ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【3】
ー大江戸学園:教室ー
悠「あー?」
ホームルームも終わり、教室を出ようとしたところを飛鳥先生に呼びとめられた。
鼎「あの、小鳥遊君はちょっとお話があるので残ってください~」
吉音「えとっ、あたしはどうしようか?」
悠「あー……先に帰って、はなちゃんと店の準備だけしといてくれ。これ、鍵」
おれは吉音に向かって、鍵を放る。
吉音「おっけ~、それじゃあとでね!」
鍵をキャッチすると吉音は先に教室を出ていった。
鼎「あのぉ、小鳥遊君は徳田さんと仲が良いのですねぇ~」
悠「あー、えーと、まぁ……なんっーか、そうですね。っか、店の用心棒お願いしてるんですよ。そんで、用心棒代に飯を奢ってる……いうなれば雇用関係?」
鼎「ひゃあ……あの徳田さんにご飯を奢ってあげてるのですか?」
悠「あ……先生も知ってるんですか、あいつの大食い」
鼎「知ってるも何も有名ですよ~。先生も一度徳田さんに奢って酷い目に遭いましたからね~」
悠「あはは……それはそれは。うちも店の儲けとアイツの食費がほぼ釣り合っているというか……」
鼎「あららら~、そうそう、先生ちょっと小耳にはさんだのですがぁ~。その徳田さんといっしょに目安箱というものをしてるんですってね?」
悠「あー、はい、ちょっとした便利屋みたいなもんなんですけど……新やつが困っるひとの役に立ちたいっていいだして、店先に置いたんです」
鼎「素晴らしい!先生、ちょっと、感動しちゃってます」
悠「はぁ……」
鼎「誰に頼まれる事もなく、自主的に人の役に立つ活動をするなんて!こんな素晴らしい生徒がいる、この大江戸学園はなんて素晴らしいんでしょう!」
なんとも感動屋というか、テンションが高い人の様だ。飛鳥先生は……。
悠「っで、話しってなんでしょうか?もしかして、おれが学園内うろうろしたり、授業うけたりするのが問題になってきたとか?」
鼎「あ、特に何かを伝えたくて呼びとめた訳じゃないんですよぉ。そういえば、小鳥遊君が留学生として、しばらく経ちましたよねぇ」
悠「(あ、おれって留学生ってポジションだったんだ。)」
鼎「これまででなにか困った事とかないかなぁ……っと、思って話しかけてみたんですよぉ」
悠「あー、なるほど、気を使ってもらってありがとうございます。」
鼎「いえいえ、それが先生のお仕事ですからぁ」
悠「ん~今のところは困ったことないですね。」
本当はまぁ~色々あるけど、先生に相談してどうにかするようなことはないからなぁ。
鼎「そうですか~。安心しました~」
悠「はい。」
鼎「どうですか、小鳥遊君はこの学園は気にいりましたか?」
悠「気にいったか……ですか?」
鼎「はい~」
悠「そうですね……予想外の出会いもあるし、環境が大きく違うし、困惑する事がおおいですね。」
鼎「ふむふむ……」
悠「でも、いい学園だと思いますよ。」
鼎「それはそれは良かったです~♪先生はですね、この学校が大好きなんです~♪あ、ちなみに先生もこの学園の卒業生なんですよ?」
悠「あー、そうなんすね。」
鼎「見てください、この活気のある町を!新しくて、懐かしくて、この学園を見ていると、二本って本当にいい国だなぁって思っちゃいます。卒業してからしばらくオランダに留学してたんですが、やっぱり日本が一番好きです」
悠「そうっすね。おれもこの国が一番好きですよ。」
鼎「はい、それは素晴らしいことです。でも先生も負けませんよ~。好きすぎて全部自分のものにしちゃいたいくらい。」
悠「あはは、そいつは欲張りっすね」
鼎「はい。先生は欲張りなんです♪」
そういって先生は明るく笑った。
