ー茶屋ー小鳥遊堂はじめました【2】

ー新宿:茶屋小鳥遊堂ー

晴天快晴の青空。今日もいい天気だとおれは客入りの多いねずみやを横目に茶をすすっていた。

寅「茶。」

悠「まーいど。」

寅「ここはいつも空いてるな」

悠「もはや聞きなれた。」

寅「そーいうの馴れていいのかよ」

はな「仕方ないです。悠さんがこの体たらくですから」

悠「褒められてもなんも出ないぞ」

寅「脳みそも入って無いんだろうな」

はな「きっとカラカラなんです」

悠「まだ半生だよ」

寅「半腐りだろ」

悠「ぷ、プリンみたいだし!!」

はな「それって皺が無くてつるつるじゃないですか?」

悠「まいったな。おにーさんの負けだ。」

寅「本気でアホだな」

吉音「それじゃあ、目安箱あけちゃおっか!!」

悠「どうしてそうなった?」

吉音「じゃー……これにきーめたっ!!」


【依頼名】
・試さしていただきます
~依頼内容~

最近ご活躍の小鳥遊悠様がどれほどの物なのか試さしていただきます。【松】


悠「……」

寅「……」

はな「……」

吉音「よかったね。悠!」

悠「なにが?!どこが?!」

寅「依頼っーより果たし状じゃねーか?」

はな「予告状ともいえますです」

悠「不吉なこというな。新、それ捨てなさい。」

吉音「ダメだよーそんなことしちゃ!」

悠「なんもダメじゃないし!むしろその内容の方がダメだよだよ!!」

寅「差出人も不明か……。」

はな「気になるのは最後の【松】って焼印ですね。」

寅「松……おい。」

悠「あー?」

寅「お前じゃねぇよ。徳田、松って文字になんか心当たりとか引っ掛かるもんはないのか?」

吉音「松……屋の牛丼!!」

寅「バカ女が…」

吉音「ば、馬鹿だって~!!」

悠「寅…」

吉音「悠!いってあげてよ!!」

悠「吉音に何かを尋ねるってことが間違いなんだ。お前がバカだ。」

吉音「そーだ!そーだ!」

はな「新さん……擁護されてないですよ?」

吉音「にゃんですと?!」

悠「寅は心当たりは?」

寅「分からねぇな。っーていうより、俺も学園自体には詳しくねぇし。お前とほぼ変わらねぇな。」

悠「そうか……。松ねぇ…。」

朱金「よぅ、邪魔するぜ。」

吉音「あ、金ちゃんだ。」

悠「朱金ちょうどよかった。」

朱金「おう、どしたよ?」

悠「【松】って文字になんか思いつくものないか?」

朱金「松……松、なんか聞き覚えあるような……。わりぃちょっと思い出せねぇわ。松ってのがどうかしたのか?」

悠「あー……ちょっと目安箱絡みでな」
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