をやると、確かに座席を埋めている客の数が増えてきているようだった。
由真「ほら、早く戻りなさいよ」
唯「ちょっと待って。今いいとこ……」
由真「うっさい。早く戻れっていってんの!」
唯「あぁ~んっ。由真姉のバカ~っ」
由真に引きずられ、ねずみやへと連れ戻されていく唯ちゃん。あの……お代がまだなんだけど……。まあ、店が終わったころにもらいに行けばいいか。
想「こんにちは」
悠「あ、逢岡さん。」
吉音「想ちゃん、いらっしゃーい。」
想「あの、最近のご依頼で穴の苦情は来ていませんか?」
悠「穴の苦情?……配管工的なことをしろってことですか?」
想「いえ……最近、至るところで穴を掘っている団体がいるという報告が来ているので」
悠「至るところに穴を掘る……やべぇ、今ドピンポイントで思いあたる節が……」
吉音「はにゃ?」
悠「結構大きい問題ですか?」
想「いえ、今はまだそこまでではありませんけど、奇行といわれているので少々気になって」
悠「ほむ……いや、ふむ。とりあえず、満足すれば収まると思うんで……もうしばらく様子見てやってくれますか。おれの方で見つけてもちょっとそれなりに対応しておきますんで」
想「そうですか……では、分かりました。悠君にお任せします」