ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました

ー新宿:茶屋小鳥遊堂(自室)ー

悠「んんっ……寒っ…ぽけー……(あー…帰るのが面倒でここで泊まったんだっけ…もう少し寝よ…モニュモニュ…ん?なんか柔らかくて暖かいものが…)」

ミハイル「はーい、お元気?」

悠「……」







ー新宿:茶屋小鳥遊堂(店前)ー

新「悠、もういるかな~~ん?」

由真「……」

新「由真ちゃん、何してるの?」

由真「わっ!あ、新…アンタこそこんな所でなにを」
新「なにをって、あたしは悠の用心棒だし」

由真「え、あぁ、そそうよね」

新「由真ちゃんは悠に用事?」

由真「別にアイツに用事なん…」

悠「このくそヴォケがぁ!」

ドゴッッ!

新「!?」
由真「!?」

悠「このガキいつのまに人の布団の中に潜り込みやがった!」

ミハイル「いたたた…。僕だって眠くなったら布団の中に入るに決まってるだろ!アホか!」

悠「アホはおのれじゃあ!人の家に忍び込むな!」

ミハイル「お前の家は僕に使われるために…」

悠「国に帰れ!!」

ドゴンッ!

新「わぁ…かなり飛んだね。」

悠「あのガキは残念なことに殺しても死なないからいいんだよ。」

新「それよりさ」

悠「あー?」

新「その格好(上半身裸にパンツ)寒くない?」

悠「……寒っ!やべ、むちゃくちゃさむい!?」

由真「はは、はやく、着替えなさいよ!」

悠「あ、由真。おはよ」

由真「普通に挨拶すんな!」

悠「確かにこのままじゃテラクールくらったあとみたいになる。着替えてこよ」

~着替え中~

由真「なんなのよもぅ。朝から変なもん見せないでよね」

悠「変なもんて…。あの、ミハイルが忍び込んだのが悪い。っか、お詫びに茶を出したんだから許してくれ。」

新「悠のお店はセキュリティだめだめだね。」

悠「木戸だしな。それでも普通には入れないようにしてあるんだけどな」

新「なにか仕掛けでもあるの?」

悠「閂さしてある」

由真「それ普通よね」

悠「だが、それが一番安心できるセキュリティだ。」

新「でも忍び込まれたんだよね。」

悠「あぁ、寒いと思ったら窓が割られてた。」

由真「それ完璧に犯罪じゃない!?」

悠「次あったら、請求書を叩きつけてやる。」

由真「もっと他にいうことあるでしょ!」

悠「あのジャリには説教なんかしたって無駄だからな。一円でもいいから金を請求した方がダメージを叩き込める。」

由真「どういう子よ…」

悠「金の亡者だ。銭ゲバともいう。だから物理的痛みより金銭的な増減の方法が一番効果的なんだ」

新「よくわからないけど……悠のお友だちは変わってる人ばっかりなんだね」

悠「なら新もだな」

新「あ、ひどーい!」

悠「ははは。」

由真「……ごちそうさま。もい変なことしないでよ!」

悠「なに怒ってるんだ?」

由真「怒ってないわよ。じゃあね!」
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