ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】
ー久秀の屋敷:敷地内ー
ドザッ……ズザザ!!
悠「っ……」
トサッ……!
左近「とっ……」
悠「痛っっ……ケツ打った」
左近「どーしたんです。私でもちゃんと着地できたのに……。」
悠「うっせぇ、全力で飛び出しすぎたんだよ」
啄朴「お身体だぁーいじょうぶですか?」
悠「げっ」
左近「わっ……まさか飛び降りて追ってきましたか」
抜き身の状態で飛び降りてでも来たのか奴の物と思われる刀が地面に突き立っている。
啄朴「そうだよ。それじゃあ、いっきますっよぉ~!!」
見た目は乙級生徒くらいの童顔小男は地面に突き刺した小太刀を払いあげるように引っこ抜いた。
距離は数メートル空いているので刃は当然届かない。だが、刀身の先から何かが発射され、おれはとっさにソレを叩き落とした。スッ……と冷たい痛み。
悠「痛っ……なんだ、手が切れてる……。」
深い傷ではなく小さな傷跡ができていてプッと血の球が膨れた。小型の手裏剣またはクナイのようなものを飛ばしてきたのかと思ったが叩き落としたはずの物があるはずの場所には砂が落ちているだけだった。
左近「悠さん、そっちはお願いしますね」
悠「あー?」
左近「いや、ほら、めっちゃ囲まれちゃいまして」
黒装束達「「「……」」」
悠「マジか…。何のために飛び降りたんだか」
左近「狭い室内より広い外の方がいいじゃないですか」
悠「いってろボケ。っか、あの男の剣魂はなんだ。」
左近「いや、分かりません。」
悠「なんでだよ?!」
左近「芥河さんのは剣魂と私の剣魂はタイプが似てるンで調整の時とかでたまーに話ししますけどあの人とはそこまで話たこと無いんですよ」
悠「あー、そうかよ。いいよ、さっさと逃げ道開けろよ」
左近「はいはい、そっちも頑張ってくださいよ」
啄朴「お話しはぁ~終わったぁ~?」
悠「ああ、終わったよ。律義に待ってくれてたんだな」
啄朴「こっちも準備できたしねぇ~」
悠「準備……?」
別段変わった様子はない。そもそもあの男はあの場所から動いても居ないのだ。なにか仕掛けてきたわけでもないがおれはふと奴の手に持つ刀に目をやった。白銀の刀身が黒くなっていた。おれの目線の動きに気がついたのか奴はニタァ~っと笑って刀を振るった。
ヒュンっという音とともに黒い何かが飛んでくる。素手ではマズイと今度はソレを蹴り弾いた。感触としては金属、目を凝らして見つめると黒い板、日本刀の先状に尖った物だったが……空を舞っていたそれが突然砕け散った。破裂したのではなくハラハラと粉状になっていったのだ。
正体こそ不明でもあの刀に付着している何かを飛ばしていることは分かった。一発一発は威力も大したことない。次の攻撃とともに間合いを詰めて殴る。そう考えていた。
啄朴「ふっふー♪つぎは……おおきくいくっよぉーー!」
ぶぉっ!バットでも振るかのような横の大ぶり、踏み出そうとしたおれは二の足を止めた。今度は目をこらさずとも見える。ブーメランを巨大にした様な黒い刃がこちらに向かってきている。こんなものは弾き返せないし、ヘタに素手や足では触れないと咄嗟に刀を抜いて受け止めた。
ギンッ……刃が鉄を打つような音と同時に巨大な刃は簡単に霧散した。粉状になった砂が舞っておれの視界を潰した。
悠「うわっ……くそっ……!」
啄朴「あはっはは~。さぁ、こっからが本気だよ」
ドザッ……ズザザ!!
悠「っ……」
トサッ……!
左近「とっ……」
悠「痛っっ……ケツ打った」
左近「どーしたんです。私でもちゃんと着地できたのに……。」
悠「うっせぇ、全力で飛び出しすぎたんだよ」
啄朴「お身体だぁーいじょうぶですか?」
悠「げっ」
左近「わっ……まさか飛び降りて追ってきましたか」
抜き身の状態で飛び降りてでも来たのか奴の物と思われる刀が地面に突き立っている。
啄朴「そうだよ。それじゃあ、いっきますっよぉ~!!」
見た目は乙級生徒くらいの童顔小男は地面に突き刺した小太刀を払いあげるように引っこ抜いた。
距離は数メートル空いているので刃は当然届かない。だが、刀身の先から何かが発射され、おれはとっさにソレを叩き落とした。スッ……と冷たい痛み。
悠「痛っ……なんだ、手が切れてる……。」
深い傷ではなく小さな傷跡ができていてプッと血の球が膨れた。小型の手裏剣またはクナイのようなものを飛ばしてきたのかと思ったが叩き落としたはずの物があるはずの場所には砂が落ちているだけだった。
左近「悠さん、そっちはお願いしますね」
悠「あー?」
左近「いや、ほら、めっちゃ囲まれちゃいまして」
黒装束達「「「……」」」
悠「マジか…。何のために飛び降りたんだか」
左近「狭い室内より広い外の方がいいじゃないですか」
悠「いってろボケ。っか、あの男の剣魂はなんだ。」
左近「いや、分かりません。」
悠「なんでだよ?!」
左近「芥河さんのは剣魂と私の剣魂はタイプが似てるンで調整の時とかでたまーに話ししますけどあの人とはそこまで話たこと無いんですよ」
悠「あー、そうかよ。いいよ、さっさと逃げ道開けろよ」
左近「はいはい、そっちも頑張ってくださいよ」
啄朴「お話しはぁ~終わったぁ~?」
悠「ああ、終わったよ。律義に待ってくれてたんだな」
啄朴「こっちも準備できたしねぇ~」
悠「準備……?」
別段変わった様子はない。そもそもあの男はあの場所から動いても居ないのだ。なにか仕掛けてきたわけでもないがおれはふと奴の手に持つ刀に目をやった。白銀の刀身が黒くなっていた。おれの目線の動きに気がついたのか奴はニタァ~っと笑って刀を振るった。
ヒュンっという音とともに黒い何かが飛んでくる。素手ではマズイと今度はソレを蹴り弾いた。感触としては金属、目を凝らして見つめると黒い板、日本刀の先状に尖った物だったが……空を舞っていたそれが突然砕け散った。破裂したのではなくハラハラと粉状になっていったのだ。
正体こそ不明でもあの刀に付着している何かを飛ばしていることは分かった。一発一発は威力も大したことない。次の攻撃とともに間合いを詰めて殴る。そう考えていた。
啄朴「ふっふー♪つぎは……おおきくいくっよぉーー!」
ぶぉっ!バットでも振るかのような横の大ぶり、踏み出そうとしたおれは二の足を止めた。今度は目をこらさずとも見える。ブーメランを巨大にした様な黒い刃がこちらに向かってきている。こんなものは弾き返せないし、ヘタに素手や足では触れないと咄嗟に刀を抜いて受け止めた。
ギンッ……刃が鉄を打つような音と同時に巨大な刃は簡単に霧散した。粉状になった砂が舞っておれの視界を潰した。
悠「うわっ……くそっ……!」
啄朴「あはっはは~。さぁ、こっからが本気だよ」