ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【3】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

はな「ありがとうございましたです」

悠「今日はほどほどに客足があるな」

はな「暇じゃなくていい事です」

悠「そうだな。千五十円じゃないしな」

はな「千五十円?」

悠「おれの出演料は月に千五十円なんだよ」

はな「……なんの話です?」

悠「いってるおれもよく分かってないから適当に話し合わせて相槌打ってくれてたらいい」

はな「変な遊びもほどほどにしてくださいです」

悠「サーセン」

寅「千五十円でお前をサンドバッグ代わりにしていいのか?」

悠「千五十円やるからやめてくれ」

吉音「千五十円てなに?」

悠「おれの月の出演料」

吉音「はにゃ?」

はな「無視していいですよ」

悠「虫だなんて……カブトムシ?」

寅「なんの話しだ。」

悠「いや、カブトムシの話し」

吉音「してたっけ?」

悠「今始めた。」

寅「ぶん殴りたいな」

悠「暴力いくない」

寅「お前はひとを腹立たせる天才だな」

悠「なんでか良く似たセリフを崇にいわれる。」

寅「誰でも行き着く所は同じなんだな」

悠「どーいういみじゃい」

寅「人を腹立たせる天才って意味だ。」

悠「あたいって天才ね!」

寅「死ね」

悠「真顔で死ねいうな、ほら、天才たるおれが書いた本をやる。悠君の完全他殺教室」

寅「なに書いてんだよお前。」

悠「まぁそんなもん無いけどな」

寅「だろうな。お前他殺じゃなく追い込んで自殺にもってく奴だし。」

悠「どんだけ陰険なんだよ」

寅「とどまる事を知らないくらいに」

悠「失礼な奴だな。」

寅「育ちが悪いからな」

悠「そんな返し方されたらどう返し返したらいいか分からない」

寅「俺はお前の相手の仕方がわからない。」

悠「普通に接してくれたらいいんだよ」

寅「夜道で突然後ろから殴りかかったりしたらいいのか?」

悠「お前は普段そんな接しかたしかしないのか?」

寅「お前「に」対する普通の接し方だ」

悠「脳腐ってんじゃないのか?」

寅「お前よりマシだ。」

悠「えぇ……なにこの理不尽」

吉音「仲良しだね。」

悠「どーきいても罵倒されてるだろ!」

吉音「そうなの?」

はな「うーむ……難しいですね。」

悠「悩むなよ?!」

はな「悠さん=罵声を浴びるのがデフォルトなので」

悠「そんなものデフォルトにされても困るんだけど……っか、そこまで罵声浴びてませんよ?」

寅「神がかり的なクズだな」

悠「いつの間にか神がかり的なクズとまで言われ出した。」

はな「ところでお客さんが見えたので働いてくれませんかです」

悠「おっと、よし、茶番終了」

寅「ふぅ……これで千五十円か」

悠「マジで?!」

※嘘です
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