ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

悠「ふー……世はことも無しだな」

寅「暇すぎる店ってのは問題大有りじゃねぇか?」

悠「うっさいよ。」

はな「事も無しっていうか……すでに事があった後な気がするです」

黒装束「はぁはぁ……くそう!覚えてやがれ!!」

吉音「やっだよーん」

悠「ズズッ……はぁ。週一で来るからな、あの黒装束ども」

寅「もう、お前一回連れ去られろよ。そのあと俺が殴り込んでやるから」

悠「ヤダよ。それ以前にあいつらおれをさらうとかじゃなく、ボコリたいだけみたいだし。襲撃に来ても店とかは一切手は出さないし。」

はな「店のまえで暴れられるだけで商売妨害です」

悠「確かに……。」

寅「いっそボコられたらもう来ないんじゃないのか?」

はな「あ、なるほどです」

悠「なるほどじゃないよ?!」

吉音「悠~終わったよ~」

悠「ご苦労さん。」

吉音「頑張ったからおやつも奮発だよね!」

悠「食いつぶすなよ……。」

寅「ふ~……。俺の分も残さず喰いやがって」

吉音「え、あたしまだ食べてないよ?!」

寅「そうじゃねぇよ。」

悠「どーでもいいけど、真横でタバコやめろよ煙たいから」

寅「ふ~~……。」

悠「けほっ……張り倒すぞ!」

寅「やんのか?」

悠「いたた……。お腹痛い…。」

寅「……」
ゴッ!

悠「痛い!スネ蹴るな馬鹿!」

寅「足あげたら当たった。」

悠「狙ったようにスネにあたるか!!新!、用心棒としてなんかいってやれ!!!」

吉音「けんふぁひしゃひへふぁいょ?」

悠「……なんどもいってきたけど喰うか喋るかにしろ」

吉音「……もぐもぐもぐ」

悠「喰う方選ぶのね」

寅「お前人望ねぇよな」

悠「お前は友達少なそうだな」

寅「黙れよ…。」

悠「図星かよ」

寅「テメェ……」

悠「ま、良いんじゃないか。ダチは数より質だ。」

寅「なに?」

悠「こんないいダチがいるんだ。十分だよな」

寅「待て……お前が質の高いツレっていうのか?」

悠「そのつもりだが?」

寅「寝言は寝ていえバーカ」

悠「んだと!!」

寅「ははは」

悠「笑ってんじゃねーよ。」

寅「わかった、わかった。そーいうことにしといてやるよ。」

悠「なんで、妥協してくれたみたいになってんだよ。」
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