ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

悠「あー、暇だなー」

「おにいさん、おだんごくださいなー」

悠「はいはい、毎度……」

漆原「……」

王「お持ち帰りに20本と今食べるの20本ねん。あんこたっぷりで」

悠「……はい。少々お待ちください」

王「ひっさしぶりだねー」

悠「ですね」

王「どしたのなんか堅いよ悠たん」

悠「いや、どーも久しぶ…」

王「うるたんも座りなよ」

漆原「では、失礼して…」

悠「話し振っといて無視かい」

王「え、なに?」

悠「いや、別に……へい、団子あんこ特盛りです」

王「おー、だんご見えないねん」

漆原「舐めてるのか……お前」

悠「ちゅーもんどーりに出してんだろうが……」

漆原「……」
スッ…

王「あはは。悠たん、撃たれちゃうよ～」

悠「なに所持してんだよ…」

漆原「王さん、タバコですよ」

王「ありゃりゃ?てっぽーいれてるの逆だったかなん」

悠「……」

漆原「早く召し上がってください。事務所に顔出しにいくのですから」

王「はいはーい。あのね今から長江さんて人に会いに行くの」

悠「へー誰」

王「良くしらなぁーい。」

悠「あっそ……」

王「ふう、ごちそうさま」

悠「どうも、こちらはお持ち帰りようのです」

漆原「金は置いとくぞ。王さん、行きますよ」

王「はいはーい。それじゃね悠たん」

悠「まいど～……はぁぁぁ……。嫌な汗かいた…。」



～一時間後～



吉音「ちゃーってアレ?悠いないのー?」

悠「奥だ。」

吉音「あ、居た。なにしてんの?」

悠「……なにしてるように見える?」

吉音「腕立て」

悠「そ、腕立てしてるの」

吉音「メタボになったの?」

悠「そう見えるなら眼科いって来い」

吉音「ていうか、汗だくじゃん」

悠「そりゃずーっと腕立てしてたからなっ。」

吉音「うぇ～」

悠「なんで引いてんだよ」

吉音「なんとなく」

悠「じゃあ、勝手に引いてろ」

吉音「なんでそんなに怒ってるの?」

悠「怒ってない。」

吉音「なんかあった?」

悠「……ヤクザにビビった」

吉音「ん?」

悠「いや、なんでもない」