ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】
ー大江戸学園:教室ー
由真「悪かったわね」
悠「あー?」
翌日、顔を合わせるなり由真が謝ってきた。
由真「結花姉から全部聞いたの。だから……ごめん、アンタのこと疑ったりして」
由真に素直に謝られると、なんだかおかしな感じがしてしまう。普段が普段だから、しおらしい態度が似合わないんだよな。まあ、間違ってもそんなこと本人には言えないが……。
悠「いや、誤解が解けたんならいいんだが……それで、結花さんはいったいどうするつもりなんだ?」
由真「なにが?」
悠「だから、今回の件……結花さんに任せるとはいったけど、さすがにこのままじゃ気になるんだよ」
由真「心配しなくても、カタがついたらちゃんとアンタにも伝えるわよ」
悠「由真はどうするか知ってるのか?」
由真「…………」
悠「由真?」
由真「まあ……穏便に済ますわよ」
悠「お前までそれか」
由真も結花さんも、穏便にって……いったい、どんな手段を考えているものやら
ー???ー
灯「……どうしてかしら?手紙を入れておいたのに、今日はなにも反応がないなんて……男のほうに狙いを変えたのがいけなかったの?やっぱり直接ねずみやを攻めた方がいいのかも……でも、ねずみやはねずみやで、次女くらいしか引っかかってくれそうにないし……いっそのこと、次女と隣の男が付きあってるって噂を流してみようかしら?そうすれば、あの子目当ての客が店に来なくなるかもしれないし……あとできるとしたら、この間のデータを使って……」
「取り返しがつかなくなる前に、やめといた方が良いんじゃない?」
灯「え?きゃっ!?なに今の……なにか、飛んで来たような……え?このカード……猫目札?猫目札って、あの?」
「へー、知ってるの?私たちも有名になったもんね」
灯「嘘!?そんな……まさか……どうしてうちに怪盗猫目が……」
赤猫目「私たちのことを知ってるんだったら、少しは見当がつくんじゃない?」
灯「見当なんて……だって猫目は、悪党からしか盗みはしないはずじゃ……」
赤猫目「あら。自分が悪事を働いたっていう自覚がないの?」
灯「し、知らないわよ!私、別になにも……」
赤猫目「シラを切るのは勝手だけど、せめて証拠を隠してからにするべきなんじゃない?」
灯「証拠なんて……ああ!?それ、私の剣魂!」
赤猫目「……」
灯「待って!私の剣魂返してよ!」
赤猫目「…………」
ー風前屋前ー
灯「どこ?どこへいったの?」
「大切なのは剣魂?それとも中のデータ?」
灯「え?」
「ま、仮に剣魂っていわれても、すぐに返してあげるわけにはいかないんだけどね」
灯「あなたも……猫目なの?」
黄猫目「そんなのど~でもいいじゃん。あっ、剣魂のデータ、調べさせてもらったよ。いけないんだ。剣魂使って、女の子がお風呂にはいってるところを覗いたりしちゃってさ」
灯「!?」
青猫目「このデータと剣魂を出すところに出せば、どうなるかわかってるの?」
灯「それは……」
青猫目「覚悟のうえでやっていたというなら容赦はしないわ。でも、違うんでしょう?」
灯「私は……ただ、繁盛してるねずみやがうらやましかっただけで……ちょっとイタズラをするだけのつもりで……だから、あの……お願いだから許してください」
青猫目「許すかどうかは私が決めることじゃないわ。あなたが迷惑をかけた人たちに謝って、その人たちに決めてもらいなさい。もし、許してもらえるようなら、その時は剣魂も返してあげる。ただし、二度と悪事には利用しないって約束してもらうわよ?」
灯「……はい」
由真「悪かったわね」
悠「あー?」
翌日、顔を合わせるなり由真が謝ってきた。
由真「結花姉から全部聞いたの。だから……ごめん、アンタのこと疑ったりして」
由真に素直に謝られると、なんだかおかしな感じがしてしまう。普段が普段だから、しおらしい態度が似合わないんだよな。まあ、間違ってもそんなこと本人には言えないが……。
悠「いや、誤解が解けたんならいいんだが……それで、結花さんはいったいどうするつもりなんだ?」
由真「なにが?」
悠「だから、今回の件……結花さんに任せるとはいったけど、さすがにこのままじゃ気になるんだよ」
由真「心配しなくても、カタがついたらちゃんとアンタにも伝えるわよ」
悠「由真はどうするか知ってるのか?」
由真「…………」
悠「由真?」
由真「まあ……穏便に済ますわよ」
悠「お前までそれか」
由真も結花さんも、穏便にって……いったい、どんな手段を考えているものやら
ー???ー
灯「……どうしてかしら?手紙を入れておいたのに、今日はなにも反応がないなんて……男のほうに狙いを変えたのがいけなかったの?やっぱり直接ねずみやを攻めた方がいいのかも……でも、ねずみやはねずみやで、次女くらいしか引っかかってくれそうにないし……いっそのこと、次女と隣の男が付きあってるって噂を流してみようかしら?そうすれば、あの子目当ての客が店に来なくなるかもしれないし……あとできるとしたら、この間のデータを使って……」
「取り返しがつかなくなる前に、やめといた方が良いんじゃない?」
灯「え?きゃっ!?なに今の……なにか、飛んで来たような……え?このカード……猫目札?猫目札って、あの?」
「へー、知ってるの?私たちも有名になったもんね」
灯「嘘!?そんな……まさか……どうしてうちに怪盗猫目が……」
赤猫目「私たちのことを知ってるんだったら、少しは見当がつくんじゃない?」
灯「見当なんて……だって猫目は、悪党からしか盗みはしないはずじゃ……」
赤猫目「あら。自分が悪事を働いたっていう自覚がないの?」
灯「し、知らないわよ!私、別になにも……」
赤猫目「シラを切るのは勝手だけど、せめて証拠を隠してからにするべきなんじゃない?」
灯「証拠なんて……ああ!?それ、私の剣魂!」
赤猫目「……」
灯「待って!私の剣魂返してよ!」
赤猫目「…………」
ー風前屋前ー
灯「どこ?どこへいったの?」
「大切なのは剣魂?それとも中のデータ?」
灯「え?」
「ま、仮に剣魂っていわれても、すぐに返してあげるわけにはいかないんだけどね」
灯「あなたも……猫目なの?」
黄猫目「そんなのど~でもいいじゃん。あっ、剣魂のデータ、調べさせてもらったよ。いけないんだ。剣魂使って、女の子がお風呂にはいってるところを覗いたりしちゃってさ」
灯「!?」
青猫目「このデータと剣魂を出すところに出せば、どうなるかわかってるの?」
灯「それは……」
青猫目「覚悟のうえでやっていたというなら容赦はしないわ。でも、違うんでしょう?」
灯「私は……ただ、繁盛してるねずみやがうらやましかっただけで……ちょっとイタズラをするだけのつもりで……だから、あの……お願いだから許してください」
青猫目「許すかどうかは私が決めることじゃないわ。あなたが迷惑をかけた人たちに謝って、その人たちに決めてもらいなさい。もし、許してもらえるようなら、その時は剣魂も返してあげる。ただし、二度と悪事には利用しないって約束してもらうわよ?」
灯「……はい」