おれも笑い返したが、このとき何故かチリリッとしたモノを感じた気がした。
悠「あー?」
ホームルームも終わり、教室を出ようとしたところを飛鳥先生に呼びとめられた。
鼎「あの、小鳥遊君はちょっとお話があるので残ってください~」
吉音「えとっ、あたしはどうしようか?」
悠「あー……先に帰って、はなちゃんと店の準備だけしといてくれ。これ、鍵」
おれは吉音に向かって、鍵を放る。
吉音「おっけ~、それじゃあとでね!」
鍵をキャッチすると吉音は先に教室を出ていった。
鼎「あのぉ、小鳥遊君は徳田さんと仲が良いのですねぇ~」
悠「あー、えーと、まぁ……なんっーか、そうですね。っか、店の用心棒お願いしてるんですよ。そんで、用心棒代に飯を奢ってる……いうなれば雇用関係?」
鼎「ひゃあ……あの徳田さんにご飯を奢ってあげてるのですか?」
悠「あ……先生も知ってるんですか、あいつの大食い」
鼎「知ってるも何も有名ですよ~。先生も一度徳田さんに奢って酷い目に遭いましたからね~」
悠「あはは……それはそれは。うちも店の儲けとアイツの食費がほぼ釣り合っているというか……」
鼎「あららら~、そうそう、先生ちょっと小耳にはさんだのですがぁ~。その徳田さんといっしょに目安箱というものをしてるんですってね?」
悠「あー、はい、ちょっとした便利屋みたいなもんなんですけど……新やつが困っるひとの役に立ちたいっていいだして、店先に置いたんです」
鼎「素晴らしい!先生、ちょっと、感動しちゃってます」
悠「はぁ……」
鼎「誰に頼まれる事もなく、自主的に人の役に立つ活動をするなんて!こんな素晴らしい生徒がいる、この大江戸学園はなんて素晴らしいんでしょう!」
なんとも感動屋というか、テンションが高い人の様だ。飛鳥先生は……。
悠「っで、話しってなんでしょうか?もしかして、おれが学園内うろうろしたり、授業うけたりするのが問題になってきたとか?」
鼎「あ、特に何かを伝えたくて呼びとめた訳じゃないんですよぉ。そういえば、小鳥遊君が留学生として、しばらく経ちましたよねぇ」
悠「(あ、おれって留学生ってポジションだったんだ。)」
鼎「これまででなにか困った事とかないかなぁ……っと、思って話しかけてみたんですよぉ」
悠「あー、なるほど、気を使ってもらってありがとうございます。」
鼎「いえいえ、それが先生のお仕事ですからぁ」
悠「ん~今のところは困ったことないですね。」
本当はまぁ~色々あるけど、先生に相談してどうにかするようなことはないからなぁ。
鼎「そうですか~。安心しました~」
悠「はい。」
鼎「どうですか、小鳥遊君はこの学園は気にいりましたか?」
悠「気にいったか……ですか?」
鼎「はい~」
悠「そうですね……予想外の出会いもあるし、環境が大きく違うし、困惑する事がおおいですね。」
鼎「ふむふむ……」
悠「でも、いい学園だと思いますよ。」
鼎「それはそれは良かったです~♪先生はですね、この学校が大好きなんです~♪あ、ちなみに先生もこの学園の卒業生なんですよ?」
悠「あー、そうなんすね。」
鼎「見てください、この活気のある町を!新しくて、懐かしくて、この学園を見ていると、二本って本当にいい国だなぁって思っちゃいます。卒業してからしばらくオランダに留学してたんですが、やっぱり日本が一番好きです」
悠「そうっすね。おれもこの国が一番好きですよ。」
鼎「はい、それは素晴らしいことです。でも先生も負けませんよ~。好きすぎて全部自分のものにしちゃいたいくらい。」
悠「あはは、そいつは欲張りっすね」
鼎「はい。先生は欲張りなんです♪」
そういって先生は明るく笑った。
おれも笑い返したが、このとき何故かチリリッとしたモノを感じた気がした。