ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

寅「よう。」

悠「ちぇきーすっ。」

寅「昨日はどうだった?」

悠「……」

はな「え、もしかして昨日も襲われたんです?」

悠「襲われたっていうか、三人ぐらいにつけられてた気がした。」

吉音「なんで教えてくれなかったの!!」

悠「気のせいかもしれないし、もしかしたらおれもファンかも知れないと思って。」

寅「ねぇよ。」

はな「無いです」

悠「即否定かよ。」

はな「それにしても何か原因とか心当たりはないです?」

悠「あったら崇にでも頼んで探りいれてもらって山にでも捨ててきてるよ」

寅「なまじエグイ事いってるがありなんじゃないのか?崇って、虎狗琥崇だろ。」

悠「嫌だよ。金取られるし。」

寅「どっちなんだよ。」

悠「あまり血を流すようなことはしたくないだけ。」

寅「そーいうこといってるとシャレになんない怪我するんだぞ」

悠「お前に襲われた時みたいにか?」

寅「そーだよ。」

悠「……」

吉音「大丈夫!悠のことはあたしが護るから安心して!」

悠「はは、心強い」

はな「デコちゃんさんが聞いたらどーなりますですかねー」

悠「やめてよ?!」

寅「ってか、茶出せよ。客だぞ俺は。」

悠「へーへー。」

逢岡「こんにちは。」

悠「あ、逢岡さん。いらっしゃいませ。こちらにどうぞ。今日のセットはわらびもちでおススメですよ。」

寅「……アイツは一度本気で痛い目会うべきだな」

はな「同感です」

逢岡「ありがとうございます。じゃあ、せっかくなのでそれをいただけますか。」

悠「はーい。」

吉音「ねーねー、想ちゃん」

逢岡「徳田さん、どうかしましたか?」

吉音「これってなんだか解る?」

【松】

逢岡「これは……松永の印ですね。」

悠「逢岡さん、知ってるんですか?」

逢岡「松永久といえば大江戸学園建設に関わった重役のひとり松永久(まつながひさ)老です。工業を中心に幅広く活躍されているかたですがどうかされたんですか?」

悠「その松永ってジイさんって子供とか居ます?例えば学園生で」

逢岡「お二人ほどいらっしゃいますよ。」

悠「どっちかか……。」

逢岡「なにかあったんですか?」

寅「ちぃーっとな。」

吉音「殴り込み?殴り込み?」

悠「よし行くか……って、なんでやねん!!!」
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