ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【4】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「ふんふんふんー♪よし、カレー出来た!!」

雷太郎「なんでだよ」

風太郎「なんでだよ」

悠「あれ、ふうたくんとらいたちゃんじゃん」

風太郎「立つアライグマみたいな呼び方やめろ」

悠「呼び方がイマイチしっくり決まらないんだよな。ふーとらーとかも考えたんだけど」

雷太郎「アホか」

風太郎「バーカ」

悠「……ムカつくなぁ。なんか用か?」

雷太郎「客」

風太郎「茶」

雷太郎&風太郎「「出せ」」

悠「なんか強盗みたいな言い方だな……今、昼休憩中なんだけど」

雷太郎「いつも休憩中だろ」

悠「……」

風太郎「茶菓子いいからカレーだせ」

悠「金は取るからな」

雷太郎「取れるだけの味なら」

風太郎「一応払ってやるよ。」

悠「はいはい、じゃあーどうぞ」

雷太郎「見た目は」

風太郎「いいねぇ」

悠「そりゃどうも……おれも喰うかな」

風太郎「雷、外でカレーもいいね」

雷太郎「そうだな。こんな店じゃなかったらもっと良かったんだが」

悠「こんな店で悪かったなコラ!」

風太郎「茶屋やめて飯屋したら?」

悠「あー……今更営業方針帰るのもめんどい」

由真「……なにしてんの?」

悠「あー?なにってカレー喰ってる」

由真「あんたねぇ……茶屋なんじゃないの?」

悠「茶屋がカレー喰っちゃダメなルールは無いだろ」

由真「そーじゃなくて……。」

悠「そっちこそなんだ……自分の店はいいのか?」

由真「休憩よ。そしたらアンタが見えたからちょっと来ただけよ」

悠「あーそーでも、カレー喰ってるだけだぞ」

由真「ソレがおかしいのよ」

悠「おかしかねぇよ。昼にカレーを食べる。至って普通じゃないか。なぁ?」

雷太郎「金おいとくぞ」

風太郎「じゃまたなー」

悠「本当にメシ喰いに来ただけかい!!」

由真「……」

悠「まぁ、金置いてってるしいいか……千円……おれのカレーの値段は500円て事か、いいのやら悪いのやら」

由真「ねぇ。」

悠「あー?」

由真「お店厳しいんじゃないの?」

悠「今に始まったことじゃないさね。まぁ……吉音の食費がキツイだけさ…」

由真「そろそろ、私のこと店長て呼んだらどうなの?」

悠「無茶苦茶な勧誘だな。このやりとり何回もやってきてるが……いってるだろこの店はおれの一存でどうにか出来ないって」

由真「別に土地とかをどうとかじゃなくここも「ねずみや」ってことにしたら良いじゃない。」

悠「そっちは「洋」こっちは「和」だ。」

由真「もー!なんでそんなに頑固なのよ!」

悠「そっちこそなんでウチにこだわってるんだよ」

由真「べ、別にこだわってないわよ!もーいい!」

悠「はぁ…まったくなんなんだ……。」
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