ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】
ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー
悠「そろそろ店閉めるか。」
吉音「うーん、はぁ~今日も一日頑張った!」
寅「……俺が見てる限り食っちゃ寝しかしてなくなかったか?」
はな「いつも通りです」
悠「うむ、いつも通りだ。」
寅「いつも通りじゃダメだろ。ってか、お前ら感覚麻痺ってるだろ。」
悠「麻痺ってるんじゃない。諦めてるんだよ。」
寅「威張っていうことじゃねぇだろ……。」
~閉店中~
はな「それじゃあ、お疲れさまです」
吉音「おっつかれさまー!」
悠「はいはい。お疲れ、お疲れ。気をつけてなぁ。」
寅「……」
悠「お前は帰らんのか?」
寅「お前がトラブルに巻き込まれないかと期待していたんだけどな。」
悠「妙な事に期待を持つなよ。むしろ巻き込まれなくて良かった的なことをいえよ。」
寅「ふ~……全然面白く無いだろ」
悠「ひとの不幸で面白さの尺度を計るな。あと、タバコの煙りこっち向けて吐くな。」
寅「何もねぇみたいだし……。帰るか。」
悠「じゃあ、少し待てよ。おれも今日は家に帰るから途中までいっしょに行こーぜ。」
寅「……」
悠「なんだよ。」
寅「なんか気持ち悪いな。」
悠「おい、おれがなに言われても傷つかないと思うなよコノヤロー。」
寅「あぁ?やんのかコラ?」
悠「あー?絶対に嫌じゃコノヤロー。謝ればいいのかコノヤロー。」
寅「それは喧嘩の叩き売りだよな。買ってやるよ。」
悠「ノーモア暴力。ノーモア映画泥棒。」
寅「お前と話してると胃にムカつきと胸にどす黒い感情を覚えるのはなんでだろうな。」
悠「ライムの様に爽やかなおれにムカつきを覚えるわけ無いだろ。」
寅「どっちかって言えばスライムみたいにネバついてるよ。」
悠「いってくれるなコノヤロー。」
寅「だから、喧嘩なら買ってやるってんだよコノヤロー!」
「小鳥遊悠か」
悠「今取り込み中だ!」
寅「邪魔すんなボケ!」
「主の勅(ちょく)により試させて頂く。御免!」
ビュバッ!
悠「うわっ!?」
寅「ぁあん?」
黒装束「……」
悠「お前が変なこというから変のが現れたじゃないか!」
寅「知るか馬鹿。」
黒装束「……」
ビュバッ!ビッ…!
悠「おいおい。切っ先かすったぞ!」
寅「ふ~……。」
悠「お前はなに高らかにタバコ吹かしてる!」
寅「お前の客で俺は関係無い。」
悠「くっ……そっ!寅!タバコ貸せ!」
寅「あ?タバコ?」
悠「あむっ……。」
黒装束「……」
ジャキ…
悠「……」
黒装束「参る!」
正面から刀を袈裟斬りに振り下ろしてくる黒装束。
おれは動かずに口にくわえた火の着いたタバコを吹き出した。
袈裟斬りの動作に入っていた黒装束は避けるのが間に合わず、ひたいにタバコが当たり身を怯ませた。
次の瞬間、おれは顔面に拳を叩き込む。
黒装束「ぐぁっ!?」
空を舞うタバコを指でキャッチして寅に向けた。
悠「さんきゅ。」
寅「やるじゃねぇか。」
悠「そろそろ店閉めるか。」
吉音「うーん、はぁ~今日も一日頑張った!」
寅「……俺が見てる限り食っちゃ寝しかしてなくなかったか?」
はな「いつも通りです」
悠「うむ、いつも通りだ。」
寅「いつも通りじゃダメだろ。ってか、お前ら感覚麻痺ってるだろ。」
悠「麻痺ってるんじゃない。諦めてるんだよ。」
寅「威張っていうことじゃねぇだろ……。」
~閉店中~
はな「それじゃあ、お疲れさまです」
吉音「おっつかれさまー!」
悠「はいはい。お疲れ、お疲れ。気をつけてなぁ。」
寅「……」
悠「お前は帰らんのか?」
寅「お前がトラブルに巻き込まれないかと期待していたんだけどな。」
悠「妙な事に期待を持つなよ。むしろ巻き込まれなくて良かった的なことをいえよ。」
寅「ふ~……全然面白く無いだろ」
悠「ひとの不幸で面白さの尺度を計るな。あと、タバコの煙りこっち向けて吐くな。」
寅「何もねぇみたいだし……。帰るか。」
悠「じゃあ、少し待てよ。おれも今日は家に帰るから途中までいっしょに行こーぜ。」
寅「……」
悠「なんだよ。」
寅「なんか気持ち悪いな。」
悠「おい、おれがなに言われても傷つかないと思うなよコノヤロー。」
寅「あぁ?やんのかコラ?」
悠「あー?絶対に嫌じゃコノヤロー。謝ればいいのかコノヤロー。」
寅「それは喧嘩の叩き売りだよな。買ってやるよ。」
悠「ノーモア暴力。ノーモア映画泥棒。」
寅「お前と話してると胃にムカつきと胸にどす黒い感情を覚えるのはなんでだろうな。」
悠「ライムの様に爽やかなおれにムカつきを覚えるわけ無いだろ。」
寅「どっちかって言えばスライムみたいにネバついてるよ。」
悠「いってくれるなコノヤロー。」
寅「だから、喧嘩なら買ってやるってんだよコノヤロー!」
「小鳥遊悠か」
悠「今取り込み中だ!」
寅「邪魔すんなボケ!」
「主の勅(ちょく)により試させて頂く。御免!」
ビュバッ!
悠「うわっ!?」
寅「ぁあん?」
黒装束「……」
悠「お前が変なこというから変のが現れたじゃないか!」
寅「知るか馬鹿。」
黒装束「……」
ビュバッ!ビッ…!
悠「おいおい。切っ先かすったぞ!」
寅「ふ~……。」
悠「お前はなに高らかにタバコ吹かしてる!」
寅「お前の客で俺は関係無い。」
悠「くっ……そっ!寅!タバコ貸せ!」
寅「あ?タバコ?」
悠「あむっ……。」
黒装束「……」
ジャキ…
悠「……」
黒装束「参る!」
正面から刀を袈裟斬りに振り下ろしてくる黒装束。
おれは動かずに口にくわえた火の着いたタバコを吹き出した。
袈裟斬りの動作に入っていた黒装束は避けるのが間に合わず、ひたいにタバコが当たり身を怯ませた。
次の瞬間、おれは顔面に拳を叩き込む。
黒装束「ぐぁっ!?」
空を舞うタバコを指でキャッチして寅に向けた。
悠「さんきゅ。」
寅「やるじゃねぇか。」