ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】
ー武家屋敷内ー
真留「ガラッ八!出てきて!突撃班以外はしっかり陣を固めるのです!逃がしてはいけませんよ!」
真留の剣魂、八匹の金魚が飛び出してくる。やがて、中から蜘蛛の子を散らすように飛び出してくる悪党共。それを逃がすまいと外に張っていた町方衆も梯子やサスマタで押さえつける。
悠「あー……凄いことになってるな」
吉音「あれ?てるは?」
悠「どこいったんだ?」
慌てて見まわす。
輝「あっはは!いいよいいよぅ!すっごい迫力ぅ!」
パシャパシャと、そっきまで以上に張りきってシャッターをきっている輝。
吉音「あ!コラ!そんなとこいたら危ないってば!」
その時、身を乗り出している輝の場所から、包囲に乱れが生じた。
真留「こらーっ!」邪魔するなっていってるだろうがあっ!!」
中から飛び出してきた連中も、そこを見逃さなかった。
輝「おおっ!きたきたー!こっちにきたよぉ!」
悠「新!行くぞ!」
吉音「うん!」
輝「いいねえいいねえ!迫力満点だいっ!」
町方与力と逃亡者との乱闘のなかで、輝は楽しそうにシャッターを切り続けている。
悠「おい、輝!」
輝「あはは、悠ちゃんも写真撮って欲しい?」
悠「そうじゃなくて、後ろ、後ろ!!」
輝の後ろに迫る影。
手下A「ジャマだっ!」
手下B「どけえ!」
輝「お!?おおっとぉ!」
輝が体勢を崩した隙に、そいつらは包囲網を突破しようとする。しかし……
吉音「ええい、逃がさんっ!」
その前に立ちふさがる吉音と
悠「そのライン超えたら……無事じゃ済まさんぞ」
手下A「くっ、女風情が!」
勢いのまま殴りかかろうとするその腕を掴み、一閃。くるん、っと宙を舞う逃亡者。
手下B「調子にのるなっ!」
ラインを超えたのは頭。それを支える喉の仏を指で押し潰してやった。
手下A「ぐっはぁっ!?」
そのまま背中から地面に叩きつけられる。
手下B「ぐべぇうえぇぇっ?!」
そのまま四つん這いになり吐き散らかす馬鹿。
真留「確保!確保だー!」
ぐったりとダウンしたまま、用心棒は町方与力たちに取り押さえられる。
吉音「ふう、危機一髪だったね。」
悠「まったくだ。大丈夫か?」
吉音「うん。あたしは大丈夫だけど……」
輝「あはは!いい写真いただきぃ!」
輝はというと、懲りもせずにさっきのおれと吉音の撮り物を写真に収めていたみたいだ。まぁ、おれのはゲロはいてる男が写ってるから使えないだろうけど。
悠「無事、みたいだな」
吉音「ならよかったあ」
真留「なにもよくない!よくないですよ!」
ほっとしたのもつかの間、激怒した様子の真留がやってくる。
悠「あー……真留、すまん……」
真留「まったく……今回はなんとかなったからよかったものの」
輝「ならいーじゃないか。ねえ?」
真留「今回はたまたま!一歩間違えば大怪我だったんですからね!」
吉音「そうだよー、てる。反省しなさいって」
真留「徳田さんもです!一般生徒はこういうときは下がっててください!」
真留の怒りの矛先は当然吉音にも向かう。おれは黙ってる。それが唯一の逃げ道。
真留「ガラッ八!出てきて!突撃班以外はしっかり陣を固めるのです!逃がしてはいけませんよ!」
真留の剣魂、八匹の金魚が飛び出してくる。やがて、中から蜘蛛の子を散らすように飛び出してくる悪党共。それを逃がすまいと外に張っていた町方衆も梯子やサスマタで押さえつける。
悠「あー……凄いことになってるな」
吉音「あれ?てるは?」
悠「どこいったんだ?」
慌てて見まわす。
輝「あっはは!いいよいいよぅ!すっごい迫力ぅ!」
パシャパシャと、そっきまで以上に張りきってシャッターをきっている輝。
吉音「あ!コラ!そんなとこいたら危ないってば!」
その時、身を乗り出している輝の場所から、包囲に乱れが生じた。
真留「こらーっ!」邪魔するなっていってるだろうがあっ!!」
中から飛び出してきた連中も、そこを見逃さなかった。
輝「おおっ!きたきたー!こっちにきたよぉ!」
悠「新!行くぞ!」
吉音「うん!」
輝「いいねえいいねえ!迫力満点だいっ!」
町方与力と逃亡者との乱闘のなかで、輝は楽しそうにシャッターを切り続けている。
悠「おい、輝!」
輝「あはは、悠ちゃんも写真撮って欲しい?」
悠「そうじゃなくて、後ろ、後ろ!!」
輝の後ろに迫る影。
手下A「ジャマだっ!」
手下B「どけえ!」
輝「お!?おおっとぉ!」
輝が体勢を崩した隙に、そいつらは包囲網を突破しようとする。しかし……
吉音「ええい、逃がさんっ!」
その前に立ちふさがる吉音と
悠「そのライン超えたら……無事じゃ済まさんぞ」
手下A「くっ、女風情が!」
勢いのまま殴りかかろうとするその腕を掴み、一閃。くるん、っと宙を舞う逃亡者。
手下B「調子にのるなっ!」
ラインを超えたのは頭。それを支える喉の仏を指で押し潰してやった。
手下A「ぐっはぁっ!?」
そのまま背中から地面に叩きつけられる。
手下B「ぐべぇうえぇぇっ?!」
そのまま四つん這いになり吐き散らかす馬鹿。
真留「確保!確保だー!」
ぐったりとダウンしたまま、用心棒は町方与力たちに取り押さえられる。
吉音「ふう、危機一髪だったね。」
悠「まったくだ。大丈夫か?」
吉音「うん。あたしは大丈夫だけど……」
輝「あはは!いい写真いただきぃ!」
輝はというと、懲りもせずにさっきのおれと吉音の撮り物を写真に収めていたみたいだ。まぁ、おれのはゲロはいてる男が写ってるから使えないだろうけど。
悠「無事、みたいだな」
吉音「ならよかったあ」
真留「なにもよくない!よくないですよ!」
ほっとしたのもつかの間、激怒した様子の真留がやってくる。
悠「あー……真留、すまん……」
真留「まったく……今回はなんとかなったからよかったものの」
輝「ならいーじゃないか。ねえ?」
真留「今回はたまたま!一歩間違えば大怪我だったんですからね!」
吉音「そうだよー、てる。反省しなさいって」
真留「徳田さんもです!一般生徒はこういうときは下がっててください!」
真留の怒りの矛先は当然吉音にも向かう。おれは黙ってる。それが唯一の逃げ道。