ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【3】
ー大江戸学園:教室ー
朱金と越後屋へ乗り込んだはいものの、得られたのは実際に天狗党と取引があったらしいという情報だけ。賭博のイカサマだとか、強引に人を追い込んで手下にしていたりだとか、そんな感じの尻尾は掴めなかった。
悠「由真のところは越後屋から何かいわれなかったか?」
由真「なによいきなり」
悠「いや以前越後屋から提携を持ちかけられたことがあってさ。そっちはどうかなって」
由真「別になにかいわれたわけじゃないけど、偵察っぽいのには何回か来てたわよ。普通にお客さんとして入ってきて、お店の中をじろじろ見まわして、コーヒー飲んで帰っていくわ」
吉音「あ、ずるい。こっちの越後屋はなにも食べずに帰ってたのに」
由真「それはやっぱりねずみやと小鳥遊堂の差ってゆぅかぁ?ねずみやに来たら食べないわけにはいかないしー」
悠「だからほとんどは結花さんが作ってるんだろ……。それはともかく、ねずみやは人気店だから、逆にライバル視してるかもな」
由真「こっちの邪魔さえされなきゃ、越後屋さんが何しようが勝手だけどね」
悠「そりゃそうなんだけど、いろいろと噂があるらしいからさ。なんでも賭場に負けた人を追い詰めて、借金まみれにして、自分のところでいいように働かせるとか」
由真「賭け事なんかで文無しになるなんて、自業自得じゃない?お金は自分で働いて稼ぐものでしょ」
悠「ねずみやさんからそういわれちゃ、返す言葉も無いな」
由真「……維持費だってあるし、そんなに儲かってるわけじゃないからね」
ねずみやは内装とか出す料理とかにも気をつかってるからな。人気のすべてを、店員の可愛さに頼っているわけじゃあない。
輝「そこなんだけど聞いたかい」
悠「聞いてない」
輝「最近金さんが賭場場に入り浸ってるみたいだよ」
ちょっとはツッコメよ、なんて思うが、まぁこっちのセリフなんて端から聞く気ないんだろうな。
悠「でも金さんがバクチ好きなのはもう知ってることだろ」
輝「いやそれが重度になったらしくてさぁ。授業が終わったらすぐに向かって、いろんなとこハシゴしてるんだって」
ううん……輝は朱金が町奉行だってこと知ってるんだっけ?とりあえず曖昧にしておくか。
悠「まぁ……放っておくのがいいんじゃないか?痛い目にあえば目が覚めるだろ」
由真「そうそう。わざわざそんな人のことを助ける必要なんてないって」
輝「相変わらずドライだねぇ。友達だってのに」
悠「本当にヤバくなったら話しくらい聞いてやるさ。」
輝「まぁおいらはおいらでこの件を追わせてもらうさ。なぁんか陰謀のにおいがするんだよねぇ……」
輝は賭場の裏事情に感づいているのかもしれない。朱金はまず間違いなく、お得意の潜入捜査を進めているんだろう。ヘタに騒ぎたてた方が彼女の邪魔になる。ここは見守っておいた方が良い。
悠「……」
輝「ふふふ……待ってなよ特ダネちゃん!」
悠「また町方の人に怒られない程度にしておくんだぞー」
吉音「いっちゃったね」
悠「……大丈夫かねぇ。余計な火種を持ちこまなきゃいいが……いや、妙なフラグ立てはやめておこう」
吉音「ふらぐ?」
悠「なんでもない」
吉音「それって…」
悠「食べ物では無いからな」
吉音「だったらいいや」
悠「……お前はお前でもう少し知識欲をもて」
吉音「食欲でいっぱいだよっ!」
悠「聞いたおれがバカでした…」
朱金と越後屋へ乗り込んだはいものの、得られたのは実際に天狗党と取引があったらしいという情報だけ。賭博のイカサマだとか、強引に人を追い込んで手下にしていたりだとか、そんな感じの尻尾は掴めなかった。
悠「由真のところは越後屋から何かいわれなかったか?」
由真「なによいきなり」
悠「いや以前越後屋から提携を持ちかけられたことがあってさ。そっちはどうかなって」
由真「別になにかいわれたわけじゃないけど、偵察っぽいのには何回か来てたわよ。普通にお客さんとして入ってきて、お店の中をじろじろ見まわして、コーヒー飲んで帰っていくわ」
吉音「あ、ずるい。こっちの越後屋はなにも食べずに帰ってたのに」
由真「それはやっぱりねずみやと小鳥遊堂の差ってゆぅかぁ?ねずみやに来たら食べないわけにはいかないしー」
悠「だからほとんどは結花さんが作ってるんだろ……。それはともかく、ねずみやは人気店だから、逆にライバル視してるかもな」
由真「こっちの邪魔さえされなきゃ、越後屋さんが何しようが勝手だけどね」
悠「そりゃそうなんだけど、いろいろと噂があるらしいからさ。なんでも賭場に負けた人を追い詰めて、借金まみれにして、自分のところでいいように働かせるとか」
由真「賭け事なんかで文無しになるなんて、自業自得じゃない?お金は自分で働いて稼ぐものでしょ」
悠「ねずみやさんからそういわれちゃ、返す言葉も無いな」
由真「……維持費だってあるし、そんなに儲かってるわけじゃないからね」
ねずみやは内装とか出す料理とかにも気をつかってるからな。人気のすべてを、店員の可愛さに頼っているわけじゃあない。
輝「そこなんだけど聞いたかい」
悠「聞いてない」
輝「最近金さんが賭場場に入り浸ってるみたいだよ」
ちょっとはツッコメよ、なんて思うが、まぁこっちのセリフなんて端から聞く気ないんだろうな。
悠「でも金さんがバクチ好きなのはもう知ってることだろ」
輝「いやそれが重度になったらしくてさぁ。授業が終わったらすぐに向かって、いろんなとこハシゴしてるんだって」
ううん……輝は朱金が町奉行だってこと知ってるんだっけ?とりあえず曖昧にしておくか。
悠「まぁ……放っておくのがいいんじゃないか?痛い目にあえば目が覚めるだろ」
由真「そうそう。わざわざそんな人のことを助ける必要なんてないって」
輝「相変わらずドライだねぇ。友達だってのに」
悠「本当にヤバくなったら話しくらい聞いてやるさ。」
輝「まぁおいらはおいらでこの件を追わせてもらうさ。なぁんか陰謀のにおいがするんだよねぇ……」
輝は賭場の裏事情に感づいているのかもしれない。朱金はまず間違いなく、お得意の潜入捜査を進めているんだろう。ヘタに騒ぎたてた方が彼女の邪魔になる。ここは見守っておいた方が良い。
悠「……」
輝「ふふふ……待ってなよ特ダネちゃん!」
悠「また町方の人に怒られない程度にしておくんだぞー」
吉音「いっちゃったね」
悠「……大丈夫かねぇ。余計な火種を持ちこまなきゃいいが……いや、妙なフラグ立てはやめておこう」
吉音「ふらぐ?」
悠「なんでもない」
吉音「それって…」
悠「食べ物では無いからな」
吉音「だったらいいや」
悠「……お前はお前でもう少し知識欲をもて」
吉音「食欲でいっぱいだよっ!」
悠「聞いたおれがバカでした…」