ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【3】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「ただいま」

はな「おかえりなさいです。お客さんが睨みあってますです」

寅「……」

雷太郎「……」

風太郎「……」

悠「うわぁ……何この店。」

はな「アナタのお店です」

悠「耳にしたくない現実に打ちひしがれそうです」

吉音「らいくんとふーくんって怒りっぽいよね」

悠「お前がフレンドリーに呼ぶからだろ」

吉音「はにゃ?」

悠「雷と風は女が好きじゃないんだよ」

吉音「恥ずかしがり屋?」

悠「違うと思う」

はな「ショートコントしてないで早く相手してきてくださいです」

悠「へいへい。おーい、そこのお前らなんか注文しろ」

寅「茶」

雷太郎「茶」

風太郎「茶」

悠「関白宣言の亭主かお前ら!」

寅「意味がわからん」

風太郎「貴方はもう」

雷太郎「忘れたかしら」

悠「赤い手ぬぐいマフラーにして♪……って、それは神田川だ。かぐや姫の」

寅「なんでも無いような事が」

悠「幸せだったと思う♪……つて、それはロード!虎舞龍の」

吉音「なになにカラオケいくの?あたしもいきたいー!!」

悠「いかねーし。」

雷太郎「俺らが歌うのは決まってるけどな」

風太郎「俺たちが歌うのは決まってるね」

寅「なんだよ」

悠「神田川か?さっき歌ってし。」

雷太郎&風太郎「「違う」」

悠「じゃあ、なんだよ」

雷太郎「鳴り響いた携帯電話嫌な予感が胸をよぎる冷静になれよ ミ・アミーゴ」

風太郎「情けないぜ助けてくれ例の奴らに追われてるんだもうダメかもしれない ミ・アミーゴ」

悠「青春アミーゴか。」

寅「なら、抱いてセニョリータとモンスターって続くのか?」

雷太郎「別に続かない」

風太郎「俺らのコンビネーションは歌うことにも」

雷太郎「準ずるって事を言いたかっただけだ。」

悠「そりゃなんか分かるわ」

吉音「ねぇねぇーカラオケ行くの?いかないの?」

「「「「いかねーよ!!」」」」

はな「フルコーラスです」

吉音「そんなみんなで言わなくてもいーのに……ぶーっ。」

悠「なんでこんな話になったんだっけ?」

寅「お前が夫婦船とかいいだしたからだろ」

悠「ちげーよ!関白宣言だよ!!」

雷太郎&風太郎「「憶えてんじゃん」」

はな「あの~なんでもいいですけど、お客さん来たんでちゃんと働いてくれませんかです」

悠「あ、すいません」

寅「どっちが店主なんだか……俺、ぜんざい」

風太郎「雷、なにか食べる?」

雷太郎「磯辺焼きでも頼むか。磯辺焼き二つと」

風太郎「ほうじ茶二つ。」

悠「このタイミングで客になるなよ!!」
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