ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】

ー???ー

にゃぁ……にぁ…みゃぁ……
女生徒「う……うぅ……うるさい……もう、イヤ……こんなところ、住んでられない……でも……出で行くなんて…う、うううぅっ」






ー大江戸学園ー

平和「放課後だーっということでーっ、大江戸探偵団、今日も張り切っていくでござるよーっ!」

信乃「おーっ!」

つばめ「おー、ですわ」

平和「じゃあ、いつものように手を分けして事件探しね」

信乃「事件を見つけたらケータイで連絡、ですね」

つばめ「事件はみんなのもの。抜け駆けは無し、ですわね」

信乃「もちろんです。私たちは三人揃って大江戸学園探偵団なんですから」

平和「よっし。それじゃあ……探偵団、状況開始!」

信乃「おーっ」
つばめ「おーっ」



ー露店街ー

平和「えー、毎度おなじみ、大江戸学園探偵団でござるー。お困りの仕事がございましたらー、多少にかかわらずー、お声がけをーお願いするでーござるー…………ふぅ。事件なんてどこにでもあるはずなのに、おかしいでござる。まだ声が小さいのかな。よおしそれなら……毎度ー!お馴染みー!大江戸――」

女子生徒D「うるさーーいっ!」

平和「ぎょぎょっ!?」

女子生徒D「ちょっとあんた、店の前で騒がないでくれる!客が寄って来なくなるじゃないか!」

平和「で、ですが、放課後に一番にぎわうのはこの辺りでござるのですよ」

女子生徒D「知らないよ、そんなこと……あっ、そうだ」

平和「なんでござるか?」

女子生徒D「あんた、事件を探してるんだろ。だったら、ちょうど良いのがあるんだよ」

平和「本当でござるかっ!?」

女子生徒D「うん、ホント。うちに来る客が話してたんだけどね。なんでも……」

平和「なんでも……?」

女子生徒D「ちょっと行ったとこの寮になってる武家屋敷でねぇ、出るんだって」

平和「出る?何が?」

女子生徒D「化け猫だよ」

平和「ぇ……化け猫?」



ー武家屋敷寮ー

信乃「いかにも辻斬りが出そうな路地です。なのに何も起こらない。おかしいです……ぶつぶつ。うーん……事件事件……そこらに落ちてたりしないでしょうか……うーん。たとえば……どこかのお屋敷から絹を裂くような悲鳴が上がったり……」

女生徒「……あっ」

信乃「えっ?」

女生徒「あの、奉行所の使いの方ですよね?」

信乃「え……」

女生徒「とにかく、ここでは何ですから……さ、中へどうぞ」

信乃「え……え、え?」

女生徒「あんまり目立ちたくないんです。さあ、早く中へ」

信乃「え、あっ……はいっ!」
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