ｰ新宿:茶屋小鳥遊堂ｰ

寅「とりあえず、このくらいだな」

悠「ふむ、なるほど。」

左近「さて、それでどうしますかね。」

吉音「どうしょうか」

悠「サラッと話しに混じらない」

吉音「だって、大暴れする話しなんでしょ?」

悠「否定はしないが……。」

寅「風の方は俺の得物だぞ。あの野郎に面踏まれたんだからな」

悠「ああ、それで面白い顔してたんだな。」

寅「お前の顔には負けるけどな」

悠「ナンダバドゥバー!!」

寅「何語だよ」

悠「それで、お前はひとりで暴れたいとかいわないのか?」

寅「単品ずつならいくらでも相手してやるが……正直同時はやりにくい。」

悠「んじゃ、組みますか。片方はおれが相手して、もう片方は寅が狩る。それでいいかな?」

寅「お前にしてはやけに乗り気だな」

悠「仕方ないだろ。これ以上放置しといたらおれが闇討ちされたら困る。」

吉音「そんなの私が護ってあげるよ!!」

悠「これはおれを直々にご指名なんだ。新は休んでていいよ」

吉音「えぇ～」

寅「どうでもいいが……おびき出す手立てでもあるのかよ」

悠「店閉めて、ずっと店の前に座ってでも居たら勝手にくるだろ」

左近「解りやすい餌ですねぇ」

悠「ストレートな方がいいんだよ。これは別に持久戦とかじゃないんだし」

寅「なるほどな」

悠「っで、お前の調子はどのくらいで回復する」

寅「折れたりはしてない。身体の痛みさえ取れたら万全だ。てか、なんだったら今日でもいいぞ」

左近「よくは無いでしょう。さんざん蹴られてして全身炎症状態なんですから」

寅「……」

悠「じゃあ治ったら連絡くれ。それまでは出来るだけおれもひとりで出歩いたり、夜道を歩いたりは控えるよ」

吉音「ねーねーわーたーしーはー!!」

悠「みたらし団子20本持って帰らせてやるから」

吉音「やったー!」

はな「いいんですか?」

悠「もうなんかいいよ……色々と」

左近「あっはっはっはっ。楽しいですねぇ。」

悠「楽しかないよ!!!」






～数時間後～



左近「それじゃお先に失礼しますよ」

寅「ちっ、帰りはつきそいかよ」

左近「こうしてれば襲われずにすむでしょう」

寅「ふんっ」

悠「気つけてなぁ～……んじゃ、今日はもう店閉めておれも帰るわ」

はな「お疲れ様です」

吉音「それじゃまったね～」

悠「へいへーい…………さてっと…。どうなるかな…。」