ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【3】

ー大江戸学園:蕎麦屋ー

吉音「ミッキーが店でモココさんと喧嘩してっていったときは意味分かんなかったけど、こういうことだったんだね」

悠「おれがやっても良かったけど顔がわれてるからな。」

吉音「ええぇっ?!悠、顔が割れてるの?!だから包帯してるの?!」

悠「いや、物理的に割れてるんじゃなくてな……。顔を知られてるって言う意味だよ。」

吉音「ん~?」

悠「いや、いいよ。もぅ……。」

光姫「かっかっか。目には目をというやつじゃな。これで少しは店主の気も晴れたじゃろ」

かつき「はい、逃げる天釜屋やごろつきを見て、胸がすく思いでした!」

吉音「っていうかさー、モココさんの迫力がすごくて、どっちが悪者かわかんなかったよねー」

桃子「勘弁してくれよ、そういう演技だろ?」

光姫「堂にいっておったぞ。かっかっか」

桃子「おぉい!光姫までそういうこというのかぁ?」

剣吞な雰囲気から一転、店内は笑いで包まれる。

かつき「みなさん、本当にありがとうございます。お礼と言ってはなんですが、蕎麦を召し上がっていってください。」

吉音「やったー!お蕎麦だぁー!」

桃子「あたしらもご馳走になっちゃっていいのかい?」

かつき「もちろんです。すぐにおもちしますので!」

桃子「おぉー!一食浮いたぞー!」

かつきの振る舞いに、わーっと店内に歓声が上がる。

悠「かつきさん……ほどほどにしとかないと食いつぶされかねないぞ。」

光姫「さて、わしらはもう一仕事じゃな」

由佳里「あれぇ?食べていかないんですか?」

光姫「最後の仕上げじゃさぁ、いくぞ」






ー綱平の屋敷ー

綱平「それで……その女にすごまれて逃げ帰ったというのか?」

天釜屋「はいぃぃ……それはもう、恐ろしい女でして……」

綱平「ふんっ、そんなときのためにお前たちがついてるんじゃないか!」

チンピラA「面目ねぇです……」

綱平「まぁよい……その程度の者、私の力でなんとでもしてやるさ」

天釜屋「さすがは綱平様……」

「かっーかっかっか」

チンピラA「な、何者だぁ?」

光姫「そうそう、おぬしらの思い通りにはいかんぞ」

天釜屋「お前は……いつぞやのちっこいのっ!」

悠「お前のやった事は、エブリタイム全部お見通しだ!」

チンピラA「山田奈緒子か?!いや、貞子か」

悠「貞子ぢゃねぇよ!」

光姫「なにをふざけ合っておる……。」

悠「あっ、すいません。じゃあ、もう一回…………お前たちのやった事は、エブリタイムエブリシングお見通しだっ!!」

由佳里「大人しくお縄についてくださいぃっ!」

綱平「ちぃっ……知られてしまったからにはタダで帰す訳にはいかん……であえっ!であえぇっ!」

声を聞いた部下たちが、わらわらと集まってくる。
23/100ページ
スキ